丹沢の巻 其の2 2003.11.28
〜日帰り縦走編〜

 2003年11月、大学のサークルOBG連で丹沢山1泊した際、丹沢縦走が不可能ではないことを知る。これまで地図
やらガイドブックやらを見てはどれも1泊は必要な様子で諦めかけていたが、このことを聞いて、ちょっと惹かれる・・・で
も11月は厳しいよなぁ・・・まともに標準のコースタイムで行くと、10:40・・・休憩入れたら、朝早くとっかかっても、日没
までに下山できるかどうか・・・
 とか悩んでたけど行ってきました、無謀にも。

計画は以下の通り。

 大倉―1:30→堀山―0:30→天神尾根分岐―0:40→金冷し―0:20→▲塔ノ岳
 ―0:40→竜ヶ馬場―0:20→▲丹沢山―0:50→棚沢の頭―0:40→▲蛭ヶ岳
 ―1:05→姫次―0:20→八丁坂ノ頭―0:25→大平分岐―0:50→▲焼山
 ―1:35→西野々

 ポイントは、このコースタイムをどれだけ短縮できるか?経験者の話によれば、姫次から先は東海自然歩道というの
になっており、走って3時間で下山したという・・・あとは登りでどれだけペースを速められるかである・・・
 エスケープルートはなし。時間を見てヤバかったら、丹沢山で引き返す方法。これなら2:50で下山可能。あとは、普
段持っているガスバーナーを諦め、荷物の軽量化を考える。・・・でも寒いとヤだから魔法瓶を買ってお湯は持ってっ
た。

 朝、まだ暗いうちに起きて、渋沢駅6:30頃到着。こっから大倉までは始発のバスに乗る。
 6:40始発・・・さすがに誰も乗ってません、私1人・・・当たり前だ、平日のこんな時間に登る奴あるもんか。貸切状
態。
 「どこまで行くの」突然スピーカーから声が。「へっ?」ビックリしたら、運ちゃんがマイク越しに話しかけてきた。ちゃん
と仕事しろよ、と思ったけど乗客はわし1人だけだからまぁいいか。今回の日帰り縦走計画を話す。向こうもさすがに驚
いてたけど「あそこまでで何時間で・・・」と勝手に計算をはじめ、一人で納得した。
 バスの所要時間10分くらい、トーゼン最後までワシ1人でした。
大倉ビジターセンター、ここでトイレ休憩をして準備を整え、出発でございます。・・・今回は記録細かいよ。

7:02 ビジターセンター発  出発はしばらく車道を歩く。
7:08 乗馬クラブ 通過  細い道に入っていく右手には乗馬クラブ・・・名前知らないけど。しょっぱなから暑 くなってしまってここでTシャツ一枚になる。気温10℃
7:25 観音茶屋 通過 全く人けなし。
7:40 雑事場ノ平 ・・・・書くことなし
7:42 見晴茶屋 上に〃
7:59 1本松 通過 気温7℃・・・疲れた。見晴茶屋から登りが急になるんだもん・・・
8:13 駒止茶屋 通過 上を見てみる。稜線には雲がかかって見えやしない。見えるの堀山くらいか?・・・ つまらん!
8:20 堀山 通過 風が冷たい。・・・上着を着たいけど・・・どうしようかなぁ、登りがきつくなればまた 暑いし・・・
8:27
8:37
小草平 着
     発
 いったん休憩。あー疲れた。
 ここの堀山の家も、人なし。・・・平日だもんなぁ、フツー来ないって!
8:52 天神尾根分岐 通過 初めて人と会う。下山者2名・・・夫婦かな?女性の人が「上は霧氷がすごいですよ ぉ、痛くって」・・・痛いってどういう意味?
9:14 花立山荘 通過  吹き降ろしの風が冷たい・・・やっぱ来るんじゃなかったかなぁ・・・?イヤ!オレ は景色を見たくって来たんじゃない、今日はオレの体力を確認に来たんじゃぁ!天 候なんて関係ない!!
 ・・・やっぱ来なければ・・・(泣)
9:23 花立 通過 4℃・・・
9:26 金冷シ 通過  下山者1名(登る人いないじゃん!)。「霧氷がすごい」・・・またですか?
 ここ通過してすぐわかった・・・地面が白い・・・雪?!ではなく、氷。木々に出来た 霧氷が、風に吹かれて落ちてくる・・・痛い痛い!落ちてくるたんびに顔やら身体に 落ちてきてこりゃたまらん!
9:44
9:54
塔ノ岳 着
     発
 ・・・えー、やっぱり山頂は真っ白でした・・・風冷たいし。
 とりあえず証拠写真・・・って、三脚ないじゃん!忘れた〜!!

