2007.8.10剱岳の巻@


 1:45・・・・・・夜も明けきらぬ未明に起床。不思議なもので、人間どんなに夜型で朝が弱くても、遊びに行くときはどん
な時間でも起きられてしまう・・・・・・

 剱岳ピストンの計画を改めて確認したらかなりのハードスケジュールだったというのもあるが、昨日は朝早くから活動
して立山に登り、へとへとに疲れてあっという間に寝てしまった。確か、7時前に食事を終え、それからしばらく計画の確
認などをしていたから、8時前には寝付いていたと思う。最後の記憶では外が暗くなるかならないかの状態で、テントも
うすぼんやりと中が見えたはずだ。
 普段だったら絶対に寝ない時間だ・・・・・・・

 早く起きたとはいえ、今日のコースは長丁場。できるだけ早い出発をしたい。ピストンだからテントの撤収は帰ってか
らでもいい。荷物は昨日のうちにサブザックにまとめておいた。えぇと、水はポリタン2L汲んどいて、それだけで足んな
いと困る(ワシ、水ガボガボ飲むから・・・)から500mlのペットボトル2本分・・・・・・重いなぁ。あ、地図を見ると剱御前
の巻き道に水場があるらしいからそこで汲もう、なるべく荷物は重くないように。

 あとは朝食を食べて出発!

 ・・・・・・と思ってたんだけど、外に出ると真っ暗な空に満天の星。おぉっ、神よ!!

 あまりもの美しさに感動。この光景をぜひ写真に。奇しくもボクは一眼デジカメを持ってるではないか!

 よし、バルブ撮影だ!!




 ・・・・・・・・・・・・・・・


 ・・・・・・・・・


 ・・・・・





 バルブ撮影のやり方がわかりませんでした_| ̄|○

 あきらめてフツーに出発。
時間 ポイント 概要 コースタイム
(トータル)
 3:00 雷鳥平キャンプ場  まだ真っ暗な中、たった一人で出発・・・・・・と思いきや、意外にも天体
撮影に試行錯誤している間に、いくつかのグループがヘッドライト頼りに
出発していた。みんなこんな暗い中、よく登るよなぁ・・・・・・・って、オレも
なんですが。
 コースは、キャンプ場を出発してから沢を渡り、剱御前小舎に向けて
登る。あとは稜線伝いに剱御前、一服剱、前剱とたどって剱岳に到着
だ。
 でも、剱御前のコースはちょっと危険らしいのでカットして巻くけど・・・

 雷鳥平から剱御前小舎までのこのコースは、雷鳥坂と呼ばれるらし
い。それだけ雷鳥が多いということなのだろうが、確かに隠れ家となる
ハイマツがたくさん生えている。
 それでも最初は石がゴロゴロとする道で、大雨が降ったときは大量の
水が流れてるんだろうなぁと想像する。現にところどころチョロチョロと水
の流れる音もする。
 が、やがて正面にハイマツがびっしりと茂り、その間にわずかなルート
が見えるほどになる。
 えぇと、地図で見ると・・・・・あ〜、ほとんど直進だなぁ。途中で右に迂
回するようになってるけど、もう少し先だろう。
 ハイマツの茂みに突き進む。イヤいきなりずいぶんせまくなるなぁ。ま
ぁ人が通れないほどではないけど。それにしても、足場もちょっと崩れ気
味かも。雨が降ったときに流されたあとのような形になっている。すごく
もろいところなのか?
 登るにつれ、ハイマツもだんだん濃くなってくるような・・・・・・
 なんか道もせまくなってきたなぁ。
 おや、ずいぶん傾斜もきついなぁ。


 ・・・・・・

 ・・・・アッアレッ!?アレアレ?!?!?!?!

 足場がなくなったぁ〜〜〜!!!

 出発45分にしてやっと気づいた。途中でルートロストしてました。

 う〜ん、どこで間違えたんだろう・・・・・・こんなハイマツが茂りまくって
るところに登山道があるわけないよなぁ・・・・・・
 えぇと、ロストしてしまったとすると、では本来のルートはどこに?多分
この右手のほうにあるんだろうけど・・・・・・ダメ、暗くてサッパリわかんな
い。だいぶ大回りに迂回してるから、下手すっととんでもないくらい横断
することになるだろうし・・・・・・
 しかたない・・・・・・
直登しよう

 植物の生い茂るなか、罪悪感を感じつつも藪こぎ開始。あぁ〜申し訳
ないぃぃぃ〜〜〜。

 これはフツー登るような角度じゃないだろうという斜面を力ずくで登る
こと約10分、4時になるかという頃に水平に走るルートにたどり着く。う
ぅっ、迂回してたルートがここで元に戻るところか・・・・・・やっぱ直登しと
いてよかった・・・・・・・

 折りしも、この頃にやっと夜空が白々と明け始める。
遅せーよ!(´Д`;)
 4:55
 5:07
剱御前小舎  ヘッドランプの明かりを頼りに藪こぎをした雷鳥坂も、4時半頃にはも
うヘッドランプが要らないくらいの明るさになった。
 この剱御前小舎についた頃は、もうまもなく日が昇るといったところ
だ。
 5時5分前、ルートを間違えたわりには、案外と時間のロスは生じなか
った。
 1:55

 左の奥に、まだ朝日を浴びる前の剱岳が構えている。さぁ、今日はあそこまで行くぞ!・・・・・・もちろん 行ったら帰ってくるけど。
 おっと、出発する前にトイレに行かないと・・・・・・今日はここを発ったら戻ってくるまでトイレがないものな ぁ・・・・・・大丈夫だと思うけど、意外とそういうときに限って我慢できなくなったりするものだ。

 剱御前を巻くルートは、ちょうど写真手前の雪渓に写っている。このようにトラバースしてくろゆりのコル まで出る。雪渓は滑るんじゃないかと気になったが、表面がだいぶ解けてシャーベット状になっているので その心配はない。先行している人たちのおかげともいえるだろうが、しっかりと踏み固められているので 安心だ。
 やがて進んでいくうちに、周りが明るくなっていろんな花が 目に付いてきた。

 まず左、ヨツバシオガマ。
 つづいてこれ・・・・・・・

・・・は何?

 ん〜〜〜〜〜・・・

何?なんて花ですか??

 あ♪
 これ、これわかった!
これはミヤマキンポウゲですね?

 ねっ、ねっ!そうですよねっ?!


 ・・・・・・などと歩いていたが、よく考えたらこの辺りで水を汲む予定であったのだが・・・・・・・

 水場なんてどっかにあったっけ?!
 6:02
 6:15
くろゆりのコル
 くろゆりのコルとーちゃーく!

 時期的なものなのか、クロユ リは咲いてませんでしたが、チ シマギキョウは咲いてました。


 つか、よく見たら海が見える〜〜〜!すっげぇぇぇぇぇ!!
   55
( 2:50)

 つづく!

(2007.12.16)
2007.8.10剱岳の巻A

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