たかがクルマのことだけど
同乗する人にお願いしたいこと
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クルマを走らせているときドライバーをイライラさせるのはすぐに答えが返ってこないときだ。「わからない」と言えば済むのに、あれこれ調べ回ってそのままの状態が最悪である。
●助けてほしいとき
走っているからドライバーの標識類の確認が甘いときもある。工事規制とか、時刻規制の細かい文字が読み取りにくい。だから確かめるように助手席にあらかじめ頼んでも答えがないときがある。「見えなかった」とか、「わからなかった」という答えが聞き直してから出てくるのも癪だ。
頼んだのが甘かったと悔やむだけでない。地図が読める人を同乗させても同様のイライラを何度も感じてきた。ドライバーと違って同乗者にはスピードに応じた判断が欠けるからだろう。
●クルマは走っています
地図を見てくれるのは嬉しい。手伝ってくれるなら早め早めに、交差点や建物の名前を具体的に大きな声で言ってほしい。通り過ぎてからの弁解はドライバーをいっそう不安にさせる。黙っていてくれたほうがイライラしない。
たった1分でも、時速60kmなら1,000m、時速100kmなら1,700m走るのがクルマだ。それを忘れているから判断が遅くなる。高速道路で答えを待っていたら次のインターチェンジを通過したこともある。それで引き返すのに倍以上の時間をかけた。
●聞き取れないこともあります
クルマの中は以外に雑音が多い。道路とタイヤの接地音、車体の微妙な振動音、かすかだが風切り音やエアコンの音もする。前を向いてつぶやくような声ではドライバーに伝わらないものだ。
トラックの助手やラリーのナビゲータをしてきた経験では、ドライバーの方向に向いて何度か繰り返して指示をしなければ伝わらない。ドライバーはまわりをみて運転しているから聞き漏らすこともある。これは、互いにイライラしないよう同乗している人に必ず知ってほしいことである。
曲がる交差点では、少なくとも3つ前の交差点から指示をしてほしい。車線を変更したり、まわりに合図するための準備が必要である。クルマは急にとまれない。また、急に曲がればまわりに迷惑をかけて危険である。
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