三丘会  土井隆雄さん激励ツァー紀行文
七期会 中野亘子さん

STS-123ミッション

NASA STS-123 MISSION

 三丘会の後輩、宇宙飛行士・土井隆雄さんが第二回目の宇宙への挑戦することについて応援ページを作って参りました。3月9日から26日までの彼の軌跡を追ってきたページです。(別ページ参照)
 今回のこのページは、三丘会が会員に呼びかけた激励ツァーに同行する七期会の東嘉伸さんと中野(下谷)亘子さんにお願いし資料収集と写真撮影をお願いした結果、生まれた.ページです。
 特に、中野さんには宿題として資料や写真だけでなく「紀行文」(レポート)もお願いした結果、生き生きとした楽しい文章が出来上がりました。デジタル時代に縁遠い中野さんは、文章をお嬢様にワードで編集してもらい電送してくださいました。また、ツァーに出る4日前に始めてデジカメを購入し飛行機の中で「取扱説明書」を読む、という泥縄ぶりでしたが、何と37枚のクリアーな写真を持ち帰りました。購入時に「手振れ防止機能」と「暗くても良く撮れるISOの高い機種」を推薦したのが良かったのかもしれません。また、その写真を三丘会館に勤めておられる片桐さんにCD-R化して頂き我が家へ送付していただきました。これらの皆さんのお陰で、これから見ていただくホットな文章・写真が出来上がった次第です。このホームページの写真は小さくて見づらいですが、別ページに「高画質写真集」を作りましたのでご覧ください。
七期会・村元伸行
母校のフェンスにはこのように土井さんの偉業をたたえています。校長先生と中野さん(^-^)
45人の激励ツァーの結団式で挨拶する東さん。団長です。
土井隆雄さん激励ツァーレポート 七期会特派員(無給)  中野亘子 

 三丘同窓会の呼びかけ応じた一行は45名。311日に土井隆雄さん搭乗のスペースシャトル“エンデバー”がNASAケネディ宇宙センター(KSC)から打ち上げられるのを応援激励する…との名目で出掛けるツアーである。土井さん(25)は日本人初の宇宙船外活動を行う予定で、滞空期間は約16日間と聞く。参加者の内訳は高3回〜高58回までの同窓生24名と子供6(4才〜10)と一般参加者15名で仲良し夫婦7組が含まれている。
 団長は我等が東嘉伸氏(7)、総務は吉田茂氏(12)、添乗員として日本旅行から岡田保彦氏(33)        私は、出発前に村元氏から「感想文を出して頂戴」と言われていたので文才が無いのに一筆認め参らせ候…なのである。何しろ“校長先生”からの至上命令だから嫌も応もございません、キューキュー言い乍らこれを書いているってわけでござりまする。さて、感想文は
(1) 超々簡単感想文
(2) 200字簡単感想文
(3) 逐一ダラダラ報告文
の三種類を書くことにします。

いずれにしてもブーイングは必至の成り行きだけれど、その時は人選ミスをした村元氏に文句を言って下さいな。

では初めまーす。
1) 行った。見た。感動した。

2)シャトルの打ち上げ予定は深夜の258分、何万人もの人が川向うの発射台を見詰めその時を待つ。

カウントダウンが始まった。大観衆も声を揃える。全員の期待感と緊張感が極度に高まった瞬間、百雷の閃光と轟音と地響きを残して“エンデバー”はたちまち雲間に消えて行った。地が震え風圧を感じた。発射成功余りの感動に涙が出た。囲りの人々も泣いたり抱き合ったりしている。「百聞は一見に如かず」とはまさにこのこと。遥々フロリダに来た甲斐があった…と満足の溜息をした。             終

(3)アタマもシッポも無いダラダラした長い報告をこれからします。ご用とお急ぎの方はあっちへお行き遊ばせ。

2008年3月9日(日)          「往路」

関西空港1250分発のノースウエスト機(NWA)に乗るとて10時半集合とのお触れが出ている。持ち物・身支度おさおさ怠りなく9時、家を出る。今日も今日もとて空は晴天、突き抜ける様な青空である。いつもこうなのよ。私は極め付きの晴れ女、ご一報下されば直ちに参上して晴天にして差し上げますよ。

