秩父から雁坂トンネルへ
2005年03月20日


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目次
 ●雁坂トンネル再訪
 ●参考

         関越道・高坂サービスエリア         道の駅から三峯山を望む   
    
        道の駅でコロッケ定食を食べる              山梨県側にある料金所
    
        料金表が見えますか 710円です         山梨県側に向かうトンネルは明るい    


         雁坂(かりさか)トンネル再訪


 古本屋で手に入れた『「聖地」軽井沢』を読み、姪が入学する大学の下見も加わって午後から関越道路に向かった。反対車線の渋滞で気が変わって花園インターで降り、国道140号で秩父から塩山に抜けた。

 秩父は3回目になる。寺の多い落ち着いた町である。温泉も多く山に囲まれた町だ。明治初期には「秩父事件」と呼ばれる民衆蜂起も起きた。といってもいつも通過するだけだ。今回は道の駅で早めに夕食をとった。台形の上に三角形がのった三峰山に縞模様の雪がホウキで掃いたように残るのを寒さに震えて妻と眺めた。

 荒川村や大滝村(4月1日から秩父市に合併)を過ぎるころは陽が落ちて行き交うクルマも少ない。飲食店が見当たらないのは前回と同様だ。「奥秩父路」という表示が似合う静寂なドライブである。「早めに食事をとって正解ね。コロッケが美味しかったわ」と無口な妻がボソッとつぶやく。

 雁坂(かりさか)トンネルは全長7kmで追い越し禁止の有料国道である。秩父側からはダムを巻いてループ状に道路づけされている。先週出向いた天城ループ橋より大きな弧を描き、夜景が美しい。トンネルの上の雁坂峠は甲斐の国境警備の要所だったいう。山歩きをしていたころは雲取山(2017m)から往復した。7年前にトンネルが開通してようやく甲斐と秩父がクルマで行き来できるようになった。

 トンネル入口の電光掲示に気温2度と表示される。凍結、スリップ注意の看板が増えると妻はいっそう無口になった。秩父側の道路の舗装が荒れているのもそのせいだろう。いつものとおり山梨県側から入ってくるクルマが多い。

 トンネルを抜け、料金所の横に停車すると雪が残っている。単調なトンネル走行でも妻は緊張していたようでトイレに駆け込む。19時前だというのに静まりかえって落ち着かない。持ち歩いたデジカメの電池切れも口惜しい。あとは塩山まで道幅も広く舗装が行き届いた下り坂を走るだけである。


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(参考)

1 花園から秩父に向かう国道140号には、長瀞を迂回する有料の皆野寄居道路(410円)ができました。今回初めて使用しましたが快適に走行できます。
2 秩父には圏央道を利用し、国道299号で正丸峠経由で入れますが飯能市で渋滞します。
3 食事は秩父市内で済ませておくことをすすめます。荒川村や大滝村の店は17時過ぎには閉店する。三峰神社も同様です。
4 雁坂トンネルは有料(710円)です。料金所は山梨県側にあります。
5 今回の走行は390kmです。帰りの高速道路渋滞も加わり10時間(休憩込み)かかりました


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