おジャ魔女どれみ+α
第06話「魔女ガエルの呪いの謎!」
1/2
 ある日の学校の帰り道・・・。
どれみ「昨日も疲れたね。配達。」
しずく「また今日も運ぶのかしら。」
さつき「つかれる〜。」
どれみ「マジョリカの時みたいに客が来ないのも問題だけど、繁盛しすぎると大変だね。」
しずく「うん。そういえば、マジョリカっていう魔女の正体見破った時のMAHO堂って何屋だったの?」
どれみ「雑貨屋さんだよ。」
さつき「今マジョシスが住んでるとこだよね?私行ったことあったかなぁ・・・。」
どれみ「どうかな。さつきちゃんを見た覚えはないけど・・・。」
しずく「どんな物売ってたの?」
どれみ「雑貨屋だからね。いろいろだよ。あの時は作るのが大変だったなぁ。手作りだったからさぁ・・・。」
さつき「へぇ。ところで、マジョラッタの家具は何処から仕入れてるのかな。あれも手作りかな。」
どれみ「どうなんだろ。」
さつき「う〜ん。あ、じゃぁ、私こっちだから、バイバイ。MAHO堂でね。」
どれみ&しずく「バイバイ。」
どれみ「そういえばさつきちゃんの9級試験ってまだなのかなぁ・・・。」
しずく「そうね。そろそろあってもいい頃だと思うけど・・・。私の8級試験も。」
どれみ「うん。じゃぁ、バイバイ。MAHO堂で。」
しずく「うん。バイバイ。」

***

どれみ「ごめん。待った?」
さつき「ううん。私たちも今来たところだよ。ね。」
しずく「うん。」
どれみ「じゃぁ行こう。マジョシス、行ってくるね。」
マジョシス「はいはい。いってらっしゃい。」
 どれみたちが魔法の扉を開け、家具屋魔法堂に入ると、まだあいこの姿が無かった。
どれみ「あれ?あいちゃんは?」
マジョラッタ「今日からクラブがあるそうじゃ。だから遅れてくるって言っとったぞ。」
しずく「そっか。」
 5時30分を回った頃に、制服姿のあいこが息を切らしてやってきた。
あいこ「ハァハァ。遅くなってしもた。ごめん。」
しずく「ううん。別に無理しなくていいよ。」
マジョラッタ「お、そうじゃ、忘れておった。」
しずく「え?」
マジョラッタ「女王様が今夜お前等を呼んどったことを忘れ取ったわい。」
どれみ「え・・女王様が?」
マジョラッタ「なんでも魔女ガエルの呪いのことや黒い魔女について話が聞きたいらしい。」
さつき「じゃぁ今夜ここにくればいいのね?そういえば私、魔女界に行くの初めてだなぁ。」
しずく「そういえばそうね。魔女界って不思議なところよ。」
さつき「へぇぇ。ちょっと楽しみ。」
マジョラッタ「さぁ、仕事の続きじゃ。」
どれみ「は〜い。」

***

 その日の夜、今夜は月の笑う晩だった。どれみ達は大阪の魔法堂に集まっていた。どれみ達は魔女界につくと、一目散に女王様のもとへ行った。
女王様「久しぶりですね。どれみちゃん。あいこちゃん。」
どれみ「お久しぶりです。」
女王様「さっそく本題に入りましょう。魔女ガエルの呪いについて、そしてしずくちゃんの記憶を消した黒い魔女について、知っている事を話してください。」
しずく「魔女ガエルの呪いについてはあまりよく分かりません。」
さつき「ただ、私はその黒い魔女となにか関係があるように思うんです。」
女王様「何故、そう思うのです?」
さつき「しずくちゃんの記憶を消したこと、魔女界の人は誰も知らなかったんですよね?」
女王様「えぇ。」
さつき「だからその黒い魔女なら誰にも気付かれずに魔女ガエルの呪いをかけられるんじゃないかって思うんです。」
女王様「なるほど。それは考えられますね。」
どれみ「それと、黒い魔女のことなんですけど、マジョライドを殺したから記憶を消したんじゃなく、記憶を消しに来た時にマジョライドを殺してしまったみたいなんです。」
女王様「記憶を消しに来た・・・。」
あいこ「はい。そやから、しずくちゃんは何か黒い魔女の弱みになるような事を見たんじゃないかと思うんです。」
女王様「なるほど。もし魔女ガエルの呪いをかけたのがその黒い魔女なら、呪いをかけた理由はそこにあるのかもしれませんね。知ってる事はそれだけですか?」
どれみ「後はとくに・・・。」
しずく「あ!そういえば、黒い魔女が記憶ををけしに来た頃に藤崎いろはっていう女の子が突然いなくなったんですけど・・・。関係無いですかね?」
女王様「藤崎・・・いろは?」
しずく「はい。」
女王様「私はおそらくその子の事を知っています。」
どれみ「え、知ってるんですか?」
女王様「えぇ。あれは確か8年前、その子は魔女見習いでした。」
しずく「え・・・。」

次のページへ
リストに戻る