山楽会・生駒山越え

08年3月7日(金)

2月の山楽会は東京から小川さんをお迎えし雪中金剛登山をいたしました。今月は「梅見」と洒落てみようということで枚岡梅林で梅を観賞してから生駒山(642m)を目指しました。中村美津子の「河内おとこ節」 ♪ ワイの親父は生駒山・・・♪ がついつい口に出てきます。このあたりの山は、金剛生駒紀泉国定公園内であり、大阪府政100周年を記念として67年より整備が始められ遊歩道、休憩所、便所、園地などがあちこちに作られています。そのお陰で安心して歩いてきました。山越え・・・といっても山楽会の事ですから楽をするために奈良側への下りはケーブルカーを使いました。
 さて、今回のナビゲーターは生駒の住人、永楽さんです。今回のミッションについて永楽さんは2回も下見に行ってくれていたそうです。綿密な計画で誰一人落伍者が出ないよう歩く速度、休憩・・・トイレ、、など配慮してくれていました。では今年最後の寒さ・・と予報の中、相変わらずの野次喜多ぶりでワイワイと行って来ました。絵物語をご覧ください。
10時30分、近鉄奈良線「枚岡駅」集合。永楽さんのコースの概略と諸注意を聞きます。全員で11名。「寒いけどいい天気でよかったね」などと言いながらすぐそばの枚岡神社へと向います。 枚岡神社は河内国一ノ宮として貞観元年(八五九)には正一位に叙せられ、『延喜式』には名神大社に列した・・と解説されております。また、作物の豊凶を占う粥占神事でも有名です。境内には梅林がありそこから生駒山系への小路が始まっています。

毎度の事ですが、そこいらに居られる後期高齢者カメラマンにお願いして記念写真。
左から岩壷、児玉、村元、永楽、西谷、斉藤、石田、森本、榎本、井狩、河村(敬称略)
いよいよ枚岡神社から遊歩道へ入ります。準備物と指示されたステッキを出しワイワイと出発です。小鳥の声を聞き照葉樹林の中を冗談を言いながら、小鳥や樹木についての薀蓄を言いながら・・・。でも最初の間だけ。 神津嶽(650年に現在地に移すまで枚岡神社があったところ)の手前に展望台があります。西を見ますと大阪市、東大阪市など一望できます。「あれが花園ラグビー場や」「黄砂で遠くが見えんなぁ」「この黄砂は中国のと違う、と言い張るのと違う?」とギョウザ事件の当て擦り、、を言うものも。枚岡駅からまだ1500mほどしか歩いていないのにチョット息があがっている人も。
しばらく行くと立派な休憩所。便所や自販機もあります。さすが府民の森です。ここらあたりにはハイカーや地元の健康増進高齢者たちに会います。「チワッ・・」挨拶を交わしながら進みます。お便所休憩・10分を永楽さんが指示します。この車が通れる道を横切って、また、山道に入ります。ここまでで1900mです。 石段や笹の道をどんどん歩いていきますと「なるかわ園地」に出ます。誰かが私製の看板「あと100m、頑張れ」を見て空元気が出ます。でもなかなか昼食予定地「ぼくらの広場」が現れません。しばらく行くと少し視界が広がってきました。子供たちの声が聞こえてきます。「万葉植物展示園」です。この植物は「ミツマタ」です。福沢諭吉さんや樋口一葉さんや野口英世さんのお札はこれで作ります。
12時40分、枚岡駅から3300m。梅林を出発したのが10時40分ごろですから2時間もかかっています(^-^)。。「お弁当にします。」永楽先生に言われた皆は子供のように嬉しそうに食べ始めます。駅内のコンビニで390円の弁当を買った人もご自製の人も舌鼓を打っています。
食事のあと女性陣から甘いものの差し入れです。「疲労回復に甘いものがいいね」。さて、ここからは生駒山のテレビ鉄塔が遠くにはっきりと見えます。「エーーッあこまで歩くんかいな」「一旦坂を下りてまた、登るんやなぁ。勿体無いなぁ」
どんどん下っていきますと「信貴生駒スカイライン」と並行した道に出ました。そばを乗用車やバスが走り去ります。村中に入りしばらく行くと石畳の道に出ました。奈良と大阪をむすぶ道、軽四一台分の幅、国道308号線。昔は平城と難波を結んだ一級国道。。伊勢参り、長谷寺参りにも紀州や熊野詣の人もここを通った事でしょう。これは大阪側から写した写真です。後ろのガードレールはスカイラインです。日本の道100選の碑も立っていました。標高455m。午後1時30分、、ゴールのケーブルカー始点まで3,400mもあります。。
ここからまだまだ下りが続きます。しばらく行くと上り坂に入りました。
さぁ、本格的な上り坂に入りました。道も細くなり、霙(みぞれ)も降り始めました。今までの行程の中でもですが、すぐ「タンマ」を言う人がいます。その度に引率の永楽さんは「3分の小休止」「5分」「10分の中休止」と落伍者が出ないように指示をします。「やれやれ、、エッもう3分経ったんかいな」永楽さんはちゃんとキチンタイマーを持参していまして3分間経ちますと「ピピピ・・」と警報が鳴ります。「ええなぁ、次回から俺も使おう」と私。「文句なし、誤魔化しなしやね」「なんかパブロフの犬みたいに鳴ったら歩き出したで・・」「甘いものどうです」と嬉しい差し入れ。チョコ、飴は休憩の必需品。 このウォーキングもあと800mでお終い。上り坂ばかりを登りきったところの、ほん目の前にポカッとテレビ鉄塔群が出現しました。汗が噴出してきます。榎本さん児玉さんは脱いで薄着です。
途中、雪が踏みしめられて固まって黒くなっていたり日陰では白い雪が残っていたり・・やはりまだ寒い登山でした。「ぼくらの広場」から遠くに見えたテレビ塔群が目の前、仰ぎ見て達成感を味わいます。「よく歩いたね、、」とお互いを褒め合います。三丘生は友達思いです。あともう少し、、と永楽さんの掛け声でパブロフの犬たちは腰をあげます。

