おジャ魔女どれみ+α
第17話「うそつき族と正直族」
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あいこ「なんかゲームみたいやなぁ。」
どれみ「うん。」
さつき「あ、誰か来たわ。話を聞いてみましょう。」
しずく「あの、すいません。」
???族「俺は正直族。北に森がある、そこから帰れる。」
 男はそういうと、その場を立ち去っていった。
どれみ「何?今の。私たち何も聞いてないのに。」
さつき「『ここはあくまで本の中』こっちが話し掛けたら何か決まったことを話し返してくるんでしょ。聞きたいこと、聞きたくない事に関わらずに。」
あいこ「で、さっきの人、正直族やと思う?」
どれみ「さぁ。」
さつき「とにかく町にいる人全員に話を聞いてみた方がいいわ。」
 どれみたちはずっとその村を歩きつづけ、そこにいる人全員に話し掛けた。
どれみ「すいません。あの・・・。」
???族「やぁ。正直族とうそつき族の区別を教えてやろう。正直族は腕輪を左手に3つ、うそつき族は腕輪を右手に2つしている。」
どれみ「え?」
あいこ「それがほんとやったら・・・。この人は正直族やな。腕輪を左手に3つはめてはる。」
さつき「でもこの人の言う事はかなり参考になるわね。要するに同じ手に同じ数の腕輪をはめている人は同じ種族だってわかるじゃない?」
しずく「あぁぁぁ。頭が混乱してきたよ。」
あいこ「一番最初に聞いた人は・・・腕輪を右手に2つ・・・。あかん、まだわからん。もっとなにか情報がいるなぁ。」
しずく「じゃぁ、次はあの人に話し掛けてみよう。すいません。」
???族「俺は正直族。ここから南、森と反対方向に行けば砂漠がある。そこから帰れるぜ。」
 見ると、その男は左手に腕輪を3つはめていた。
どれみ「じゃぁ次はあの人に・・・。すいません。」
???族「東のほうに、つまり海辺の方に塔がある。そこから帰れるぜ。」
 その男は右手に腕輪を2つはめていた。
さつき「分かった!」
どれみ「本当?」
さつき「腕輪を左手に3つはめている人が正直族だよ!だって南、東、西から帰れるって聞いて答えはどれか1つでしょ?ということは最低2人はうそつき族じゃない?3人ともうそつき族だってことも考えられるけど、一人だけ仲間はずれがいる・・・。」
しずく「そっか、腕輪を右手に2つはめている人が二人いる。だからその二人はまちがいなくうそつき族ってことね。」
どれみ「う〜ん、難しい。」
あいこ「そやったら行こう、南へ!」
全員「オーッ!」
 一路は、村の南、砂漠地帯を通り、ゴールを目指す。
どれみ「思ったんだけどさぁ、ゴールってなんだろう。」
あいこ「うん。どないしてこの本から抜け出すんやろう。」
しずく「さっきの村で聞いてくればよかったね。」
さつき「そうね。すっかり忘れてたわ。どうやってここから抜け出すか聞くの。」
どれみ「それより・・・暑くない?」
さつき「だって砂漠だもの・・・。暑い。」
しずく「ねぇ、あそこ、誰か倒れてるよ。」
さつき「本当?何処?蜃気楼じゃない?この暑さだもん。」
 あたりは気温40度近くに達していた。
あいこ「いや、気のせいとちゃうで。私も見える・・・。」
どれみ「私も・・・。」
さつき「あ、ホントだ。誰か倒れてる。」
どれみ「私には魔女見習い服を着てるみたいに見えるんだけど・・・。」
しずく「そういえばモタとモタモタが先着が1名いるっていってたよね。」
さつき「・・・。助けないとやばそう?」
あいこ「限りなくやばそうやな。」
どれみ「っていうか助けてあげないと死んじゃうよ!」
 どれみは急いでその倒れている子の所へと走っていった。
さつき「あ、どれみちゃん。」
 さつきたちもどれみに続いて走った。しかし、そこで倒れていたのは意外な人物だった。
どれみ「あ!!!」

***続く


次回予告
6級試験中、砂漠で倒れている女の子を発見。
しかし、その女の子は意外な人物だった。そして、クルールポロンの代わりに手に入るものは・・・?
次回、『新しいポロン!』お楽しみにね。
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