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Before→After
■ 子ども 上顎前突

before

   

 中程度の上顎前突とガタガタがみられます。先ずは、下顎の成長促進と大人の歯が十分並ぶことの出来る大きさの顎にする事を考えました。

   

 成長期の時期に急激に下顎を成長促進させると、奥歯が噛み合わなくなるような変化を見せるほど下顎が大きくなります。実際には成長している部分と、顎関節の結合組織が肥厚しているだけの部分が有りますので、関節頭の関節窩へのシーティングを2−3ヶ月おいて成長量の再評価をおこないます。使用しているメカニクスにもよりますが、結果的に下顎が開くような変化を起こしますので、面長な顔だったり顎のエラが発達していないタイプの子には不適当な場合も多いです。また、装置の使用方法にエラーが有ると単なるデュアルバイトという不正咬合を作り出すかも知れません。

after

   

 前歯の軽い捻転が有ったので、2−3ヶ月ほどブラケットにて配列し永久歯への交換を待っているところです。いい感じに関節もおさまり、奥歯の噛み合わせも出来つつあります。この様に中程度の問題が幾つか有る程度で有れば、将来的に非抜歯にて咬合が確立します。世間では「抜かない矯正」「非抜歯床矯正」と呼ばれているようですが、条件さえ良ければ問題のない治療だと思います。

小学生の時期から始める矯正治療での利点を列挙すると
 ☆抜かない
   身体の財産を失わずに済む可能性が出てくる
   抜かずに済むように調和を整えるので、結果的に自然な治り方になる
   歯をこねくり回さないので、後戻りが少ない
   特別な条件では計画的に抜くことで治療期間を短くできる場合がある
 ☆早い時期に治る
   コンプレックスを感じる時間が短くて済んだり、思わぬ外傷の機会が減る
   不正咬合を放置すると歯、歯茎、顎関節などに悪影響が有ったかも知れない
   あるいは既に起こり始めていたダメージを回復できるチャンスが生まれる
 ☆見えない
   内側の装置、夜だけ使用する装置なので見た目を気にする必要がない
 ☆痛くない
   骨に対するアプローチだと歯を動かさないので痛みがほとんどない
   歯を動かす場合でも、大人とは比較にならないほど痛みの程度が小さい
 ☆簡単
   複雑な装置ではないので虫歯になりにくい
   壊れにくいからトラブルも少ない
   条件が良ければ安価な治療費だけで終わる場合もある

欠点としては、マルチブラケット治療が必要な場合ではダラダラ治療が長引くこと、
治療の協力度が本人次第といったこと、成長が関与するので不確定部分が大きい、 
などです。しかしながら行った治療が全く無駄に終わる ということも無いので、
早期治療・一期治療・子供の治療・小学生で始める矯正はお勧めしたいところです。


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