おジャ魔女どれみ+α
第03話『しずくの9級試験!』
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 そしてその日のよる、三人は大阪の家具屋魔法堂に集まっていた。三人は魔女界に行き、試験の屋台へと向かった。試験の屋台には、試験官のモタとモタモタがいた。
モタ「あ〜。マジョ〜・・・ラッタ〜」
 いつものようにスローペースでモタが言う。
マジョラッタ「よう分かったな。こいつらがわしの正体を見破りよったおジャ魔女じゃ。」
どれみ「しずくちゃん、頑張ってね。」
あいこ「しずくちゃん!ファイトや!」
しずく「うん。」
モタ「じゃぁ〜。試験を〜」
モタモタ「始めるわよ〜」
マジョラッタ「うむ。しずく。頑張れよ。」
 すると、モタはおもむろに空のコップを取り出した。
モタ「これの中に〜指定した飲み物を出してねぇぇ。」
どれみ「え?」
 試験内容は前とは少し違うものだった。
モタモタ「じゃぁ〜オレンジジュース〜。」
しずく「ピルル〜カポルル〜カパラピラピーロット!!コップの中にオレンジジュースを!」
 しずくがそう唱えると、コップの中はオレンジジュースで満たされた。モタはそれを一口、ゆっくりと飲んで言った。
モタ「オレンジジュースの味ぃ。合格ぅぅぅ。」
しずく「やった!!」
どれみ「良かったね、しずくちゃん。」
あいこ「まぁ、まだ9級やしな。しずくちゃんやったら余裕やったな。」
マジョラッタ「うむ。まぁ予定通りじゃな。」
 そして、どれみは「ファミファ」、あいこは「トロロ」という新たな妖精をもらった。しずくは「ピルル」という妖精をもらった。どれみたちは妖精をもらうと、人間界へと帰っていった。

   **

 その日の翌日、学校に行ったどれみとしずくだったが、さつきに思いも寄らないことを聞かれた。
さつき「ねぇ、どれみちゃん。昨日、何処行ってたの?」
どれみ「え?昨日って?」
さつき「そういえば、しずくちゃんも。昨日の夜、何処行ってたの?」
しずく「え・・・?」
 二人は、昨日魔女見習いの9級試験を受けるためにMAHO堂へ行ったときに、さつきに見つかったのだと確信した。非常に二人は焦った。
しずく「ちょっと散歩に・・・。」
どれみ「わ、私は・・・。私も散歩に・・・。」
さつき「へぇぇ。で、散歩で変な建物に立ち寄ってたのは?」
 二人はそこまで見られているとは知らなかった。
どれみ「どこで見たの?」
さつき「昨日、塾の帰りに見たの。声をかけようとしたら、2人してMAHO堂とかいうのに入ってったじゃない。何してたの?」
どれみ「え・・・別に・・・。」
さつき「何か隠し事してるでしょ?今度、私も連れてってよね。」
 さつきはそういうと、その場を去っていった。二人は本当に焦っていた。
 マジョラッタの所に連れて行くのにも魔法が必要だ。魔法を使わなければ大阪の魔法堂にはいけない。つまり、さつきは魔法を使えないから大阪の魔法堂に連れて行くのは少々無理があるのだ。
 二人はくもりがちの空を眺めて、この問題にどう対処したらいいか悩んでいた。

次回予告
大変!さつきがMAHO堂で待ち伏せしてた!?正体がばれる〜!?
どうしたらいいの〜!!次回、「4人目の魔女見習い」おたのしみにね。
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