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SSRO(サジタルスプリットレイムスオステオトミー) |
下顎を手術するってどんなことをするの?
SSROと呼ばれる下顎骨の手術方法です。顎変形症の手術では最も一般的に行われています。下顎の後方移動、前方移動の際に用いられます。
傷が残るの?
口の中で行う手術です。下の奥歯の頬側歯茎に傷口が出来ますが、普通の人は見ても傷口であることも分からないと思います。手術の後、数日は出血が見られるので、ドレナージのために顎のエラで影になっているところに管を出します。後で少し傷になりますが、とても小さく見えにくい場所なので、ほとんど分かりません。
実際の手術方法は?手術時間は?入院期間は?
下顎の骨を2枚におろす様に分割して、あらかじめ設定したサージカルスプリント、シーネ、咬合床に合うよう整復します。上下の歯をキッチリ固定し、分割された骨片をプレートで留めます。上下の歯の固定を外し、中心位で咬合する事を確認したら粘膜を縫い合わせます。手術時間は1時間半〜2時間程度です。通常ですと10日程度で退院します。ただし、1か月前後は手術後の腫れが見られます。顎の関節にもかなりの負担がかかっていますので、無理は禁物です。
非対称や傾斜が強い場合は?
下顎の後方移動、前方移動を上手に組み合わせて行いますが、多くの場合上顎の手術がセットになる事が多いでしょう。左右の非対称は改善が比較的困難です。筋肉の非対称のため、後戻りが出やすいと言われています。顎角部などの膨隆や非対称については形成外科的なアプローチを行わないと改善しない物も含まれるでしょう。 |
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