おジャ魔女どれみ+α
第09話「十個のMAGIC BLUE!」
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しずく「中間テストどうだった?」
どれみ「まぁまぁかな。まぁでもまだそんな難しくないもんね。しずくちゃんはどうだった?」
しずく「私もまぁまぁかなぁ。さつきちゃんはどうっだったの?」
さつき「え?」
どれみ「うわ、数学100点じゃん。私の80点でもけっこう良かったと思ったのに。」
しずく「すご〜い。さすが、さつきちゃん。」
 この日は中間テストの答案が返された。どれみたちにとってはじめての中間テストはまずまずの出来だったようだ。そしてこの日も、学校が終わってから3人は魔法堂へ行った。
あいこ「やっぱり今日も客多いなぁ。」
どれみ「うん。マジョリカの時とは大違いだよ。」
しずく「そんなに暇だったの?」
あいこ「まぁな。新装OPENした時は大変やったなぁ。どれみちゃん。」
どれみ「あの時は暴動がおきなくて良かったよ。」
さつき「暴動?」
どれみ「おんぷちゃんがMAHO堂新装OPENするときに来れなかったから、おんぷちゃん目当てに来た客が暴動をおこすかもしれないって話だよ。」
しずく「た、大変だったのね・・・。」
客「あの、すいませ〜ん。」
あいこ「あ、はい。」
客「この棚、お願いします。」
さつき(この棚って・・・で、でかい。)
どれみ(配達させられる予感・・・。)
マジョラッタ「配送は?」
客「あ、お願いします。」
あいこ「・・・やっぱりか。」
 この日の配達先は大阪市内だった。4人は配達を終えて家具屋魔法堂に帰る途中、淀川のほとりを歩いていた。
しずく「今日は近くてよかったね。」
どれみ「うん。ほんと助かったよ。」
あいこ「いつも配達先がこれくらい近かったらええんやけどなぁ。」
さつき「そうね。」
どれみ「あ、そうそう、この間ね・・・。」
さつき「あ、どれみちゃん、うしろ。」
どれみ「え?」
 どれみは誰かとぶつかった。
どれみ「あ、ごめんなさ・・・い。」
 どれみは謝りながら気が付いた。ぶつかった人の服装がどうみても魔女だった。もちろんそれにきづいたのはどれみだけじゃなかった。その魔女らしき人は無言で立ち去ろうとした。
どれみ「あ、ちょっと待ってください。」
 その人はどれみたちの方をにらみながら言った。
???「なんだ。」
どれみ「おばさん、ひょっとして魔女ですか?」
???「・・・・お前達、魔女見習いか?」
あいこ「あ、はい。」
???「魔女見習いが私に何のようだ。」
しずく「え、いえ、何も・・・。」
???「ならいちいち呼び止めるな!」
 この魔女の怒り方にはすごく恐ろしいものを感じた。その魔女が立ち去ろうとした時、その魔女は何かを思い出したようにこちらを振り返った。
???「お前たちの中に相川しずくはおるか。」
しずく「は、はい。私ですけど・・・。」
???「そうか・・・。探す手間が省けた。そうだな。お前達のいつもいる魔法堂に案内してくれるか。」
どれみ「は、はい。」
 その威厳のある声にどれみたちはやや警戒心を抱いた。その魔女はなぜしずくのことを知っているのだろうか?そう思いながら、4人はマジョラッタのいる魔法堂へと足を運んだ。

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