夏の終わりは宮ケ瀬ダム 
2007年08月26日


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 セミの鳴き声が朝早くからあいかわらず騒がしい。今日は8月最後の休日のせいか子ども連れの家族が目立つ日だ。丹沢の中津川(愛川町)の川原のキャンプ場は水遊びをする子どもであふれていた。そして宮ヶ瀬ダムではダムサイトの園地にある駐車場は午後はどこも満車である。それは午前9時前にはまったく思いもよらなかった。

 厚木から国道412号を使って宮ヶ願ダムに初めて出向いた。山の中腹をぬって卜ンネルが続く県道514号を半原から宮ヶ瀬へ向かうと午前9時半というのにどこの店も準備中である。食事ができるのは10時過ぎと言われて、観光地だと甘く考えて訪れたわたしと妻は空腹に耐えるしかなかった。国道246号で営業していたファミレスをけって進んだのを悔やむのも虚しい。自販機の飲料では腹の足しにもならない。

 クルマを湖畔園地に置いて時間をつぶすがこういうときに限ってやけに時間が長い。日差しがきついのでロードトレインに乗り、園地をー周すると水遊び場やカヌーロッジもあって子どもの退屈しない設備が多い。快速艇に乗ってダムへ向えば、「水とエネルギー館」は親子連れであふれている。湖底から35度の順斜を行き交う工事に使ったインクラインという小型ケーブルカーの中でも子どもがはしやぎまわる。それでも、展望台から真下を眺めればおびえ声に変るのもかわいい。我ヶ家の子どもたちも似たようなものだった。

 ダムが着工される前に家族を連れて愛川町の半原から中津渓谷に入り、津久井町の鳥屋(とや)に走り抜けたのはもう17〜18年前のことだ。当時は「中津渓谷」と呼ばれ、岩が多いものの水量の少ない川原で水遊びを楽しんだものである。いずれまた出向こうとしているうちに平成13年にダムが完成し、今はその記憶が薄れるばかりだ。宮ヶ瀬ダムの下にある石小屋ダムまで足をのばすとわれわれとハ卜の他には誰もいない。照り返す日差しで汗が噴き出すのに閉口したが、沢すじを伝う水が滝になっているのを眺めると涼しくなるのが不思議だ。

 虹の大橋を渡り、鳥居原園地で北岸林道を走ってあいかわ公園の広場へ向った。午前7時から午後7時まで走行できるという林道はエ事の運搬に便われただけあって幅も広くて快適な道路である。冒険の広場や森のある園地は満車であきらめるしかなかった。近くには牧場もあり、国道412号に近いから家族連れにも手ごろな遊び場なのだろう。長居をして渋滞に巻込まれるのを嫌ってわれわれは再び厚木へあわてて戻った。あとは温泉を探すだけである。


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