岩魚を食べに行く
2004年08月20日

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上高地写真集(関連旅行記)

  昨日の雨が嘘のような快晴である。台風は北海道に抜けたという。このまま横浜に戻るのはもったいない天気である。乗鞍高原から白骨温泉経由で上高地へ入るか、新穂高ロープウエイに乗ってから上高地に入るか悩んだが遠い場所を先にすることに決めた。

  安房(あぼう)トンネルを抜けると山の上を雲が覆っている。平湯、福地、新平湯、栃尾、蒲田、中尾の温泉を抜けて新穂高温泉に着くと小雨がぱらつく。ロープウエイ乗車をあきらめて上宝村にある道の駅「奥飛騨温泉郷」に立ち寄った。きれいに整備されてオートキャンプ場もある道の駅だが入浴施設がないのが残念である。

  上高地には12時過ぎて着いた。マイカー規制に加えて観光バスの進入規制も加わって観光客は少ない。ネックになっている釜トンネルは拡幅工事も終わり来年から二車線になるという。話好きなマイクロバスの運転手の説明を聞きながらビデオカメラを映しまくる。焼岳の斜面は今にも崩れそうな赤土の斜面がむき出ている。大正池は昨日の雨で満水である。後席に相乗りしている娘たちが帝国ホテルの赤い屋根に感激しあうのも可笑しい。村営食堂のある総合案内所は改装中である。

  我々が上高地を散策するのは物見遊山でなく、明神池前にある山小屋で岩魚の塩焼を食べるためだ。私には二九年前から、妻には七年前からのセレモニーである。上高地の食堂にはどこにもある岩魚の塩焼だが、こだわりの多い夫婦だから嘉門次小屋の味に固執する。こぶりの岩魚であるがカリカリに焼き上げているから頭から尾まですべて食べられる。ほどよくしまった白身の味が美味である。そして、塩がきいた皮もパリパリしていて食べやすい。一度だけ満席であきらめたことがあるが妻をなだめるのに手を焼き、以後は欠かさず足を延ばしている。片道一時間程度の道のりであるが食い意地の張った妻は足取りも軽く歩く。

  そして、妻のもうひとつのこだわりが温泉の入浴である。風呂嫌いの私にはどうでも良いことだが、無視して帰ると何度も蒸し返すのが怖い。それでも、白骨温泉は昨年に冷汗をかくドライブをしたから妻は出向こうと言わない。上高地に出向く前に探しておいた沢渡(さわんど)の「木漏れ日の湯」に入浴した妻はご機嫌が良い。

  私にとっての上高地は山歩きの始点であり終点である。妻にとっての上高地は美味しい料理と快適な入浴付きの散策地のようだ。そして、子どもを含めた家族には上高地周辺は、平湯温泉入浴、ロープウエイ乗車、乗鞍岳登山やグリンデルの食事などを含めた思い出の多い場所である。一六度目の上高地であるが何度訪れても飽きないのも不思議である。

 
    
    栃尾温泉の川原の足洗湯      ロープウエイを諦めた  

    
    「かみたから」と言うんだね     コスモスに似てるけど・・・

     
       上高地の関所の釜トンネル、右に新道が完成
          マイカー規制で一般車は入れない
 
  
  
       横顔でごめんね        かっぱ橋は今日もにぎわう
 
   
   初めての時は槍から下山         明神橋は吊り橋
 
    
     鳥居があったんだ           これが目的で耐えた
 
    
     分かるかな、イワナですよ      サラシナショウマです


  9;00発、9;40新穂高温泉/雨でユーターン、栃尾温泉足場の湯、10;10ー
10;47道の駅奥飛騨温泉郷、12;00ー15;00上高地散策、15;30ー16;45木漏
れ日の湯、17;33松本IC17;44ー20;00諏訪湖SA/喫茶・仮眠1時間・給油、
21;18ー21;35初狩PA、22;05八王子、23;11みなとみらいランプ、ホストで夕
食、24;10帰宅404km二日で654km