おジャ魔女どれみ+α
第05話『蘇る恐怖』
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 晴れ渡った空の上にはいくつかの雲が浮かんでいた。しかし、晴れていることには変わりなかった。そして今日もどれみたちの心は晴れ渡っていた。
さつき「しずくちゃん、そういえばさぁ。長い間フランスに居たのに日本語ペラペラだね。」
どれみ「そういえばそうだね。ももちゃんなんて最初はほとんど英語しか喋れなかったのに。」
しずく「あぁ。それならね、私、向こうでね、"藤崎いろは"さんに出会ったの。」
どれみ「藤崎いろは?」
しずく「うん。その人ね、二歳年上で・・・そうね。学年で言うと中3かな?」
さつき「へぇ〜。それで?」
しずく「その人ね、日本語もフランス語もペラペラ喋れたの。だから日本語もフランス語も喋れるようになったんだ。」
どれみ「へぇ〜。そのいろはさんっていまどうしてるの?」
しずく「それが・・・。分からないの。マジョライドが死んだのと同じ頃にいろはさんもいなくなったから・・・。」
さつき「いなくなった?」
しずく「えぇ。マジョライドが死んだその前の日だったかなぁ。だから今迄記憶に無かったけど・・・。」
さつき「何か黒い魔女と関係あるのかな・・・。」
どれみ「え?」
さつき「だって変じゃない。マジョライドが死ぬと同時に居なくなるなんて。」
どれみ「確かに変かもしれないね・・・。でも、きっと偶然だよ。」
さつき「そうかなぁ。私ね思うの。」
しずく「なにが?」
さつき「魔女ガエルの呪いって1度解かれたんでしょ?なのにまだあるって事は、その黒い魔女が関連してるんじゃないかって・・・。」
どれみ「う〜ん。関係あるのかなぁ・・・。」
しずく「でもまずは、はやくマジョラッタとマジョシスを元に戻してあげないとね。」
さつき「そうだね。」
どれみ「頑張ってね、2人とも。ちゃんとサポートしてあげるから。」
さつき「さぁ、バレーボールでもやる?」
どれみ「うん。じゃぁ、ボールもらってくるね。」

  ****

 放課後・・・
さつき「じゃぁ、MAHO堂でね。」
しずく「うん。また後でね。」
どれみ「バイバ〜イ。」
しずく「私たちもはやくかえらないとね。」
どれみ「うん。急ごう。」
 時間はすでに3時を回っていた。
しずく「じゃぁ、また後でね。」
どれみ「じゃぁ。」
 どれみは急いで家に帰り、家にかえるとすぐにMAHO堂へと向かっていった。どれみがMAHO堂に着いた頃には4時になろうとしていた。どれみのほかにまだ誰も来ていなかった。数分後に、さつきがやってきた。
さつき「あれ?しずくちゃんは?」
どれみ「まだ来てないの。」
さつき「どうしたんだろう。遅いね、しずくちゃん。」
どれみ「とりあえず、私たちだけで行こう。」
さつき「うん。」

 魔法の扉を開け、大阪の魔法堂に入った。
あいこ「あれ?しずくちゃんは?」
どれみ「それが、まだ来てないの。」
マジョラッタ「まぁ良い。さっさと仕事しろ。」
さつき「う、うん。」
どれみ(何か凄くいやな予感がするな・・・。)
 6時を回り、どれみたちが帰る頃になってもしずくは来なかった。
どれみ「本当にどうしたんだろう。しずくちゃん。」
あいこ「何かあったんやろか?」
さつき「帰りにしずくちゃんの家、寄ってみる?」
どれみ「ううん。今日はやめとこ。きっと何か事情があったんだよ。明日学校で聞こう。」
さつき「・・・そうだね。」

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