圏央道でつるつる温泉
2007年06月24日


トップページに戻る  目次ページに戻る 地区別索引  旅行データ  風呂めぐり

前頁へ  次頁へ


 6月23日午後にようやく圏央道のあきる野インターとハ王子ジャンクション間が開通した。9.6Kmで90分の短縮という。出かけようとしたがパソコンいじりに疲れてあえなく挫折し、妻に抵難される始末である。さっそく出かけなくちゃと言い交す両親に呆きれていた息子は苦笑いをする。

 一昨年(2005年)3月の日の出ICとあきる野IC開通の時は娘も同乗していた。横浜とかかわりのうすい三多摩まで何で出向くのかと娘はいぶかし気であった。夫婦で秩父に出向くことさえ不思議に映るようだ。結婚前にはー番手ごろなドライブルートだったのを知らないからだろう。地図を見れば三多摩と山梨や秩父は隣接しているのだが横浜育ちにはなじまぬ場所のようだ【日の出ICと青梅IC間の開通は2002年3月で、いずれも関越道鶴ヶ島JCTから入った】。

 そういえば高尾山の自然保護の訴訟もあったが判決はどうなっただろう。あれも圏央道にかかわるがさっぱり伝わってこない。ドライバーとしては早くつながってほしいが、自然破壊もほどほどにという感傷もある。でも、田舎はいつまでもそのままでという都会者のエゴでないことを信じたい。不便を地方に強いる環境保護はうんざりする【6月15日に東京高裁で原告住民の訴えは退けられたそうである】。

 それはともあれ、40年前から国道l6号の慢性渋滞を経験してきたわたしには今回の開通は嬉しい。炎天下に先に進まぬいらだちはドライバーにしかわからないだろう。後ろでのんきに本を読んでいた上品な人にはいらだちもわかるはずもない。動けないクルマもつらかったことだろう。これで行動範囲が広がるとほくそえむ夫婦がいることも忘れてほしくない。


           

                   今回開通した八王子JCTとあきる野IC区間


                   つるつる温泉へ行く

 圏央道が開通したので雨の中を走行し、中央道ハ王子ジヤンクションから日の出インターへ抜けた。あきる野インターでも良かったが日の出町だから同名のインターにしたまでだ。<つるつる>というのも極めてアバウトな名前である。<生涯青春の湯>というぎょうぎようしい前ふりもロンヤス会談のなごりだろう 。持ち出した会談は昭和58(1983)年だから忘れた人も多いはずだ。日の出町には記念碑が残っているのも今日知った。ロンが役者あがりの米大統領で、ヤスは当時の総理大臣だった。娘だって知らない人たちである。赤帽といっても軽トラ宅配便しか知らぬ娘に上野駅で肩に荷を背負っていた人がいたことを説明するのと同じでかったるい。

 何でそこに出向くかといえば、その先にある桧原村(ひのはらむら)の<数馬の湯>より簡単に出向け、<美肌の湯>というキャッチフレーズにズ〜〜ンとひかれただけである。入浴で美肌になり、おまけに美人に変われるなら金も時間も惜しくはない(まア、それは期待しても無駄だけど。おすそわけの片鱗があれば家内安泰じゃないですか・・・)。このところ横浜市内の天然温泉めぐりをしてきたが、場所を変えれば実現できるかと淡い期待もある。ともあれ、青梅から塩山に至る奥多摩は若い頃に山歩きとドライブのホームグラウンドだったから出向いた。

 日の出インターからつるつる温泉は11kmあって、地図など見る気がない妻子はあてにならないからいつものとおり山勘で走った。カーナビなんて買ってくれず、25年前の勘を頼りの走行である。インターを出てすぐに左折し、秋川霊園を右側に眺めてそのまま5km直進し、<かやくぼ>交差点で左折すると秋川街道に出てすぐに<つるつる温泉入口>の交差点がある。そのまま先に進めば五日市駅前に出るから、見落としたら数馬の湯でも目指せばいいだろう。こんなことはガイドブックにも出ていないから出向く人は良く確かめて出向こう。

 つるつる温泉は平成8年にできたそうで、今どきのキラキラ施設ではない。内風呂1、露天風呂2、サウナ1が男女それぞれにあるだけでつつましやかだ。でも、休息場所は広くて個室も多い。入浴回数の制限もないから適度に休んで入浴を繰り返す人には嬉しい施設だろう。周囲が山だから入浴だけでなく自然浴にも向いている。効能はホームページで確かめていただきたい。体力のある人は日の出山に片道90分で行けるようだ。つるつるというようにアルカリ泉である。色は無色で、べたつきがない。喫煙室は4畳ほどあるから十分吸える。風呂好きの妻子は上機嫌で、いつになくおみやげを買ったら娘はいっそうご機嫌である。

 帰りは秋川街道を青梅に抜け、久しぶりに新青梅街道を使って環八に出た。夫婦ともに三多摩に住んでいたのであれこれ想い出に花が咲いたが、横浜育ちの娘はチンプンカンプンである。「本屋が多い」と娘が感心するのもおかしい。郊外店も多いのにそれはどうでもいいことのようだ。地図ぐらい読んでほしいがそれは無理な注文である。25年間地図を見ずに同乗してきた妻はいつになったらカーナビを買ってくれるのだろうか。

                生涯青春の湯 日の出町つるつる温泉

           車の中からのデジカメ写真は娘が撮影。温泉内外はわたしが撮影しました。


                                       文頭に戻る