空港で集合前にドルに両替する、レートは10580銭。そして命綱の国際版携帯電話を借りる。カウンターのお姉さんが何だかんだと言っているけれど私は上の空、後で説明書を読むから早くしてよ、と時計ばかり見ている。集合時間に遅れそうなのよ。やっと手続きが済んで差し出された電話をひったくって走る。

(娘談 ここまでまるで自分に非がないような説明ですが、そんな筈はないと皆さん感じてらっしゃると思います。はい、その通り。そんなにお利巧な母ではありません。)

  集合場所で顔見知りの何人かと挨拶をする。荷物を預け、見送りに来た結婚運の良い主人母親運の良い次女にバイバイ言って改札口に向う(陰の声 どさくさ紛れに何言うてるん?)待合室で39名が顔合わせ、残りの6名は現地集合である。岡田氏、東氏、吉田氏に続いて岡村校長のご挨拶がある。校長先生はステキ、恰幅が有って知性美があって上品、時代劇の悪役じゃない方の回船問屋の役にぴったりのお人だ。それから各々自己紹介をする。知らない人が何人もいるけれど同じ三丘の庭に咲いた桜だから最初から親近感がある。(陰の声 分かってるやろけどあんたさんは姥桜やでェ)

 待合室を出て6番ゲートに移動、何だこれは?凄い行列。列の外でNWAのお方は早く早くと係員が叫んでいる、予定が15分早まったからって騒ぐんじゃないよ。とか言い乍らもヒィヒィハァハァと精一杯で70才の体を運ぶ。やっと着いたと思ったらモノレールに乗るんだって、降りて又ヒィヒィハァハァ改札口でパスポートと切符を見せて指定の席に座って辺りを見回す。へー満席やんか。席は希望通りの窓際A列。

13take off.誰やねん?1235分出発だからとワイワイ急がせたのは?エコノミー症候群予防の為にキツイキツイ靴下を苦労して履く。足が短くて良かった。長かったらこの狭い座席でゴソゴソ靴下なんか履かれへん、短足に生んでくれた親に感謝やわ。スリッパに履き替えて上着を脱いでリュックを椅子の下に押し込んで毛布を膝にかけて外を見たらヤヤッ富士山日本晴れに富士山は良く似合う。雲がないから頭は雲の上に出されしませんけれど四方の山を見下ろして体に雪の着物を着ている麗しい山容は流石、日本一の名に恥じない。やがて南アルプスらしき雪の山脈が続く。途中で雲の大群に遮られて地上の景色は見えなくなった。いつの間にか眠ったらしく「ハッ地震揺れてる(陰の声 飛行機に乗ってますんやでェ)そうだ飛行機に乗ってるやん。又、ウトウトしたらしい「何?このデコボコ道は?車がよう揺れてまァ」(陰の声 乱気流です)

2時半、待望の昼食。メーンはビーフ、つけ合わせはポテトと人参・・野菜サラダ・スモークサーモン・煮豆・パン・バター・マヨネーズ・ケーキ・コーヒー。「フムフム美味しいね」窓外はフワフワした雲ばかり、降りて歩いてみたい。さて通路側のC席には気難しそうな小父さんが座っているのでトイレに行きたくても立って下さいと言えない。オシッコ袋が破れそうになってやっと声をかけて通して貰う。4時半。暗くなって来た。つまり39日今日の夜明けなのよ。東へ行くから時間を巻き戻している事になる。今から夜になって夕方になって午後になって正午にデトロイト到着って寸法なのよ。皆様お分かり?外はもう真っ暗、眼下には何も見えない。そうだ星を見なくては「やったァ」空は満天の星、オリオン座が目の前にある。白鳥座も。余りの美しさに言葉がない。高度1万メートル、プラネタリウムの天井部分にいるのと同じと言えば分かって貰えると思う。星を見過ぎて目が痛い。飛行機の中で読まねばならいものがいーっぱい有る。3日前に買ったデジカメの説明書・国際版ケータイの使用書・NASAの案内書・フロリダの観光案内書・ディズニーワルドの案内地図と説明書…何せデトロイトまで12時間以上あるから全部読んでもおつりがくる。とは言うものの眠くて眠くて仕方がない。ボーツと座ったまま隣席の妹(18)に話しかける。「あのさァ500人位乗せてるのに荷物も食事も積んで重たいのにどうして空を飛べるか納得がいかんのよ」妹は「シーッ大きな声で言うたらアカン。飛行機に聞こえて気付かれたら飛ぶのをやめるかも分らへんやろ」と言う。ナルホドと私は口を押さえる。

