たかがクルマのことだけど

足元が見えない不安


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 クルマもバイクもペダル操作がともなう。走っているときはいちいち足元を確かめない。アクセルとブレーキを踏み間違えるのもそこにあるのだろう。

 クルマの免許をとる前に原付免許をとった。学科試験だけだったから苦もなかった。でも、バイクに乗る気は今も起こらない。二度怖い思いをしてる。一度目はホンダのスーパーカブで練習していてとめられず壁にぶつかりかけた。車体を倒して避けたが苦手意識がこびりついた。二度目は従兄弟の大型バイクでクラッチのつなぎに失敗して横転した。

 バイクはクラッチとブレーキの操作にとまどう。昔はマニュアル車と同じようにアクセルとクラッチのつなぎかたが面倒だった。不器用だから手と足の操作がギクシャクした。クルマの半クラッチよりむずかしい。

 ブレーキも手と足を使うから面倒だ。握る操作は回すより複雑だし、踏み方の程度もクルマより微妙である。自転車だって前ブレーキをかけるのはつんのめってあぶない。とっさのときは後輪ブレーキを優先させるのを忘れがちだ。

 ともあれ、最近のクルマは足元を見なくてもギヤ位置は計器パネルで確かめられる。足元をいちいち目で確かめていたら前方確認がおろそかになって危険である。バイクになじめないのは足元の操作を身体で感じるしかないからだろう。

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