おジャ魔女どれみ+α
第21話「魔女界で大騒動!」
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 そしてその日の夜。どれみたちは魔女界へ、そしてまず女王様の下へと急いだ。
どれみ「女王様!」
女王様「これはこれは、どれみちゃん。どうかしましたか・・・?」
どれみ「どうかって・・・ハナちゃんが誘拐されたって・・・。」
女王様「・・・聞いていましたか。」
あいこ「ハナちゃんは今何処に?」
女王様「犯人の魔女は魔女見習い試験の3級試験の会場にたてこもっています。」
しずく「その人は何でハナちゃんを誘拐したんですか?」
女王様「それは私にも分かりません。ただ・・・。」
どれみ「どうかしたんですか?」
女王様「犯人は9人・・・ハナちゃんを含めて10人の人質、しかも魔女見習いの人質を要求しているのです。」
さつき「あと・・・9人?」
 どれみたち5人は顔を見合わせた。
どれみ「だったらそのうちの5人は私たちが・・・。」
女王様「どれみちゃんならそう言うと思っていました。しかしどれみちゃんたちを巻き込むわけには・・・。」
どれみ「でもハナちゃんは・・・私たちの娘です。3年間も一緒に居たんです。だから・・・。」
女王様「しかし・・・。命に関わります。」
どれみ「じゃぁハナちゃんを見捨てろと女王様はいうんですか。」
あいこ「ちょっとどれみちゃん?」
女王様「そういうわけではありません。」
どれみ「じゃぁ女王様、お願いです。私たちをハナちゃんのもとに行かせて下さい。」
女王様「・・・・分かりました。」
どれみ「ありがとうございます、女王様。でも・・・あと4人も・・・。」
しずく「人質の要求に期限とかはあるんですか?」
女王様「・・・人間界の日本の時刻でいうと、今日の夜が明けるまでに人質が集まらなかった場合、ハナちゃんを殺すと・・・いっていました。」
どれみ「今日の夜が明けるまで・・・。とりあえずみんな、1回帰ろう。女王様。夜が明けるまでに絶対ここにまた来ます。」
女王様「わかりました。」
 そういってどれみたちは一度人間界に帰っていった。そしてここは大阪の魔法堂。
どれみ「どうしよう・・・。人質9人って・・・。」
 どれみたちはその後良い方法を考え続けたが、思いつかずにいた。午前2時30分を回った頃、魔法の扉が開いた。
マジョシス「どれみちゃんに客が・・・。」
どれみ「私に?」
 魔法の扉から入ってきたのはぽっぷだった。
どれみ「ぽっぷ!」
ぽっぷ「いつもならもう帰ってきてるのに今日はなかなか帰ってこないから・・・。どうしたのかなぁって。で、こんなところで何してるの?」
こがね「誰?」
しずく「どれみちゃんの妹。」
どれみ「実は・・・。」
 どれみはぽっぷにことのいきさつを話した。
ぽっぷ「だったら私も人質に・・・。」
どれみ「だめだよ。いくらぽっぷでも巻き込むわけにはいかない。」
ぽっぷ「だったらなんでそのこと私に話すのよ。」
どれみ「ぽっぷが教えろっていったんでしょ。」
ぽっぷ「お姉ちゃんはハナちゃんのことが心配なんでしょ?私だって・・・私だって心配してるよ。」
どれみ「けど・・・。」
ぽっぷ「お姉ちゃん・・・。」
どれみ「分かったよ。マジョラッタ、見習い服をぽっぷにあげて。」
あいこ「そやけどあと3人や・・・。」
しずく「はづきちゃん・・・そうだ、はづきちゃんたちは?」
あいこ「はづきちゃんと、おんぷちゃんと、ももちゃん・・・。ちょうど3人いる・・・。」
どれみ「でも、こっちからお願いするわけには行かないよ。」
さつき「でも、もしこの話を聞いたらその3人も黙ってないと思うな。ハナちゃんのお母さんなんだから・・・。」
どれみ「でも・・・。」
こがね「もしもハナちゃんが殺されちゃったら、みんな悲しむと思うよ。」
あいこ「それ以外に方法はない・・・か。」
どれみ「あいちゃん・・・。」
あいこ「どれみちゃん。もう時間がない。それしか方法はないで。急がへんかったらハナちゃんが・・・。」
どれみ「・・・分かったよ。じゃぁみんなのもとへ・・・。」
一同「うん。」
どれみは箒にまたがり、時折魔法を使いながらはづき、おんぷ、そしてアメリカのももこのもとへと向かった。
どれみ(ハナちゃん、まっててね・・・今行くから・・・・。)

***続く


次回予告
なんとか人質要求の期限には間に合ったけど、
この人、なんでハナちゃんを誘拐したりしたんだろう?
次回、『ハナちゃん誘拐の謎』お楽しみにね。

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