 窓外は美しい夜明け違う違う日没やね、地平線ならぬ天平線が神々しい真紅に染まっている。いつだっけ大宇陀の丘から眺めた“かぎろひを思い出した。”

  すっかり明るくなった。流氷発見アラスカ経由だからもっと流氷が見られるかもね。妹とお喋りしてヒヨイと外を見たら大氷原がはてしなく拡がっている。見渡す限りの大氷原!遥か彼方は雲と溶け合っている。そう、ここは流氷の生産輸出地点に違いないわ。

  1140分、食事が配られる。お腹が空いていないのに高蛋白、高カロリーのものが提供される。航空会社がファアグラ人間作成中でーす。

  1517分、定刻にデトロイト着、外は雪景色。入国審査がある。警戒厳しい中、長い間並んで審査官の前に立つ。パスポートと税の申告書を出して左右の指紋を採取され帽子と眼鏡をとって胃カメラもどきのチッコイカメラで顔写真を撮られる。

  さて、オーランド行きに乗り継ぎの為改札口に並ぶ。まァお立ち合い、聞いて聞いて、カバン・リュック・身体検査は良いとしても靴を脱げ、帽子をとれ、ベルトをはずせと言うのよ凄いでしょ〜。

  やっと通れてA66ゲートへ向かう。ゲートは向こうの端っこだって。デトロイト空港は大きい。大き過ぎる、メチャバカデカ過ぎる。(陰の声 何を怒ってるの?歩いても歩いても目的ゲートに到着しないからでしょ?)A66ゲート前で堀川さん(19)がニコニコ寄って来て「トレインに乗った?」と言う。「アラ表示を見なかったの?トレインを使えばすぐだったのに…」ですと。私達英語を読めない姉妹でした。ここで始めてドルで買い物をする。お水2本3ドルでした。改札口を通って機上の人となる。又、窓側の席。空港は滑走路以外白一色の銀世界、いかにも寒そうな土地で住んでいる人が気の毒だわ。椅子のポケットの商品カタログを見ていて外を見たら緑の大地が眼の下に拡がる。南下しているから当然だわね。

  飛行機雲を真横で見るのはそれはそれは綺麗なものやねェ。空港到着、2時間35分かかった。「オーランドは今日からサマータイム」と現地がガイドの右近君の説明がある。時計を現地時間に合わせる。

  バスの中で右近君の案内を聞く。オーランドは山がない、平坦な土地が続く。日中は21度の快適温度の地、暮らし易いええとこらしいとの印象を持つ。右近君は更に「アメリカの食べ物は不味いからそのつもりで」と言う。6時、ホテル到着。ディズニー直営の「ウォルダネス・ロッジ」と言う名前。此処で5泊予定である。ホテルは緑の中に建つ堂々とした木造建築である。部屋数は728室、中に入って一同思わずヒェ〜ッ。

