20:16 |
御殿場駅発
タクシー乗車
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夜間登山である。御殿場駅から目指すは、須走登山口。登山用の車道を
登ると、途中からものすごい濃霧が。雲の中である。文字通り霧で前が見え
ない。その上、道自体くねくねしている。対向車が来たらヤバイ、そう思っ
た。・・・実際、対向車来たけど問題なかったですけどね、運ちゃんもプロだ
し。
五合目に近づいたころ、夜空の星が見え始める。やった!雲を抜けた!
やっぱり来て正解だ!!
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21:04 |
須走口五合目着 |
五合目である。こんな時間でも山小屋は2軒、両方とも営業している。・・・そ
りゃそうだわな、ワシみたいに夜登り始める輩もいるんだし・・・実際、五合目
小屋には、幾人もの人がいて、みんな一息ついてたり、出発に準備をしてい
たりする。こんな風に夜登る人も多い山だからワシも来たんである・・・3,00
0m級の山登るのは、大学以来の実に8年ぶり・・・結構久しぶりだったので、
まあ無謀といえば無謀な気もする・・・でもこんな状況だから、少なくとも遭難
はないかな?
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21:25 |
五合目発 |
うっ!ヤバイ、なんだか雲が上がってきた!やっぱ天候は悪いのか!?ここま
で着てそりゃねえゼ!と、急いで出発。
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21:45 |
登山中 |
五合目を発ってから、林(・・というべきなのかな?)の中を歩いていたが、こ
こいらから木が低くなり始める。・・・この辺が森林限界点かな?・・・って、そ
んなわけないでしょ。
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22:00 |
一本 |
疲れた。ペース速すぎた。ので休憩の時間です。とりあえず・・・タバコに火
をつける。皆さん、山でのタバコのポイ捨てはやめましょうね!ということで、
私は携帯灰皿を持っていったので大丈夫!
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22:10 |
出発 |
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22:32 |
本五合目 着
林館
標高2,400m
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・・・ほ、本五合目?何じゃそりゃ。
その時は知らなかった・・・この「本」という字には何度ガッカリとさせられたこ
とか・・・。
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22:45 |
出発 |
小屋は開いてないし、とっとと登ってまえ!と、出発 |
23:00 |
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ヤバイ!雨が降り始めた!とはいえ、ここでやめるのもつまらんし・・・ええ
い!登ってしまえ!と前進あるのみ。
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23:13 |
六合目 着
瀬戸館
標高2,700m
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寒くなってきた。小雨も降っているし、なんだかバカバカしくなってきた。なぁ
んて言っても、もうここまで来て戻れるもんですか、しくしく(泣)。せめてそろそ
ろ夜食でもと思ってこの小屋まで来たのだが・・・ここも営業してない様で・・・
がーん!みんな登ってるんだから営業しろよ!(今考えると、この頃はまだシ
ーズン佳境前なのね、だからやってなかったんだろうなぁ)。
万一のため、朝食にとカップラーメンを持ってきたのでバーナーでお湯を沸
かすことも出来たのだが・・なんかそんなスペースもない。仕方ない、とりあえ
ず七合目まで行ってみるか。あとはそれからだ!
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23:20 |
出発 |
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23:37 |
一本 |
もう耐えられません!!
雨が強くなるわ、寒いわ、腹へって動けなくなりそうになるわ・・・仕方ないの
で小休止。ザックから合羽を出して着て、非常食用のカロリーメイトを出して2
本食す。・・・やっぱ必需品である。
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23:54 |
出発 |
寒いので出発。小休止のつもりだったが・・・全然小休止じゃないじゃん! |
0:30 |
七合目 着
太陽館
標高3,000m
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ついに3,000mまで来てしまった・・・そんなことより寒い!さっきから風が
強くなり、体感温度が急激に下がっている!いったい今何度あるんだろう?
