金峰山の巻 2004.6.22


 今年はどれも、1,000m級の山ばかり登ってた。・・・たまには天気のいい日に見晴らしのいい稜線歩きなんかした
いなぁ・・・と思ったので、金峰山に行くことにした。6月はなかなか晴れ間が少ないのだが、運が悪いのかいいのか、台
風6号がやってきた・・・チャンス!台風一過で、激晴れが期待できるぞ!

 ・・・しかし問題が一つ。日帰りにするため、前の晩に韮崎まで行こうとしたのだが、台風の影響で御殿場線がダイヤ
乱れまくり。・・・ヤバイ、夜のうちに着けないぞ・・・えぇい、仕方ない!出費を覚悟でタクシーで行くぞ!(泣)というわけ
でタクシー捕まえる。
「すいませ〜ん、甲府まで行きたいんですけど〜」
・・・エッ?!
 ・・・甲府までかなりかかりますよ!2万円越えるかもしれない」
「(ゲッそんなに・・・)イヤいいんです、急ぎますから・・・(トホホ)」
 138号を通って中央高速を目指してたが、須走の辺りで突然気づいた。
「すんません、そーいや、富士吉田に駅がありましたね?確か富士急行の」
「えぇ・・・あ、それならそこから大月まで出られますね」

「ごめんなさい、そっち行ってください!!」

運転手さんごめんなさい・・・でもおかげで出費が7,000円くらいで済んだ♪

 さて、何とか富士吉田駅に着き、やはり各所で電車の遅れがあったものの、大月→甲府→韮崎へ着くことができた。
23:20頃。あ〜助かった。
 駅に着いて、まずは明朝のタクシーの手配。・・・朝5時になかなかタクシーつかまらないらしいので。ロータリーにいる
タクシーに予約を入れる。あ、今日はどっかでシャワーを浴びたいなぁ。運ちゃんに相談してみる。

「ところでどっか泊まれるとこないですかねぇ」
「今から?うーん・・・」

 運ちゃんたち、なんだか集まって話し始めた。・・・なんだかおおごとになり始めたんですけど・・・。
 総合すると・・・近くには宿泊できるホテルとかはあるんだけど、ビジネスホテルだもんで登山客を嫌がってたり、時間
的に遅すぎて無理だったり、団体さんが入っててダメだとか・・・。仕方ない、シャワーをあきらめていつもどおり駅で寝る
か・・・。

「じゃあ、うちの会社に泊まるか」
「・・・ハ?」
「うちの会社に空いてる部屋があってね、学生さんとか泊めてるんだよ。そこでよければ」
・・・ヤベ、そんな寝るとこに困ってたんじゃないんだけど・・・オイオイ、運ちゃん同士で話が進んじゃってるよ。う〜ん、
断れなくなっちゃった・・・
「あ、じゃあお願いします・・・」
「じゃあこっちです。トイレとお風呂はないけど」

(ホントは意味ないんだよ〜!)←心の叫び

 とゆーわけで、旭タクシーさんにお世話になってきました。


× × × × × × × × × × × ×

 翌朝・・・

 予約どおり、5時にタクシーに乗る。予想通り、天気は好調。暑くなりそうである。
 今回向かうのはみずがき山荘。タクシーは黒森を通って行く。台風一過のため、林道は落ち枝だらけ。中には木その
ものが折れてたりして、台風6号の傷跡がしっかり残っていた。

 5:33、みずがき山荘到着。ここで朝食などを済ませて出発。一路金峰山へ。
時間 ポイント 摘要 歩行時間
(トータル)
 6:05 みずがき山荘 
 水場を探すが・・・ここにはない。仕方ない、やだけどとりあえずト
イレの水で対応。
 6:45 水場  出発から約50分で富士見平の小屋に着く。この下に水場があ
ったのを思い出し、さっきの水をここで汲みなおす。

 そぉか、500mlのペットボトルでも用意しとけば、ここで水汲んで
もいいんだな。
 0:40
 6:52
 7:05
富士見平 着
       発
 富士見平小屋に到着。イロイロあるのでちょっと休憩。・・・トイ
です。
 去年の秋は、ここから瑞牆山向かって左に曲がったけど、今回
は小屋の正面に廻って右手の道を進む。
 0:07
( 0:47)
 7:46
 
分岐
鷹見岩 通過
 0:41
( 1:28)
 7:54
 8:12
大日小屋 着
       発
 正確には、山道の下側に小屋があるのだが・・・まぁ、近いので
そーゆーことに。
 ここで小休止。
 0:08
( 1:36)
 8:43 大日岩 通過  なぁんだかでっかい岩に遭遇。これが大日岩だろうなぁ。山道通
って下から上に出るのに、10分くらいかかった。
0:31
( 2:07)
 9:35
 9:45
砂払ノ頭 着
      発
 やっとこさで尾根に出る。森林限界突破。うおー、こっからおっこ
ったらけっこう危ないぞ!
 とりあえず疲れた!ひとまず休憩。
 0:52
( 2:59)
10:12 千代の吹上 
通過
 尾根に出てから、ただひたすら山頂に向かって登る・・・が、
い!!何しろ台風一過で、真上には雲ひとつない。6月の
熱い日ざしが直撃である。あぁ、腕がジリジリきてる・・・。まぁ、こ
の晴天を狙ってきたから当然なんですけどね。
 しかぁし!南西方向にあるはずの南アルプスは、ホトンド雲に
覆われてサッパリ見えない・・・風が山脈で吹き上げられて発生し
てるのかなぁ・・・残念!