 運良く、他に登山者(・・・下山者・・・5名)がいたので撮ってもらいました。
 ・・・なぁんだ、意外に登ってる人いるじゃん!1人で登っててなんかあったらどう しようかと思ってたけど、なんとかなりそうじゃん!・・・と考えたのは大間違い。皆 さん、単独行には充分な準備を怠らず、気をつけて行きましょうね(イヤ、特に大き な事故はなかったんですけどね今回は)。
 とりあえずカロリーメイトを2本食って出発。今回軽量化を図って食料はカロリー メイトのみ。・・・これも失敗かも・・・
10:07 日高 通過 ・・・なんでこれで「ひったか」と読むんだろう・・・?
 ところで塔ノ岳の山荘を過ぎたら、こっからまた霧氷が輪をかけて大きくなってる ような・・・この辺から気候が違うのか?地形の関係か?よくわかんないけど

↑大体こんな感じです、霧氷は。写真は日高の手前。
10:27 竜ヶ馬場 通過
10:45
10:55
丹沢山 着
     発
 やって来ました丹沢山。・・・寒いっス!気温1℃・・・もうだめ、シャツ着ます、霧 氷が痛いしもぉたまらん!
 さて、ここで今後のコースについて考える・・・塔ノ岳までは下山者合計8人に出会 ったけど、もうそっからここまでは全く人がいない、ワシのみ。蛭ヶ岳までも、イヤ、 その先下山するまで人がいないと考えるのは当然だろう。天気もガスでこっから先 の道も自分にとっては未知の世界・・・進むべきか退くべきか・・・?と考えながら進 んじゃったんですけどね、結局。

↑証拠写真 看板が一部凍ってます・・・
 カロリーメイト2本でエネルギー補給。
11:24 休憩小屋 通過  丹沢山を過ぎると、霧氷もパワーアップ・・・やっぱ行くんじゃなかったぁぁぁ!でも 引き返すのもめんどくさくなってそのまま進む。
 木がなくなればなくなったで笹っ原。夜露に濡れたか、もぉビショビショ。意外に 背が高くってこっちもヒザまで濡れてしまう・・・寒いよぉぉぉ!
 お腹がすいて歩きながらカロリーメイト2本。
11:32 不動ノ峰 通過  まだ足りない、カロリーM2本追加。
11:38 棚沢の頭 通過
11:55 鬼ヶ岩 通過
↑鬼ヶ岩 遠くから見ると、鬼の角に見えるのでこの名が付いたらしいが・・・どこ がやねん!
12:20
12:40
蛭ヶ岳 着
     発
 今回の目的地、蛭ヶ岳に到着。・・・ホトンド曇って景色が見えない・・・しくしく。 あ、イヤ、西側は何とか見えるんですけど・・・勉強不足でどこがどこやらさっぱり 分からん、しくしく。


↑証拠写真・・・でも何がなんだかさっぱりわからん!

 もお、ココまで来てしまえば引き返すのは手遅れ、前進あるのみ!・・・たった一 人でさみしいなぁ・・・。
 昼食代わりにおにぎり2個とカロリーメイト2本食べる。・・・食いすぎじゃ!
13:12 分岐 通過
13:18 地蔵平 通過
13:24 原小屋平 通過  原小屋平・・・避難小屋があるのみ。
13:38
13:41
姫次 着
    発
 とりあえず、最大の縦走手段の東海自然歩道にでた。こっからはもう、ノンストッ プでの下山計画。よおし、ぐわんばるぞぉ!(泣)
 ザックのサイドポケットに入れていた、500mlのペットボトルに水を補給(歩きな がら飲んでたんですねぇ、ワシ)し、お水を飲んで気合を入れる。
13:51 八丁坂ノ頭 通過  少し悩む。こっから青根に降りようか・・・?地図を見ると、こっちからの下山が距 離も短く、時間的に楽そう・・・でもなぁ、どんなルートか確認してないし、橋本へ出 るのに遠くなってしまうし・・・わかんないのであきらめる。
13:59 分岐 通過  実はまだ悩んでました。ココの分岐も青根に向かえる。やっぱどうしようかな ぁ・・・やめたけど。