風のあたらないところで休憩したいのだが、狭い中でたくさんの人、人ばかり
が休んでいてそんな場所もない!!ああ、お湯沸かしてカップラーメンも作ってる
余裕もない・・・唯一の救いは、山小屋の横に売店があって、そこが営業して
いることである。仕方ない、売店でカップラーメンを買って食うか。
1杯700円
しくしく、カバンの中に、これとおんなじ143円のラーメンがあるというの
に・・・泣きたくなっちゃうよ。
この辺りで早くもヘッドランプの電池が切れた。点けっ放しで一晩もたないと
思っていたが・・・予想以上に早すぎ!予備に交換しても間に合うかなあ・・・。
そうそう、この辺りでトレーナーを着込んだっけ、やっぱ服は多めに考えない
と。
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1:25 |
出発 |
ラーメン食べて一息つけたものの・・・やっぱりじっとしてると身体が冷えてく
る。いかん!早く行かねば!頂上でご来光を拝むのだ!!ペースを上げるぞ!
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2:04 |
本七合目 着
見晴館
標高3,250m
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ほ、本七合目!?そ、そうだ!富士山は五、六、七合目の間に「本」七合目
とかいうのがあったんだ!全然ペースの計算が狂った!トホホ・・・山頂での
ご来光は望み薄だ・・・さすがに眠くなってきたし、この小屋で少し仮眠を・・・と
思ったのだが、小屋の中は皆さん就寝中・・・ガックシ!
諦めて通過しました。
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2:45 |
八合目 着
江戸屋
標高3,400m
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ダ、ダルい!眠い!もうしんどい!!でもここの小屋もみんな就寝中で営業
外・・・しくしく。
もーヤケだ!ここも通り過ぎてやるうぅぅ(泣)。
小屋を過ぎて登り始め・・・頂上からの風が強い!うっ!ミゾレか?!やけに顔
が痛い、目が開けてられん!
こんなこともあろうかと・・・ジャンっ「花粉症用めがね」!!本来砂走りを降
りる時、砂埃を避けようと持ってきたのだが・・・早くも登りで役に立ってしまっ
た。予想外。でもラッキー。
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3:16 |
本八合目(やっぱり・・・)
着
江戸屋
標高・・・記録なし
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やっと開いている山小屋見つけた・・・しかもここは2軒ある。とりあえず寒い
ので手前の小屋に入る・・・ぉおっあったかい!!やっと生きた心地がしました。と
りあえずココア注文。400円・・・でもこれがありがたいのだ!
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3:36 |
出発 |
・・もう登るのやめようかな?寒いし、風は強いし、吹き飛ばされそうでおっ
かないし、眠いし・・・でも、ここ来て登るのやめるのも・・・あと2合分登れば頂
上なのだ!・・・頂上はさみーだろーなー・・・こんな葛藤の末、私は泣く泣くこ
の小屋を出るのであった・・・結局アホじゃん、ワシ。
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4:00 |
八・五合目(えぇっ?!)
着
御来光館
標高3,450m
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八・五合目ってあんた・・・何だかバカにされてるような気がしてきた・・・
小屋の横で座れるところを発見。とりあえず少し身体を休めよう・・・グーって
オイ!つい眠ってしまった。いやホント眠いんだよぉ、この時間って。人間が
一番眠くなりやすい時間なんだよね、3〜4時って。
・・なあんてやってる間に、東の空が明るくなる・・・頂上でのご来光はやっぱ
りダメでした・・・ってこっから結局天気悪くて日の出すら見えないんですけど
ね。
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4:29 |
出発 |
・・・仕方ない、頂上の明かりも見えるし、登るか・・・この風の中を?っていう
位の強風。うっかりしていたら風にあおられて滑落してまうのでは?あっ下山
してくる団体がいる。ので聞いてみた。
「すみません、もう頂上にいかれたんですか?」
「いやこの天気でしょ?このまま行くのは危険と判断して下山することに決
めました」
・・・やっぱワシも下りよう、大体大学出てから8年間、全く山に登ってなかっ
た男なんだワシは、この春に足慣らしをしたとはいえ、高尾山くらいじゃどうし
ようもないだろ。・・・でもなぁ・・・山頂の明かりが見えるんだよなぁ・・・下山して
も、まだこの時間じゃバスもないだろうから時間持て余すだろうし・・・
と、結局登ってしまいました。この男、大バカ野郎です。
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5:03 |
九合目 鳥居着 |
おなか空きました。どうしょうもないのでチョコとカロリーメイト食いました。ふ
と気づくと、私寝てました。結構体力ヤバイです。多分高山病だったのでしょ
う。ザックの中に、酸素ボンベがあるのですが・・・めんどくさくって出してられ
るかい!