  一口で表現するなら“インディアンの巨大砦”である。広い広いロビーは6階まで吹き抜け、囲りは杉の大木で組み上げられその奥に客室が並ぶ。ルームキーを貰って妹と6018室へ急ぐ、兎に角手足を伸ばしたい。ベッドに攀じ上る、「アー幸せ、アー幸せ」(陰の声 ベッドが高いから、短足族は困るよね)一休みののちホテルの探検に出かける。ロビーに温泉が湧いていて硫黄の匂いがする。温泉は庭へ流れ出して温水プールになる。売店を覗いておみやげの一応の心積りをする。配られた幕の内弁当で夕食を摂ってシャワーして早々とベッドに入る。長い1日やったわ。おやすみ〜。                    
ホテルのロビー(ウォルダネス・ロッジ) ホテルの外観
中野さんと妹さん(18期生) 東さんご夫妻
3月10日(月)     ケネディ宇宙センター(KSC)

8時集合、専用バスでケネディ宇宙センターへ。時速80qで1時間乗る、その間信号は5ヶ所のみ。センターは新潟県と同じ大きさとか、外周の川に野生のワニが居てあちこちで目玉だけ出して沈んでいる。時々甲羅干しをしているのを見る。あそこにいた、ここにいたとバスの中は騒がしい。白頭ワニの巣がバス道近くにある。巣は畳2枚分の大きさですって。

宇宙センターの入場に際して荷物検査がある。厳重やねェ。

先ず、NASAの大看板の前で横断幕を持って一同「ここまで来たゾ」の記念撮影をする。右近君について敷地内をバスであちこちする。シャトル組立工場・発射台・シャトルの移動用専用道路と移動用の時速3qの(遅い〜)専用牽引車・ロケット広場・アポロサターンセンター・名前を忘れた○○体験館・××体験館・アイマツックスシアターetc.要所要所にレストランとshopがある。広いねェ。そうそう慰霊碑も在ったよ。アポロセンターでは実物ロケットの大きさに仰天したわ。宇宙飛行士の移動はジェット機だけど1機に1人しか乗せないって、何かあった時の損失を最小限に留める為ですと。KSCのエリア内は人がいっぱい。今夜の打ち上げを見に来た人ばかりかも。スペースショップに入ってみる。人で人で歩けない。レジの前には長い列が出来ている。レジ係ははっきり言ってトロイ。日本人はイラチだけどあちらの人はゆっくり・おっとりゆったり…である。

昼食は手近のレストランでセルフサービス、サンドイッチとジュースとサラダを食す、分量が多すぎて食べ切れない。歩いて歩いて疲れたね、喉が渇いたのに自販機がない。右近君に曰く、機械が持ち去られたり、壊されるからですって。へー自販機だらけの日本は平和な良い国なんだネ。3時、所定の場所に集合、ホテルに帰る        
NASA 「アポロ」の実物、何と三国丘高校の校舎とおなじ
110メートルもあるそうです
大きさの比較図 美女一人 中野亘子さん
発射台遠景 美男美女
3月11日(火) 午前    スペースシャトル・エンデバー打ち上げ

午後5時、ホテル出発。今夜、草木も眠る丑三つ時に土井隆雄さん搭乗のエンデバーが宇宙へ飛び出すのだ。応援にかけつけた一行の面々は少々緊張気味である。夜中の気温は3度とか。分厚いコートに手袋・マフラーを身につけて専用バスに乗る。見物席は確保してあるけれど渋滞にかかってはいけないと、早目にホテルを出たから時間の余裕が出来た。又検査を受けてKSCの中をウロつく。時間が来たのでバスで所定の場所へ赴く。見物席は川の堤の芝生の上、椅子席である。川向うに小さい発射台が見える、スポットライトで強く照らされているので良く見える。彼我の距離は10q。辺りは人々々々、屋台の車が幾つも出て食べ物、飲み物を売っている。まるでお祭り風景である。

シャトル打ち上げの時間は予定なので変更になる可能性がある。場合によっては発射前に取止めになったり延期になったりするらしい。つまり打ち上げ見物には運が必要だそうだ。私は運が良いからまず大丈夫、皆様ご安心あれ。何かアナウンスしているが英語なのでさっぱり分らない、隣席の四井さん(3)が通訳して下さる。「薄雲かかっているけれど予定通り打ち上げます」だって、ワーイ、嬉しい。いよいよカウントダウン。村元氏に頼まれたから世紀の瞬間を撮らねばならない。ナマの目でも見たい。仕方がない左右の目に夫々の役割を与えドキドキしながらその時を待つ。

