おジャ魔女どれみ+α
第03話『しずくの9級試験!』
1/2
 今日は朝から雨が降っていたが、授業が終わる頃には雨は止み、空は晴れ渡っていた。

 どれみとしずくは、家に帰ってからすぐにMAHO堂に向かった。MAHO堂に先に付いたのはどれみの方だった。

どれみ「マジョシス〜。来たよ。」
マジョシス「やっと来たわね。しずくは?」
どれみ「まだ来ていないみたいだね。今日は何なの?」
マジョシス「あれ?まだ言ってなかった?」
どれみ「うん。何も聞いてないけど・・・。」
マジョシス「まぁ、しずくが来てから話すわ。」

 5分ほどしてしずくがやってきた。
どれみ「で、今日は何なの?」
マジョシス「今夜実は魔女見習いの9級試験が在るのよ、とりあえずマジョラッタの所へ行きなさい。」
しずく「9級試験!!」
どれみ「しかも今夜!」
マジョシス「まぁ、しずくも一度魔女見習いの経験があるみたいだから大丈夫だろうけど。」
しずく「そうだけどさ。とりあえず、マジョラッタの所にいけばいいのね。」
どれみ「ピ〜リカピリララポポリナペ〜ペルルト〜!魔法の扉よ!開け!」
しずく「ピルル〜カポルル〜カパラピラピーロット!開け、魔法の扉!」
 二人はほぼ同時に呪文を唱えた。魔法の扉が開いた。扉の向こうには、見習い服を着たあいことマジョラッタが待っていた。

あいこ「どれみちゃん、おそいで。」
どれみ「これでも家帰ってからすぐ来たのよ。」
マジョラッタ「いいからさっさと入ってこい。魔法の扉が閉まるぞ。」

 二人は扉から中に入った。
マジョラッタ「おまえたち、マジョシスからもう話しは聞いておるか?」
どれみ「うん。今日魔女見習いの検定試験があるんでしょ?9級の。」
マジョラッタ「さよう。まぁしずくは受けたことがあるはずじゃから大丈夫だろうが。4年前のどれみのように落ちるなよ。」
しずく「・・・どれみちゃんって、ほんとに9級落ちたの?」
 しずくは白い目でどれみを見た。
あいこ「あぁ。ほんとにおちよったで。」
どれみ「あいちゃん!」
あいこ「何怒ってんねん、事実やろ。」
どれみ「事実だけどさ・・・。」
マジョラッタ「おしゃべりはそこまで。一回練習してみろ。そうじゃな・・・。あんこのないアンパンを出してみろ。」
 9級試験というのは、指定された物を出す試験が多いらしい。
しずく「ピルル〜カポルル〜カパラピラピーロット!あんこのないアンパンよ出てこい!」
マジョラッタ「うむ。あんこがはいっとらん。合格じゃ。ついでじゃほれ、どれみお前もやってみろ。」
どれみ「え?」
マジョラッタ「ほっほっほ。いいからやってみろ。」
どれみ「ピ〜リカピリララポポリナペ〜ペルト〜!あんこがないアンパンよ、出てこ〜い!」
 するとちゃんと見た目は普通のアンパンが出てきた。
マジョラッタ「おう。なかなかやりよるの。」
どれみ「馬鹿にしないでよ。もう。」
マジョラッタ「ほう。しかもあんこもはいっとらん。合格じゃ。」
どれみ「マジョラッタ!怒るよ。」
あいこ「・・・もう怒ってるやん。」
マジョラッタ「まぁ、そうおこるな。冗談じゃよ。じゃぁ今夜、ちゃんと来いよ。」
どれみ&しずく「はい。」
マジョラッタ「あ、ついでだ。店を手伝っていけ。」
 そういわれて店の手伝いをしていた。三人は内心、こんな店に客が来るのだろうかと思っていたが、もう、客が来るわ来るわ。不思議なほど客は来た。
あいこ「すごい客来るな。」
どれみ「うん。私もこんなに客が来るとは思わなかったよ。」
しずく「私も。でも、店の感じはすごく暗くてふるくさいけど、よく見ると良いもの売ってるよね。」
どれみ「ほんとだ。わぁ、この椅子なんか可愛い!」
あいこ「確かに。良いものばっかやん。この机とかほしいな。」
どれみ「マジョラッタ、なんかくれない?」
マジョラッタ「だめに決まっとるじゃろうが!!金を払うわんならやらん!それよりほれ。もう時間も遅くなったし、一旦帰れ。また今夜な。」
どれみ「マジョラッタのけち!いいじゃん一個ぐらい。」
しずく(家具って、一個ぐらいでもかなり高いと思うけど)

次のページへ
リストに戻る