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5:15 |
出発 |
仕方ないので出発。・・・でもこの前後でもーバテバテ。数歩歩いては立ち止
まる、牛歩戦術で辛うじて山道を攻略中(?)。その途中で座り込み、ついウト
ウトと寝てしまう。こんな繰り返しでした。
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6:02 |
山頂 浅間神社 着
標高3,776m
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ついに・・・ついにやって来ました富士山山頂!感慨よりもとにかく寒い!寒
い、寒い、寒い!!のでとにかく浅間神社に駆け込む。せっかくです。職場の
みんなにお土産を、とお守りを購入・・・高い・・・。
まあついでだ、絵馬に願掛けをして帰ろう・・・
『生きて帰れますように』
私、本気で書きました。だって外の強風は10m位はあったでしょう。こんな
のにあおられたら・・・ワシ、滑落してまうかも。
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富士山頂 浅間大社奥宮

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頂上山小屋の前・・・写真の通り、ガスで悪天候でも、やっぱ登ってきた人
は結構いるんですねえ。
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7:00 |
出発 |
・・・山頂に行ったら、火口のお鉢めぐりをしてやろうと意気込んでたのです
が・・・外は真っ白雲の中、おまけに強風吹き荒れて危なっかしい。諦めて下
山することにしました。
でもその前に朝食を済ませてね。うどん購入800円・・・まあ仕方ない
か・・・。
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須走下山道にて 砂埃対策に花粉
症用めがねを着用・・恥ずかしいな
ぁ、もう
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下山中、九合目を過ぎた辺りから、雲を出ました、上の雲を・・・雲を出ても
下界はまた雲が広がった世界なんですよね・・・でもこれもまた一興!向かう
下界は一面の大雲海!遠くの山すらも見えないのはチョットさみしいが、この
大雲海もまた、圧巻でした!やっぱ登ってよかった!

見渡す限りの大雲海!
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7:28 |
本八合目 着 |
砂走りを下山して、28分・・・もう本八合目に来てしまった・・・早っ。登るのに
2時間近くかかったのに、下りはたったの28分?!ちょっと落差ありす
ぎ!!
この辺りからだんだん暑くなってきた。服を一枚脱ぎましょう。
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7:35 |
出発 |
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7:58 |
本七合目 着 |
一本!休憩だ!もおこのペースなら超余裕!!さっき休んだばっかだけ
ど、また休んじゃえ!
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8:15 |
出発 |
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8:45 |
一本 |
本七合目までは、下山ルートの砂走りも、登山ルートと沿って走ってたんだ
けど・・・そっから先は全然山小屋がない。休めないじゃん!とはいえ、靴に砂
が入って痛くて痛くて・・・そうだ!こんなこともあろうかと、野良作業用のスパ
ッツも買って来てたっけ!ええい、休んでつけてしまえ!ついでに腹も減った
から、朝食だ!ってまたカロリーメイト・・・お世話になってます。
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9:10 |
出発 |
さあ行こう、もうすぐ下に小屋も見える、もうすぐこの山行も終わりなり! |
9:36 |
砂払い 着 |
ここで砂走りは終了。お疲れ様でした。ここの小屋で少し休みたかったので
すが・・・登山口五合目まであと30分、ええい、面倒なので行ってしまえ!
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