↑・・・とゆーわけで稜線はこんな感じ・・・ガンガン日差しが当
たってます
 0:27
( 3:26)
10:45
12:00
▲金峰山 着
       発
 みずがき山荘出発から約5時間・・・やっと金峰山に到着である
(の割には、この記録を見ると歩いたのは4時間ばかり・・・一体何
をしていたのか、あとの1時間は)。
 金峰山・・・初めて来たけど、山頂はけっこう広いところだなぁ・・・
って、山頂はどこ?「金峰山」の標識が、2本あるんですけど・・・し
かもかなかな離れた所に。
 山頂には・・・これが五丈岩だろうか?15m位はありそうな大き
な岩がある。・・・これがために、後ろっ側の景色が全然見えない
んですけど・・・(泣)
 天気を狙ってきただけあって、今回景色はバッチリ!南側には
富士山、西向きゃ手前に瑞牆山、その奥には野辺山(辺りかな?)
をはさんで八ヶ岳連峰がその全貌を現している。ヤッタね!!
 しかし、やっぱり南アルプスは雲に隠れてその姿を見せてはくれ
ませんでした。しくしく。
 あちこち写真を撮りまくったが、今回は早々ゆっくりしてられな
い。何しろ平日に来ちゃったもんだから、みずがき山荘からのバ
スがない。帰るためにはその下の増富温泉まで歩いて下らねばな
らない。さあ、早くメシ食って下山しなきゃ!
 ・・・といいつつ、1時間以上も一人で戯れていた大バカものはこ
の私です。
 0:33
( 3:59)
12:24 千代の吹上 
通過
 バスの時間を考えて、なるべく急いで下山する・・・のわりには、
登りとコースタイムはホトンド変わってないなぁ。多分、この辺りが
意外と岩場だったりして下りにくいからじゃないだろうか。
 0:24
( 4:23)
12:45 砂払ノ頭 通過  ここで二人組の人と出会う。・・・この人たち、今登ってきたの
か?これから山頂に向かって下山するとなると、帰りのバスには
間に合わないと思うが・・・どうすんのかな?と思って聞いてみた。
「今日は天気がいいから車で来たんです」
 ・・・そうだよな、車で来たらバスのダイヤなんて関係ないもん
ね・・・うらやましい!
 0:21
( 4:44)
13:20 大日岩 通過  とにかく飛ばす、飛ばす!バスの時間を目指してひたすら行
け!
 0:45
( 5:29)
13:45 大日小屋 通過  何時だったろう、大日小屋を通過してひたすら森の中を下ってる

ピリリリリリ・・・

 何事だ?!って、携帯電話が鳴ったんですけどね。・・・山の中で
も電話はいるのかよ、ラジオが入んなかったのに・・・
「あ、どうも。○○(←仕事関係のところ)です。」
「どうも、お世話になってます」
「こないだの件ですけど、今時間が空いたので都合がよければこ
ちらにきて欲しいんですけど」
「あ〜ムリですね。なにしろ
今山ん中
ですから・・・」
「エッ・・・」

 ・・・別の日を指定しておいて、人の休みにいきなり呼び出すほう
が悪い!
 0:25
( 5:54) 
14:25 富士見平 通過  やっと富士見平まで下りてきました。みずがき山荘まであとわず
か!・・・って、こっから先がまた長いんですけどね。
 0:40
( 6:36)
14:50
14:55
みずがき山荘着
         発
 みずがき山荘到着。いやあ、暑かった、疲れた疲れた、まず一
杯・・・と言いたいところだが、今回はまだ先に進まねばならない。
 一口水を飲んで、さぁまた出発!・・・先は長いなぁ、とほほ。
 0:25
( 7:01)
15:20 金山平 通過  ここで写真タイム!こっから金峰山がまたよく見えるのである。

 と、写真を撮ったところでGO!
 0:25
( 7:26)
15:27
 金山平を過ぎた林道の中、ちょっと後ろを振り返る。すると今度
は、木々の間から瑞牆山が姿を現す。

 もちろんここでも写真タイム!
 0:07
( 7:33)
15:44 分岐(出合)通過  ひたすら林道を歩いて、やっとこさ通過ポイントらしきところに・・・
といっても、先はまだまだ続く・・・
 0:17
( 7:50)
16:37 増富温泉郷 着  ただただ歩き続けて1時間42分・・・やっとバス停までたどり着き
ました。
 次の発車が16:40、なんとか間に合いました!・・・けど、サス
ガに汗かいた、風呂に入りたい・・・とゆーことで、バスはあえて最
終の17:20に廻し、温泉に入るのだ!
「とゆーわけで、どっか温泉入りたいんですけど・・・」
 で教えてもらったんが「増富の湯」。他はみんな宿泊客相手のと
ころに対し、ここはもう、日帰り客をターゲットにした温泉。バス停
から5分くらいの所にある。入浴料700円。

 入ろうとして後悔・・・しまった、今日の日差しで焼けすぎた。体中
ジンジンしてます(泣)。ええいままよ!と入ったのはいいが、結局
痛いわ次のバスが気になるわで、ゆっくり入ってらんなかったで
す。
 0:53
( 8:43)
17:20 バス 出発  とりあえず入浴を手早く済ませ、バスに乗り込む。切符はバス停
の前の売店で購入。・・・休日だったら、「増富の湯」の前からバス
が出るんだけどねぇ・・・バスの会社が違うからムリでした。
18:20 韮崎駅 着  バスにゆられて1時間・・・やっとこさ韮崎駅までたどり着きまし
た。やれやれ。
 どうもお疲れ様でした、オレ!!


 いやぁ、疲れた疲れた。
 しかし、久しぶりに稜線歩きをして気持ちよかった。天気もよくって、周りの眺めも楽しめたし・・・南アルプスは見えな
かったけど。久々の感覚で、気分もリフレッシュ!これが明日の活力です。・・・できたら、毎回山行のたびに激晴れす
ればいいのに・・・


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