カウントダウンが始まった。10,9,8,…目も眩む閃光と共にロケットが飛び出す。轟音と地響き風圧が一時に来る。「アー良かった」と一同感極まって涙を拭う。テレビで見るのとは大違い。臨場感は凄いわねェ。「生きてて良かった」と思ったものね。閃光と同時にシャッターを押した私の反射神経って素晴らしいと思わない?ホラ出来映えを見て見て。感動去りやらぬうちにバスへと移動する。早くしないと渋滞にかかるからですってよ。広いバス道が早や混んでいる。こんなの日本じゃそこら中でいつでも見られる風景だから誰も何も言わない。

ホテルに帰ったのはさァ何時だっけ?5時頃かなァ。シャワーを浴びてすぐ眠ってしまった。
中野さんが撮ったエンデバー遠景 新聞社のサイトから
3月11日(火) 午後       ダウンタウンディズニー

昼頃まで姉妹で熟睡、アー良く眠ったこと。これから循環バスでダウンダウンディズニーへお出かけするのよ。ホテルの横から次々にバスが出る。勿論タダ、行先を間違ってはいけません。行先を書いたバスがひっきりなしにやって来る。「ハリウッドスタジオ」「エプコット」「アニマルキングダム」「ダウンタウンディズニー」「ナントカビーチ」などである。ディズニーテーマパーク間の移動は他にモノレールや船やトレインがある。

ダウンタウンディズニー下車。ここはディズニーNO.1ショッピングスポットで70軒以上のユニークなおみやげ屋が並んでいるーとの認識だったが、レストランを含む一大遊園地だった。子供向けのお店が多い。店の間々に楽しい企画がされている。例えば看板の絵から水鉄砲の水が飛び出して来たり、2階の屋根からいきなり雨が降ってきたり、油断出来ない。野生のリスもチョロチョロしている。

ディズニー映画のお姫様の格好をした少女に度々遭遇する。シンデレラ姫・白雪姫・眠り姫・人魚姫など…。チビ姫達の可愛いこと可愛いこと。姫君達が一体どこからお出まし遊ばされるのかと不思議だったが謎が解けた。姫様の館があって服やカツラやティアラやアクセサリーを売っていて髪を上げてお化粧をしてくれるのだ。海賊の格好をした少年達にも会う、お姫様以外で目につくのは超々肥満体の善男善女である。よく分らないけれど1人前150sはありそうよ。肥えすぎて歩けない車椅子の人も慣れた様子であちこちに出没している。あの人達の食べっぷりは凄いよ。ビッグサイズのポップコーンやハンバーガーやアイスクリームをパクパク平らげている。肥満予備軍の少年少女も数多くいる。ケータイが通じないズーッと通じない。そう言えば関空のカウンターのお姉さんがディズニーランドでは圏外になりますとか言ってたなァと思い出しました。何の為に借りたのやら…。一通り巡ってバスでホテルに帰る。今夜は日本食のお店へ行くそうです。ウレシイ。
エンデバー ディズニーワールド
ホテルのロビー Tシャツの文字に注意
MIKUNIGAOKAと書いてあります
アニマルキングダム
3月11日(火)夜       日本料理「らん月」

少しおめかしして一行は迎えのバスに乗り込む。行先は「らんげつ」どんな字を書くのかな?多分「蘭月」でも「嵐月」かも知れない。「乱月」じゃ〜おかしい「卵月」でも変だ。着いたお店の看板は「らん月」…結局分らず仕舞いだ。椅子席で一同乾杯ののち、ワニ料理が出る。唐揚げである、一口食べて「カシワと一緒やん」と一同声を揃える。「思ったよりは美味しいやん」と又声が揃う。ワニ料理を食べた人に証明書が配られる。サーモンマリネ・刺身・鰹のカルパッチョ・2.5p厚さの焼き鮭、煮物それから何だっけ?味噌汁、漬物、ご飯。沢庵の太さに圧倒される。一切れ2p見当なのよ。この地は大根の繁殖地かもよ。