しばらく行きますと生駒山上遊園地です。子供たちや孫たちを良く連れて来ましたが、
誰も居ない遊園地は初めてです。工事の人たちがいろんな音を立てています。
溶接の音、金属を叩く音、車の音。それに新しいペンキの匂い。
3月14日オープンのために準備をしているのです。
きっちりと整備をして事故のないようにしてくださいね。
屋外にある遊具は写真のように紐でくくられています。
山上駅に着いたのが午後3時。早速350円の切符を買います。ここから「梅屋敷駅」まで乗り途中下車して有名な聖天さん、「宝山寺」へ行きます。この駅を出てしばらくしますと奈良の町並み一望です。

ケーブルカーの中では次回の山楽会の連絡(桜の醍醐寺と醍醐登山、音羽山登山4月16日)と七期・外遊びクラブの連絡(4月4日雨天8日・八坂神社・高台寺・円山公園で車座花見・平安神宮など)の宣伝をしました。
七期会の皆さん、ご一緒しませんか。。申し込みは村元まで。
生駒山中腹にこんな大きなお寺がありました。生駒の聖天さん、宝山寺です。すっかり日も傾いていて人影も疎らなのですが熱心な信者さんがお経を上げておられました。
このお堂の右に「お不動さん」の像がありますが、その横に「寄付金・一億円」と書かれた石柱がありました。「すごいね、色んなのを見たけど一億円と言うのははじめてや」とか言っていたら、誰かさんが「エーッ、だれが一億円当たったって」ととんでもない勘違い(^-^)
「金百万円 西宮市何某」って書いてあったのですが不心得もんが「あれな、皆に黙っていいたんやげど、実は俺やねん」「西宮市・何某って書いてあるがな。あんた西宮と違うやろ」「しばらく籍を移していたんや」「嘘つけ」不信心な輩は天罰があたるかも・・。3時40分辞す。

美味しいお酒と食事は信心に左右されません。
仏様神様は信心者にも不信心者にも意地悪をしないで平等に扱ってくださいます。広い心の持ち主です。

永楽さんはさすが生駒人です。生駒駅のビルにいい居酒屋「味楽座」を予約を入れてくださっていました。4時10分。このような店は5時開店なんですが・・。
乾杯、乾杯、また乾杯。ビールでとりあえず乾杯。
児玉さんが鹿児島芋焼酎の美味さを熱心に説きます。「黒甕ありますか?」「これは癖が無くて美味いんだ」と児玉さん。「よしそれにしよう」金剛山の時は大吟醸の解説。「お湯割りチョーダイ」。。お店の可愛いお嬢ちゃんがボトルで取ればお安くなりますよって。なるほどいい酒、芋のわりには臭みが無く25度を同量のお湯を入れ割りましても喉越しがいい。香具山の時のワイン、金剛山の大吟醸、今回の黒甕・・・児玉さんは相当やるぞ。。
永楽さんありがとうございました。

ご機嫌な皆さんは2時間もの時間を飲み食いして2080円の安さに驚きかつ感謝。ちょうど18時にお店を後にして解散しました。
ピピピ・・と、もう鳴らないので、パブロフの犬さんたちはめいめいのペースで電車に乗ってお帰りです。


「山楽会」にこの動画をおいてあります。
ぜひ取り込んで見て下さい。
このページのトップへ