おジャ魔女どれみ+α
第14話「7級試験はお宝さがし?」
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 7月に入り、暑さが増してきた今日この頃。しかし、この日の魔女界は涼しかった。そう、今日は魔女見習い試験7級の試験の日なのである。どれみたちは、すでに魔女界にきていた。そして魔女見習い会場についたときである。
モタ「あらぁぁ。いらっしゃぁぁい。」
マジョラッタ「あいかわらずスローじゃのう。さっさとはじめてやってくれ。」
モタモタ「じゃぁぁ。7級試験をぉぉ。」
モタ「始めるわよぉぉ。」
あいこ「で、試験内容は何なんや?」
モタモタ「あっちにぃぃ。洞窟があるからぁぁ。」
モタ「そこにある巻物を一人1つづつとってかえってきてねぇぇぇ。」
さつき「なんか8級試験と似てるわね。」
しずく「そうね。旗が巻物に変わっただけって感じ?」
モタモタ「制限時間は1時間だからぁぁぁ。それまでに帰ってきてねぇぇ。」
 こうして7級試験が始まった。試験内容は8級のときと似ているが、今回はヒントの紙というものがなかった。
さつき「洞窟ってこれよね?」
あいこ「こんなところに洞窟なんてあった?」
どれみ「さぁ・・・。無かった・・と思う。」
しずく「とにかく入りましょう。」
 4人はとりあえず洞窟の中に入ったが、中は真っ暗だった。
どれみ「真っ暗だね・・・。」
しずく「じゃぁ、魔法ね。」
 そういうとしずくはポロンをにぎった。
しずく「ピルル〜カポルル〜カ パラピラピーロット!懐中電灯よ、出てきて!」
 しずくがそう魔法を唱えると、ごく普通の懐中電灯が降ってきた。しずくはそれをキャッチして、すぐにスイッチを入れ、暗闇を照らした。
どれみ「これで明るい・・・ね。」
 懐中電灯で照らされた先にはコウモリがいっぱいいた。
あいこ「うわぁ・・・コウモリやん。」
しずく「こんな所で探し回るわけ?」
さつき「とにかく先に進みましょ。こっちが何もしてこなかったらコウモリだって何もしてこないよ・・・多分。」
どれみ「多分って・・・。」
 どれみたちは恐る恐る進んでいった。確かにコウモリはどれみたちに手を出しては来なかった。コウモリがいるのは入口付近だけらしく、奥へ進むに連れてコウモリの数は次第に減っていった。
どれみ「巻物って、どこぉ?」
さつき「闇雲に歩き回っても見つかりそうに無いわね。」
あいこ「あ、なぁ、しずくちゃん、懐中電灯こっち照らして。」
しずく「う、うん。どうかしたの?」
 しずくはあいこが指差した方向を懐中電灯で照らした。
どれみ「なんか不自然だね。」
さつき「うん。自然に出来たものとは思えない。」
 あいこが指差した方向は、壁も天上も床も削られていて、まるで地下道のようになっていた。今迄歩いてきた道とは明らかに違った。
どれみ「行ってみる?」
あいこ「うん。私はめっちゃ妖しいと思う。」
しずく「私も。」
さつき「じゃぁ決まりね。こっち、行ってみましょ。」
 さつきがそういうと、どれみたちはその不自然な道を歩いていった。
しずく「ほんと、モタたちが作ったのかしら、この道。」
どれみ「洞窟自体も魔法か何かで作ったのかもしれないよ。」
 4人がしばらく歩いていくと、行き止まりと二つの宝箱が見えてきた。
あいこ「なぁ、あそこに見える宝箱って・・・。」
さつき「もしかして巻物が入ってる?」
しずく「なぁんだ。簡単じゃん。」
 宝箱を開けてみると、案の定、巻物が1つずつ入っていた。
どれみ「やったね。これで後はかえるだけだね。」
さつき「でも、簡単すぎない?」
しずく「・・・それは私も思った。」
あいこ「うん。確かにそれもそうや。」
さつき「じゃぁ、これが偽物とか?」
 さつきはそう言いながら宝箱の中の巻物を手にした。すると、さつきの持っていたMAGIC BLUEが光りだした。

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