おジャ魔女どれみ+α
第04話『4人目の魔女見習い』
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どれみ「お、お母さんって・・・親子ですか・・・?」
マジョラッタ「なんじゃ?言っとらんかったかの?マジョシスはわしの娘じゃ。」
あいこ「そ、そうやったんかいな・・・。」
しずく「全然気付かなかったね・・・。」
マジョラッタ「まぁええわ。さつきとやら。わしはマジョラッタ。しずくに正体を見破られた魔女じゃ。」
さつき「は、はい。えっと、そっちの青い見習服の人は・・・?」
あいこ「私?私は小学校の時のどれみの友達で、この間美空市から大阪に引っ越した妹尾あいこ。どれみたちとこの間再会して、その時にしずくちゃんがマジョラッタの正体を見破って、それで魔女見習いになったんや。」
さつき「あぁ。あなたが妹尾あいこさん?話は聞いてます。私は新庄さつきです。」
 さつき達は簡単に挨拶を済ませた後、マジョラッタのいいつけで店の手伝いをしていた。この日も客はたくさんきた。客のほとんどは、小さい箱など、自分で持って帰れる小物を買う人が多かった。

客「あのぉ。この机下さい。」
どれみ「あぁ!私の机!」
客「え・・・?売り物じゃないんですか?」
 店の奥からフードを深くかぶって人間の姿をしたマジョラッタがでてきた。
マジョラッタ「バカモン!何がお前の机じゃ!下がっとれ!」
どれみ「あの机欲しかったのに〜」
あいこ「欲しかったんかいな・・・。」
マジョラッタ「配送しますか?」
客「あ、はい。お願いします。」
マジョラッタ「じゃぁこれに住所を・・・。」
 紙に住所を書いた客は家へと帰っていった。
マジョラッタ「どれみ!あいこ!しずく!さつき!あんた達の出番だよ。」
どれみ「え?」
マジョラッタ「これを運んで来るんだよ。」
どれみ「え〜!!」
マジョラッタ「魔法使っていいから。さっさと運んで来るんだよ。ほら。この住所だよ。」
どれみ「住所って・・・。これだけじゃ分からないよ。ねぇあいちゃん。」
あいこ「京都市左京区・・・あの人京都から来てたん?」
マジョラッタ「この店には人の手じゃ作れんような物も売っとる。京都や神戸や人によっては岡山から来る人もおる。」
あいこ「お、岡山・・・。」
マジョラッタ「ほれ、さっさとそれを運んで来い!」
さつき「魔法使っていくの?ちょっと楽しみ・・・」
 魔女見習いになりたてのさつきはなにやら非常に楽しそうだった。
あいこ「とりあえず、この机を箱詰して・・・。」
どれみ「お、重いね・・・。これ運ぶの?魔法で軽くする?」
しずく「そうね。向こう着いてから元に戻せばいいし。じゃぁ・・・」
あいこ「パメルク〜ラルク〜 ラリロ〜リポップン!机よ!軽くなれ!」
どれみ「お〜う。軽い軽い。」
さつき「ほんとだ。軽い。」
しずく「とりあえず、京都まで行きましょ。」
 どれみ達はおもむろに箒にまたがって空を飛ぼうとした。
さつき「箒ってどうやって乗るの?」
 さつきは箒に乗るのに苦戦していたが、元々運動神経がいいほうだったので、五分もすればどれみ並にうまくなっていた。
どれみ「さつきちゃん、凄いうまいね。」
さつき「へへ〜ん。」
 さつきは得意になっていた。

 数分後・・・どれみ達は京都駅の上空にいた。
さつき「もう京都?箒って早いじゃん。」
しずく「で、荷物の宛先は?」
あいこ「京都市左京区岩倉やって。」
どれみ「岩倉ってどっち?ていうか何処?」
あいこ「左京区やからとりあえず北のほうやろ。」
 あいこは北のほうに飛んでいった。どれみ達はそれに続いた。どれみ達は宝ヶ池の上空まで来ていた。
どれみ「岩倉ってどっち?」
あいこ「とりあえず、私が下降りて聞いてくるは。ちょっと待ってて。」
 あいこは人目の少ない場所に降り立って、人に道を聞いた。
あいこ「すいません。岩倉ってこの辺ですか?」
通行人「え、あぁ。岩倉ならこの先をちょっと行ったところだよ。」
あいこ「ありがとうございます。」

あいこ「この先ちょっと行ったところやって。ここからは歩いていく?」
どれみ「そうだね。」
 4人は箒から降りて、歩き出した。荷物は魔法で軽くしていたから、そう疲れなかった。
どれみ「あ、あの看板、岩倉って書いてあるね。」
あいこ「岩倉幡枝・・・何て読むんやこれ?ばんえだ?」
しずく「とりあえず、誰かに聞いてみよう。」
どれみ「そうだね。あ、すいません。ばんえだってどこですか?」
通行人「ばんえだ・・・?はたえだ・・・じゃない・・・の?」
あいこ「これ(幡枝)ってはたえだって読むんか。」
通行人「幡枝ならここを西にまっすぐ行ったところで、バス停があるから分かると思うよ。」
さつき「ありがとうございます。」
 10分後・・・・。
あいこ「幡枝・・・幡枝・・・あ、あった!あれや、あのバス停!」
さつき「この辺ね。どこかしら・・・。」
 しばらく歩き回ってようやく荷物を届け終わった。そして4人は箒に乗って魔法堂へ・・・

マジョラッタ「ご苦労じゃったのぉ。」
さつき「あぁ〜疲れた。」
どれみ「疲れたね・・・。マジョラッタ・・・今日は帰るね・・・。」
あいこ「私もちょっと疲れたな。」
マジョラッタ「そうじゃな。もう時間も遅いし、今日は帰って休め。」
さつき「今日は楽しかったね・・・。疲れたけど。」
どれみ「うん。」
どれみたちは家に帰って、何よりも先に寝るのであった。

  ***続く


次回予告
しずくの記憶を消した黒い魔女、そのしずくの記憶が蘇る!?
次回、『蘇る恐怖』おたのしみにね!
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