おジャ魔女どれみ+α
第11話「魔女界の図書館」
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 その日の夜、4人は魔女界の空を箒にまたがり飛んでいた。
しずく「まずは女王様のもとへ行って、許可をもらうのね。」
どれみ「そうだね。」
さつき「じゃぁ、女王様のところへ!」
 しばらくして、4人は女王様のもとへついた。
女王様「これはどれみちゃん、なにかあったのですか?」
どれみ「実は、いろはちゃんの過去を知ろうと思って、調べに来たんです。」
しずく「それで、魔女界の中央図書館に魔女見習いの情報を集積しているコンピューターがあるって聞いたんですけど・・・。」
さつき「そのコンピューター、使ってもいいですか?」
女王様「そうですか・・・。たしかに中央図書館に魔女見習いの情報を集積するコンピューターがあります。しかし、その使用許可を私が下す事は出来ません。」
どれみ「どういうことですか?」
女王様「その許可を下すのは私ではなく、その図書館の館長です。私がいいといっても、中央図書館の館長が駄目だといえば、使用する事は出来ません。」
どれみ「じゃぁ、図書館に行って館長に直接許可をもらえばいいんですね。」
女王様「えぇ。」
しずく「あと、図書館の場所、教えてくれますか?」
女王様「えぇ。図書館はここから見習い試験会場の方へ行き、見習い試験会場を通り過ぎてさらにまっすぐ行ったところにあります。」
どれみ「ありがとうございました。」
女王様「気をつけていってくださいね。」
 どれみがそういうと、4人は試験会場の方角へ向かって飛行した。
しずく「見習い試験会場を通り過ぎて真っ直ぐか。結構遠いね。」
さつき「まぁ、あせることも無いんじゃない?」
あいこ「そやな。図書館が逃げるわけ無いし。」
どれみ「あ、見習い試験会場が見えてきたね。」
さつき「あの奥か・・・。何も見えないわね。」
あいこ「だいぶまだ先みたいやな?」
 魔女見習い試験会場を通り過ぎて、30分ほどしても、まだ図書館らしき建物は見当たらなかった。
どれみ「どこだろう、中央図書館。」
あいこ「あ、誰かいる、ちょっと聞いてこようか。」
 あいこがそういうと、4人は地に降り立った。
さつき「すいません、あの、中央図書館ってこの辺ですか?」
通行人(魔女)「中央図書館?それならそこじゃ。」
 通りすがりの魔女が指差したのは、小さな祠だった。
しずく「あれが・・・図書館?」
どれみ「あれって、本当に図書館ですか?・・・あれ?」
 どれみがそう聞いたとき、通りすがりの魔女は何処かに消えていた。
あいこ「今の人、何処行ったんやろう。」
さつき「とにかく、あの中に入ってみましょ。」
 4人はおそるおそる祠の中へ入っていった。中は薄暗く、何も見えない。
しずく「あ、あそこに階段があるよ。」
どれみ「このしたが図書館になってるのかなぁ。」
さつき「行ってみましょ。」
 さつきを先頭にして、4人は階段を下りていった。
あいこ「しっかし長い階段やなぁ。これ。」
しずく「この階段、上がるとき大変だね。」
さつき「あ、何か下のほうに明かりが見えるわ。」
どれみ「本当だ。部屋みたいだね。」
 4人はその部屋に入って、まず驚いた。
どれみ「うわぁ。広〜い。」
あいこ「っていうか広すぎやろ。借りたい本とかを探すの一苦労やで。」
さつき「まずは館長を探しましょう。」
しずく「中央にカウンターがあるわ。行ってみましょう。」
 どれみたちはカウンターのところに向かった。
どれみ「すいません。あの、館長さんに話があるんですけど・・・。」
館員1「館長ですか?ちょっとお待ちください。」
 そういうと、その館員は突然どれみたちの視界から消えた。
どれみ「あ、あれ?」
さつき「魔法・・・かしら。」
あいこ「魔法・・・やろな。」
 そして、突然どれみたちの横で風がおこり、一人の魔女が現れた。
館長「私が館長だが、何か?」
どれみ「あ、あなたはさっきの・・・。」
 館長の姿を良く見ると、さっき図書館の場所を教えてくれた通りすがりの魔女だった。
館長「なんだ、さっきの魔女見習いか。・・・魔女見習いだよな?」
あいこ「はい。」
館長「で、何のようだい?」
どれみ「私たち、じつは・・・」
 どれみは館長にいろはのことや黒い魔女のことについて説明した。
館長「なるほど。それでいろはという魔女見習いについて調べに来たんだな。よかろう。コンピューターの使用を許可しよう。」
全員「ありがとうございます。」
 館長はコンピュータのある部屋まで案内してくれた。
館長「この部屋にコンピューターがある。くれぐれも変な事はするなよ。」
しずく「はい。」
どれみ「・・・じゃぁ、入ろっか。」
 あいことしずくとさつきは黙ってうなずいた。どれみはその部屋の前に立って右手でドアノブをつかんだ。そして、左手で自分の首筋に下がっているペンダントを握り締め、部屋の扉を開いた。

 ***続く


次回予告
魔女界の中央図書館にきているどれみたち。そして、ついに得たいろはの過去!
次回、『謎に包まれた過去』お楽しみにね。
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