おジャ魔女どれみ+α
第06話「魔女ガエルの呪いの謎!」
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女王様「その子はマジョセスロインという魔女の正体を見破り、魔女見習いになりました。そして、それから4年経ったある日、マジョセスロインが行方不明になり、その子は魔女見習いをやめたはずです。」
しずく「4年前・・・いろはさんがいなくなった頃だ・・・。」
どれみ「マジョセスロインさんはもとの姿に戻る前に行方不明になったんですか?」
女王様「いろはちゃんはすでに魔女の資格を得ていました。だからさだかではありませんが、もし魔女ガエルのままでも生きていれば今ごろは魔女の姿でしょう。魔女ガエルの呪いは一度解かれているのですから。」
あいこ「そやけど、変やなぁ。もしその黒い魔女が魔女ガエルの呪いを再びかけたんやったら、何のためにかけたんやろ?自分の身が危険にさらされるかもしれへんのに・・・。」
女王様「そこは難しいところですね。きっと人間との交流が深まるとまずいことがあったのだとは思いますが。」
しずく「それは藤崎さんと何か関係があるんでしょうか?」
女王様「ないとは言い切れないかもしれませんね。マジョセスロインがいなくなったことに深く関係があるかもしれませんね。」
どれみ「じゃぁまずは藤崎さんの居場所を突き止めて、詳しく話を聞けば・・・。」
女王様「そうですね。では、それについては宜しくお願いしますね。」
一同「はい。」

 どれみたちが人間界に帰るとみんなすぐに家に帰った。翌日、学校が終わり大阪の魔法堂に集まった4人は、藤崎いろはをどうやって探すかを考えていた。
どれみ「そうだ、しずくちゃん。いろはさんが住んでいた場所、分かる?」
しずく「え・・・いちよう分かるけど・・・。」
あいこ「そうか、まずはそこにいっていろはさんの足跡を探るんやな?」
さつき「そうだね。それが一番いいかもね。」
しずく「じゃぁ、一路フランスへ!」

***

 フランスについたどれみたちは、いろはが昔住んでいた家に行った。しかし・・・。
しずく「え・・・。」
どれみ「どうしたの?しずくちゃん。」
しずく「表札・・・。」
さつき「え・・・?なんて書いてあるか読めないよ。フランス語?」
しずく「藤崎、って書いてある・・・。まだ住んでたんだ・・・。」
あいこ「変やなぁ。ここにまだ住んでるのになんでいろはさんはいなくなったんやろ?」
どれみ「とりあえず、家の人に聞いてみようよ。頼むよ、しずくちゃん。私たちはフランス語わからないから。」
しずく「え・・・。う、うん。」
 どれみはしずくが足の震えを抑えようとしているのに気付いた。しずくはインターホンを押した。
(フランス語も日本語で書きますので。)
いろはの母「はい。」
しずく「私です、相川ですけど・・・。」
いろはの母「どなた?何しに来たの?」
しずく「え・・・。」
いろはの母「ようが無いなら帰ってください。」
 そこでインターホンはきれた。
どれみ「すごいしずくちゃん。フランス語ペラペラじゃん。で、どうだったの?」
しずく「私を・・・知らないって・・・。」
あいこ「なんやて!?」
さつき「忘れてるんじゃない?ほら、4年も経ってるもの。」
しずく「そ、そうだよね・・・。」
どれみ「しずくちゃん、もう一回!」
 しずくは再びインターホンを押した。
いろはの母「またあなたですか?何のよう?」
しずく「いろはさんに合わせてください。いろはさんにようがあってきたんです。」
いろはの母「いろは・・・?誰ですか?冗談もいい加減にして下さい。人違いじゃないですか?」
 インターホンはきれた。
どれみ「どうしたの?」
しずく「いろはさんも知らないって。」
さつき「え?」
あいこ「どういうことやねん。」
さつき「人を間違えたんじゃないの?」
しずく「声は同じだった。私が4年前にいろはさんの家に来た時に聞いたおばちゃんのこえといっしょだった。家の場所も名字も。」
あいこ「どないなってんねんやろ。」
どれみ「さぁ。」
 どれみたちは首をかしげるばかりであった。
しずく「何か嫌な予感がするな・・・。」

   ***続く


次回予告
今度はさつきちゃんの初めての魔女見習い試験!
まぁさつきちゃんなら大丈夫?
次回、『さつき、初めての試験』おたのしみにね。

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