おジャ魔女どれみ+α
第13話「どれみたちの一日!」
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 どれみたちは開店準備をはじめた。ちょうど開店の5分前に準備が終わった。
さつき「ふぅ。何とか間に合ったわね。」
どれみ「・・・こっち、今日も雨降ってるね。」
 どれみは窓の外で降り続ける雨を見ながら言った。そして、店が開いた。この日は雨のせいか、何時もよりは客足が少ないものの、マジョリカの時のMAHO堂の時と比べたら大賑わいだった。昼時になって、持ってきた弁当を食べたどれみたちは、午後からよりいっそう客が増えるであろうことを覚悟した。予想通り客は午前中よりたくさんきて、どれみたちは客の対応と配達に追われた。そして客足が一段落ついたとき、時計は6時をさしていた。
どれみ「あぁ。これだから日曜は嫌なんだよぉぉ。」
しずく「疲れたぁぁ。」
あいこ「もう、くたくたや。クラブやるより疲れるわ。」
さつき「・・・もういや。」
マジョラッタ「今日はいつもにまして忙しかったのぉ。・・・さて、もう6時じゃから帰っていいぞ。」
どれみ「じゃぁ、さっそく帰ります・・・。」
あいこ「また、明日なぁ〜」
 どれみたちは元気なく言った。しかしその時、マジョラッタが言った。
マジョラッタ「あ、ちょっとまて、待つんじゃ。」
どれみ「まだ何かやるの?」
しずく「もう体力残ってないよぉ。」
マジョラッタ「いや、そうじゃない。お前たちに言うことがあってな。」
あいこ「言うこと?」
マジョラッタ「そうじゃ。昨日の夜デラが近いうちに魔女見習い試験の7級試験があると言っておった。」
さつき「そうなんだ。で、具体的にいつなの?」
マジョラッタ「それなんじゃが・・・何時だったか・・・?」
リリム「もう、マジョラッタは忘れん坊なんだから。7級試験なら来週の土曜日でしょ?」
マジョラッタ「おう、そうじゃった、そうじゃった。」
しずく「来週の土曜日かぁ・・・。」
あいこ「7級試験か・・・。ハナちゃんとかの時と試験内容変わってるからなぁ。私らはなんも助言できひんけど、頑張ってや。しずくちゃんとさつきちゃんやったら今度も受かるって。」
さつき「そうね。がんばらなきゃ。ねぇ、しずくちゃん。」
しずく「うん。当然だよ。」
マジョラッタ「ま、そういうことだ。わが娘のマジョシスのためにも、今度の試験も是非受かってくれよ。」
リリム「えっと、伝えることはそれだけだから、もう帰って良いわよ。疲れてるでしょ?」
どれみ「うん。もうくたくただよ。じゃぁ、かえろっか。」
あいこ「そやな。じゃぁ、ばいばい。また明日な。」
しずく「ばいばい。」
さつき「またね。」
 どれみたちはそういうと、魔法の扉を開け、美空市へと帰った。どれみたちはマジョシスに今度の土曜7級試験があると告げると、マジョシスはしずくとさつきに激励の言葉を交わしてくれた。
マジョシス「頑張ってね。」
さつき「分かってるって。それじゃぁね。」
 どれみたちがMAHO堂を出たときであった。その店の前を誰かが通りかかった。
どれみ「あ!」
ぽっぷ「あ、おねえちゃん。え・・・?ここ、友達の家?」
しずく「どうしたの?」
どれみ「いや、妹が・・・。」
さつき「へぇ。妹いたんだ。」
しずく「妹?・・・もしかしてあの時確か3歳の・・・?」
どれみ「え、覚えてるんだ。」
しずく「うん。うっすらと。すごい大きくなってるね。」
ぽっぷ「それより〜!なんでMAHO堂から出てきたの?」
しずく「・・・。もしかして、まずい?」
どれみ「大丈夫だよ。ぽっぷなら事情がわかるはずだよ。ぽっぷ、良い?魔女って言葉口にしないでね。魔女ガエルになっちゃうから。」
ぽっぷ「え、魔女ガエル?」
 どれみたちはとりあえずMAHO堂の中に入り、ぽっぷに魔女見習いになったわけや魔女ガエルのことを包み隠さず放した。
ぽっぷ「そうなんだ・・・。」
どれみ「あ、ぽっぷには話しておいたけど、私たちの前で魔女ってことば、口にしないでよね。」
ぽっぷ「分かってるって。」
どれみ「ぽっぷまで巻き添えにするわけにはいかないから。ぽっぷはこのことを知らなかった今までどおりでいてくれたらいいよ。」
ぽっぷ「うん。分かった。」
どれみ「それよりぽっぷはなんでこんな所歩いてるの?」
ぽっぷ「お姉ちゃんがいないから私おつかいに行かされてたの。」
どれみ「買い物かぁ。配達に比べたら楽かもね。」
 どれみはその日、ぽっぷを連れて家に帰った。そして、いつもと変わらぬ顔ぶれのまま明日からまた大阪のMAHO堂で4人が店の手伝いをする姿が見られるであろう。

**続く


次回予告
久々に7級試験が行われることに・・・。
今回は何事もなく試験が終わるかも・・・?
次回、『7級試験はお宝さがし?』お楽しみにね!
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