おジャ魔女どれみ+α
第20話「赤い折り紙!」
2/2
しずく「!?!!!!!」
どれみ「どうしたの?しずくちゃん。」
しずく「えっ、あ、そ、そのべ、別になにも・・・。」
 そう、実はしずくはお化け系は大の苦手だった。
さつき「じゃぁ、やりましょう。もちろん電気は・・・。」
 そうさつきが言うと、どれみが電気を消した。
どれみ「やっぱ怖い話は暗〜くしてやらないとね。」
あいこ「よっしゃ、じゃぁ一番手は私な。」
さつき「うん。いいよ。」
 こうして怖い話大会(?)が始まった。
あいこ「これはある小学校の話ねんけどな、その小学校は旧校舎と新校舎と二つの校舎があったらしいねん。それで、普段は旧校舎には入口に鍵がかかってて入れなんようになっていた。けれども、あるときその学校の生徒のA君とB君はその旧校舎の入口の鍵が外れてて中に入れる事に気が付いた。好奇心旺盛の2人は、旧校舎の中に入っていってしまったんや。ところが、二人が旧校舎に入ったとたん、バタン、って扉が閉まった・・・。」
こがね「それで?」
あいこ「二人は慌てて扉を開けようとしたんやけどこれがまた全く開かへん。そこで二人は旧校舎のなかを歩き回って他に出口が無いか探しはじめた・・・。そのとき、二人はある教室の扉が開いていることに気が付いた。そこで二人は教室の中に入ってみた。そしたら・・・。」
どれみ「したら・・・?」
 どれみは息を呑んだ。しずくの顔は真っ青だった。
あいこ「教室中赤い色をした折り紙でいっぱい埋め尽くされててん。A君がその折り紙を見て『なんやこれ?』っていってその折り紙を一枚拾おうとしたんや。そのときな、A君の姿が突然消えてん。それを見たB君はもう当然のように驚いた。B君は無我夢中で入口まで戻って扉を押した。そしてらさっきはどんだけ力入れても開かへんかった扉が開いて・・・そのままB君は新校舎の自分のクラスに戻った。B君は教室に戻ったらすぐにみんなにいったんや。『A君が目の前で突然消えた。』って。そしたらみんな声をそろえて同じこといったんや。何ていったと思う?」
さつき「・・・さぁ?」
あいこ「『A君って・・・誰?』」
しずく「!!!!!!」
どれみ「しずくちゃん・・・?大丈夫?顔色悪いよ。」
 しずくはすっかり固まっていた。
さつき「怖い話苦手なら言えばいいのに・・・。」
あいこ「あちゃぁ。こらあかんは。完全に気、失ってるわ。」
さつき「じゃぁ、気を失ってる間に次は私ね。」
 こうして夜はふけていき、気が付けば全員眠りについていた。そしてこがねの家で夜は明ける・・・。

***続く


次回予告
黒い魔女のこと、いろはさんのこと、そしてこがねちゃんのこと・・・。
問題は増えるばかりだけど・・・えぇ!また問題発生!?
次回、『魔女界で大騒動!』お楽しみにね!

リストに戻る