日本食は良いねェ。日本人の平均寿命が世界一なのが納得出来るわ。お腹が一杯になって苦しい。宴の終りに一同起立、校歌喝斉唱。皆さん3番までちゃんと歌えました。拍手パチパチパチ。 
ワニを食べました・・と言う証明書 ディズニーワールドのパス
3月12日(水)       マジックキングダム

ホテル裏手の湖を船で渡ってマジックキングダムへ。今日、明日の2daysチケット(1人分148ドル)を使ってディズニーワールド満喫予定である。

入口で荷物検査と指紋採取がある。ミッキー・ミニー・ドナルド・グーフィー・メリーポピンズなどおなじみの面々が歌って踊って、出迎えてくれる。シンデレラ城が彼方に聳える。2階建てバスでメインストリートをお城まで。馬車も通っている優雅地図を拡げてまずアドベンチャーワールドへ。

ジャングルクルージングに出かける。飛行機が不時着したとの想定で、大型ボートで川下りをする。熱帯林の茂みや川の中から人喰い土人や猛獣が飛び出すのでびっくりしちゃいまんがな。

次はカリブの海賊。カリブ海を暴れ回る海賊の隠れ家や宝の山を地底探検クルーズする。難破船炎上の場は本当にキナ臭い。あちこちにジョニーデップのそっくり人形がコミカルな動きをして笑いを誘う。

次にスプラッシュマウンテン。日本では急流すべりの名前である。私は行かない。妹だけが挑戦する。「11才若いとこんなものが嬉しいのかねェ」と私は思うよ。妹ビショ濡れで帰還。

次なる乗り物はビッグサンダーマウンテン。ゴールドラッシュにわく山を暴走するスリル満点のジェットコースターである。妹挑戦、私荷物番。

「次はあの船に乗ろうよ」トムソーヤーの島の回りを蒸気船が巡る「マークトゥエーン・マークトゥエーン」と水深を報告する声が響いてドラが鳴って出帆。ポリー伯母さんの家やトムとハックがインジャンジョーに遭遇した洞窟など島に上って訪問したいな。アンクルトムが小屋の前でタバコを喫んでいる。

ディズニートレインでミッキーワールドへ。ミッキーのお家訪問、「コンニチワ お邪魔します。ミッキーが本当に住んでるんでしょ?」の世界だった。

歩いてシンデレラ城へ。オヤ、パレードが始まるらしい。賑やかなパレードを見てからバスでホテル帰館。バタンキューと前後不覚で眠ってしまった。「おねえちゃん食事どうするの?」「お風呂に入るんでしょ」妹の声を聞いた様な気がするが睡魔に捕えられた私は返事をしたやらしないやら。真夜中、お腹が空いて目が覚めた。スーツケースの中から食べ物を見付けて我乍ら可哀想な位パクパク食べる。本を読んでいる間に又眠ったらしい。    
3月13日(木)         アニマルキングダム

8時、ロビー集合。案内人はさゆりさん。45ドル払ってファストパスなるものを購入。これは順番を早くして貰う切符である。アニマルキングダムにはジャングル・川・滝・サバンナ・岩山・森林が再現され、そこに1000種以上の動物が暮らしている。入口で持ち物検査・指紋採取をすませてさゆりさんに後について足早に行く。先ず、「生命の樹(ツリ−オブライフ)」の説明がある。44メートルの大きな樹の幹には、325種類の動物を彫り込んである。  

「ヒマラヤ」、に乗りたい人が何人もいる。高速ライドで急発進したり突然バックしたり逆落としがあったりのスリリング体験をさせてくれるんだって。妹挑戦、私荷物番。岡さんが「怖かった」と泣いている。美人だから泣き顔も美しい。