↑カンケーないけど、東海自然歩道の写真・・・暗すぎんだよ、この道は!!
14:16 平丸分岐 通過  ここまでのコースタイムを検証すると、下りタイムを半分に短縮できてる(走って るんです、だいたい)。よし、焼山まで15分を目指そう!
14:31 焼山 通過  目標のタイム達成、好調!・・・ってミョ―にテンション高くなってます。あったりま えじゃ!こんなさみしいとこ平静に下ってられるか!!(泣)
 ・・・焼山から西野々まで1:30・・・1時間で下れないかなぁ・・・
15:20 分岐 通過  西野々と焼山登山口の分岐。・・・うーん、どっちに降りたらいいんだろう?とりあ えず計画通り、西野々へと向かう。
15:31 公園(?)着  やっと下山しました、ふぅっ。
 ・・・やべぇ、なんかミョ―なとこに出てしまったような・・・下山してビールでもと思 ってたんだけど、民家ばっかでお店なんか何にもないとこでした、言っちゃ悪いけ ど。
 とりあえず汗びっしょりで寒いので服を着替える、ホトンド全部。
 バスの時間は16:22。暗くなる前に下山できたのはいいけど・・・思いっきり時 間が空いてしまった。どっかの店でも入って時間を潰したかったんだけど、それら しいもん何にもないんだもんなぁ。
 こっからのバスの目的地、「三ヶ木」は「みかげ」と読む・・・そうです。この近所の ジイさんとちょっとお話してたもんでいろいろ教えてもらいました。このバス通りも昔 は栄えてたけど、バイパスが出来たもんで廃れちゃった(確かにバスも1日6本な んて少なさ、しかも平日のみで休日は運行しないんだもんなぁ、ビックリ)とか、こ の路線も赤字続きで本数もずいぶん減ったとか・・・意外だったのは、この西野々 から蛭ヶ岳を目指す人も少なからずいるらしい・・・全体の少数派であろうけど(だ って交通の便悪いんだもん!)、もちろんマイカー登山。
16:00 移動しました。  あんまりにも何もないので、次のバス停まで歩いてみることに。さすがに「バス停 まで着く前にバスに抜かれたらどうしよう」とちょっとドキドキ。歩き方も少し早足 に。
16:16 焼山登山口 着  しまった、こっちに降りればよかった。こっちには酒屋さんがあってビールの自販 機もあった。
 お店で買ってもいいんだけど・・・僕シャイなもんで、中に入れませんでした、ポッ
 バス停前の神社でビール飲みながらバスを待つ。・・・って、次が16:23、あんま り時間ないじゃん!
16:23 バス乗車   焼山登山口〜三ヶ木 ¥320円 運賃後払い
  所要時間約25分
 乗ってビックリ、車中でお菓子が売ってる!(ホンのちょっとだけど)秦野〜ヤビ ツ峠間の登山バスもこんな感じでお菓子売ってたなぁ。もちろん販売するのは運ち ゃん。スゲェと思ったのは
『購買のみの利用も可』
ということ。・・・バスに乗んないでお菓子買うだけでもいいのかよ!そんなに経営 が苦しいのか、神〇中バス・・・イヤ、よっぽど経営難の会社を買収して運営してる のかなぁ?バス停に書いてあった会社名がちょっと違ったもんなあ。↓


 以前、仕事の都合で町田に住んでたときに神〇中バスを利用してたけど・・・こん な涙ぐましい営業努力をしてる会社とは知らんかった。秦野〜ヤビツ峠まで満杯 のバスに乗ったとき、「こんな状況でお菓子売るコーナー作ってるんじゃない!」と 思ったけど、許す!
16:47 三ヶ木 着  バスターミナルに到着。次の橋本行きは2番線。
16:50 バス 発  こっからの記録はなし。サスガに記録つけ疲れしてたらしい・・・めんどくさくってこ のページに記載してない記録もあるんです、何にも役に立たない記録だけど。
 橋本に到着したのは確か、17:30くらいだから、所要時間約40分くらいでしょう か?運賃は四、五百円くらいかなぁ・・・?

 というわけで、何とか丹沢の日帰り縦走を完遂してきました。

「うっしゃあよくやった、
自分で自分を抱きしめてあげたい!」

 ・・・オエッ。

 冗談はともかく、こんだけやれば残る充足感は格別です・・・疲れたけど。
 今回の経験を活かして、何か一言。

「こんな時期に、
こんな無謀な計画
立てるもんぢゃない!」

・・・いやマジで。


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