おジャ魔な水戸黄門!?
第二話『宿場町にて』

夕日が落ちかける頃、無事に宿場町の美空町に到着したおんぷ一行は今夜泊まる宿を探していたのだが・・・
あいこ「アカンなぁ。どこの宿も満室だらけや。」
はづき「こっちの宿も空き部屋が無いらしいわ・・・」
おんぷ「どうしよう、困ったわ・・・」
溜め息を吐く三人。
どれみ「あ、あのぉ〜・・・先にステーキで腹ごしらえするってのは?」
あいこ「どれみちゃん、何言うてんねん。宿を探すのが先やでぇ。ステーキは後回しや!」
どれみ「で、でもさ、腹が減っては戦はできないって言うじゃんか!」
ステーキが売り切れる事が心配らしく、簡単には引き下がらないどれみ。
おんぷ「どれみちゃんの言う通りかもね。お腹も空いてきた頃だし、先に夕食にしましょうか。」
どれみ「そうそう♪」
おんぷの言葉に満面の笑みで頷くどれみ。
あいこ「おんぷちゃんがそう言うんならしゃあないけど。でもステーキ屋って・・・」
どれみ「あ、それなら大丈夫♪そこの角を曲がったトコのお店で4人分の予約とっておいたから♪」
はづき「えっ、予約って・・・?」
あいこ「どれみちゃん宿探しとったんちゃうんか!?」
途端にあいこの表情が険しくなる。
どれみ「へっ・・・?いや・・・・あの・・・その・・・・」
しどろもどろになるどれみ。
あいこ「あたしやはづきちゃん、おんぷちゃんまで一生懸命宿を探しとる時にどれみちゃんはステーキ屋を探しっとったんちゅうんかああ〜!!」
険しい表情+超アップでどれみに詰め寄るあいこ。
どれみ「あわわわ・・・・ち、違うんだよ!あたしも最初は宿を探してたんだけど、ステーキの美味しそうな匂いにつられちゃってつい・・・・・・ごめんなさいっ!」
両手を合わせて謝るどれみ。
「ハァッ」
呆れ気味に溜め息をつく三人。
あいこ「・・・しゃあないな。ほなら先にみんなで腹ごしらえでもしよっか♪」
はづき「そうね♪」
おんぷ「そう言う訳だからどれみちゃん、ステーキ屋さんまでの案内お願いね♪」
途端にどれみの顔も明るくなり、
どれみ「OK♪OK♪さあみんな!ステーキ屋さんまで、レッツ、GO♪」
「オ〜ッ♪」
元気に歩くどれみを先頭に、一同はステーキ屋を目指し歩き出した。しかし、どれみ以外の三人は、
あいこ(ステーキ屋ってホンマにあったんやな・・・。)
おんぷ(このお話って確か江戸時代の設定だったわよね?)
かなり疑問が残るあいことおんぷ。しかし、はづきに至っては、
はづき(どれみちゃんのステーキを愛する思いが天に届いたんだわ〜♪神様ありがとう♪)
瞳を潤ませながら、両手の指を組み合わせ、神に感謝していた。

第二話 ゛完゛

第三話『ステーキ屋にて

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