「キリマンジャロサファリ」、 ファストパスの威力発揮。長蛇の列を横目にススイのスイと通って乗車する。40万uのアフリカの原野らしき所をオープンタイプのサファリトラックで移動する。一台に32人乗ってサバンナ・森林・川・岩山を行く。様々な動物に遭う。ワニが居たから「オマエ達の肉は余り美味しくなかったよー」と憎まれ口を言ってやった。大きなサイが大喧嘩していて怖かったよ。突進してはぶつかり合う、弾みで土俵の外に飛ばされたら私達のトラックはイチコロの運命よ。

「ライオンキング」、屋根付き円形劇場で上演されるミュージカルショーである。鮮やかな衣装で歌や踊りやアクロバットを見せてくれる。

「川くだり」、ゴムボートで霧が立ち籠めるジャングルの中の川を飛沫を上げて流れ下る。両岸から水が飛び出すから乗っている人は怖いし濡れるしでキャーキャー大騒ぎしてビショビショになっている。妹挑戦、私荷物番。体験者はスカートを絞り、上着を絞り、髪を絞るそれでも雫が滴り落ちる。

3D虫の世界」、特別な眼鏡をかけると目の前10cmのところに可愛い蝶々が目をパチパチさせて話しかけてくる。毒蜘蛛が毛もじゃらな足を伸ばして糸を投げてくる。毒虫が口を尖らせて毒液を噴射してくるからあちこちで悲鳴が上がる。アー面白かった。

お腹が空いたからとピサ店へ。東氏夫妻と同席する。奥様と色々お喋り、彼女は世にも可愛い女性ですよ。

お話上手、話題豊富、頭の回転の早いお方です。お話が面白くって笑って笑って笑って背中までが痛くなりましたよ。東氏は嬉しそうにウットリ・ニコニコと奥様のお話を聞いておられました。ご夫妻が仲良しでご同慶の至りざます。

ピザで満腹になって一休みしたら猛烈な眠気に襲われて如何ともし難い。「帰ろうよ」と言ったのに妹はアレも見たいコレも見たい、アッチに行きたいコッチに行きたい、と言う。それで別行動をとることになって私はホテルへ。「眠い、眠い」と言いながら雲の中を歩いているみたいにフワフワ足を運ぶ。「時差ぼけってこんなのかなあ」と独り言。ホテルの自室に帰ったらパッチリ目が覚めた。仕方がないから本を読んだりスーツケースの整理をしたりする。

アー。明日は最終日、お名残惜しいね。もっと居たいよねー。

3月14日(金)〜15日(土)          帰路

645分、ホテル出発。バスでオーランド空港へ。空港で荷物検査、靴を脱いで帽子とって上着脱いでリュックとバッグを「どうぞ見ておくれやっしゃ」と差し出す。

950分、take off。車内(陰の声 機内と言いなさい)は満席。私は窓側A席、妹はB席、通路側C席には超々肥満の女学生。肉の塊が妹の席まで溢れて来ている。幸い私達トイレに行かずに済んだけど立って貰うのは大変だったと思うよ。ケーキと飲み物が出る。2時間45分後デトロイト空港着。一週間前と違って雪が大幅にとけていた。乗り継ぎまで3時間ばかりあるのでduty free をハシゴする。円高の今(1ドル98円)高価な物を買えば得とのことだけれど欲しい物が何も無い。何しろ私は悟りを開いてしまっているからねェ。(陰の声 エーッ、びっくり!

4時、搭乗開始。通路側の座席、これって楽やねェ。トイレも我慢しなくて良い。今度は13時間50分かけて帰国するのよ。私はもう旅慣れてしまったから窓の外を見なくても良い。機内キョロキョロしなくて良い。食事が出たら目を開けて後は目を瞑って沈思黙考の教養に溢れた姿でいる(陰の声 もう呆れて物も言えないよ)

1910分、関西空港到着。皆さ〜んお世話になりました。ありがとうございま〜す。再見(サイチェン)オット違った、see you again (陰の声 あんさんのヤジウマ根性も地球規模になりましたなァ)           

お礼   中野さん、長文の紀行文をありがとうございました。「陰の声」のお嬢様と三丘会館の片桐様、ご協力ありがとうございました。文章と写真がずれているかも知れませんがご辛抱ください。
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