たかがクルマのことだけど
遊びこそ自己責任の下に
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中高年の遊びの事故が増えているようだ。山歩きの途中に体調をこじらせて安易な救援依頼が目立つという。同じ中高年として我慢できない振る舞いである。自分の不注意を棚に上げて他人の仕事を増やすのはまやかしだろう。とりわけ社会費用の浪費をしてほしくない。ヘリコプターも只で動くのでない。依頼した人はその費用負担をしているのだろうか。
短い期間であったが、私が山歩きをしていたときは登山計画書を作り、必ず職場と登山口に提出してきた。そして、天候が悪化したり自分の体調が崩れたときは計画を断念した。同行者と助け合ったが、他人をアテにしたことはない。自分の体調の管理もできないひとが自然を相手にするのが間違いである。不注意な落石だって他人を危険にすることも忘れてほしくない。
最近の中高年に限らず、体力の衰えを無視した行動は私が若い頃にも目にした。わざと難しい道を選んだり、身勝手な振る舞いもあった。若い者には負けないというイキガリがさせたようだ。私も体力の衰えを無視してヘマを重ねてきた。でも、中高年こそ分別を持って行動するべきではないか。
最近の中高年登山を見ていると山歩きを観光旅行と錯覚しているような気がする。10年前に子どもを連れて山に出向いたときに呆れたのは次の振る舞いだった。山歩きをしてきた私には許せないことばかりだ。
(1)大勢で歩いていることを鼻にかけてゆづるべき場所でもゴリ押しする
(2)子どもがあいさつをしても無視する
(3)身体の不自由な者を押し退けてもバスの席に座る
(4)まわりを気にせず大声で自慢話をする
簡単に言えば「わがまま集団」、自己中毒グループである。すべてがそうだと決めつける気はない。安易な救助依頼もそういうところから生じるのではないか。使えるものは何でも使うという身勝手がさせるのだろう。
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