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一期治療 終了時注意事項(いっきちりょう しゅうりょうじちゅういじこう) |
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I 期治療(小学生頃に行う早期治療)が終了しました。大変な事も多かったと思いますが、いかがでしたか?早期治療だけでほとんどの問題が解決する場合と、何かの問題が残っている場合がありますが、治療によって以前より明らかに良くなった と実感できますでしょうか? I 期治療(小学生頃に行う早期治療)をやった目的は何だったか? 小学生での治療は骨のズレをより小さくし、大人の歯が十分配列可能な大きさにする事が目標です。最初に持っていた問題点がとても大きかったり、十分な治療期間が足りなかった場合は、100点のゴールが達成できないことも有りますし、1本1本の細かい歯並びまでは治せていないかも知れません。また、数年かけて、拡大を続けたにもかかわらず、配列しきれなかった場合は、そもそも、大きくなれるだけの成長のキャパシティーがなかった場合、歯が大きすぎた場合、装置が十分機能しなかった場合などがあります。この場合は、もう一息で並びそうだからと、無理に歯を動かすだけで並べると後戻りの原因となりますので、適切な対処が必要になります。 状況によっては、そもそも本格矯正を前提とした早期治療を行っている場合もあります。例えば、強すぎる叢生、上下顎前突、先天欠如、大きな骨格的なズレ、あるいは多岐に渡る不正などは全てを改善しきれていないでしょう。子供の治療ではより成長に悪影響をおこさずに済むような治療に絞って行っている事もあります。
完全に良い状態ではないけど、どうしたらいいの?
残っている問題は年令とともに更に悪く変化することも考えられます。僅かな問題点が将来的に強くなる可能性は高いです。12歳臼歯、親知らずが萌出するとともに、すべての歯が生理的に前に移動するようになっていることからガタガタが増えてきます。また、中学生〜高校生でのあと少しの成長が、おそらく今まで持っていた問題点を大きくするであろうズレを生み出す可能性があります。もし歯並び噛み合わせになんだかの問題を残しており、引き続き2期治療(本格的なマルチブラケット治療)を希望される場合は、また長い治療が続くのですが、本当の良い噛み合わせを得るためにがんばって下さい。 本格矯正の場合は、名前の通り、本格的に歯列咬合を仕上げていきますので、そのまま並べるだけの治療は行いません。可能な限り、関節の僅かなズレを取り除くなど、より精度の高い治療となります。
今の状況も気にならないし、今後のことも気にしない人は?
今の歯並びや噛み合わせで十分満足している場合には、大人の歯並びへの交換を待って治療終了になります。お疲れさまでした。 |
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