45 異端が見直されて美化される

ギターに挑戦


 どこへ出向いても本屋に出向く。最近は音楽のコーナーに立ち寄ることが多くなった。最近は60年代、70年代、80年代とその時代を反映するバンドの特集も増えた。はっぴえんどやYMOが見直され、メンバーだった大瀧詠一や細野晴臣の特集も組まれている。異端だった者がいつに間にか評価されるのもおもしろい。

 ポップス音楽は好き嫌いで語られ、流行りすたりで評価されるから人気が去ったあとの活動は見過ごされやすい。たまにあの人は今どうしてると取り上げられるぐらいのものだ。でも、かかわったがゆえに思い出すこともある。好意的なものだったり全否定になったりするのは聴き手の思い入れや移り気にあるのだろう。

 異端が正統になるのもポップス音楽のおもしろさである。あいつら何をやっているんだと呆れ、それにかかわっていることを自慢し、それを否定して通ぶったりしつつも何となく気になるのも無責任である。それは寄り道したことのノスタルジイや自己弁護だったりする矛盾がともなう。

 移り気なファンに振り回され、仲たがいややりたいことの違いで解散していったバンドも多い。また、発展的解消とか方向性の相違というだけでなく利益の分配も加わるのだろう。でも、自分が目指す音楽に徹して進んだ人が評価されるのが羨ましい。ただ長く続けたというだけでなく、周りに影響を与えたミュージシャンはやっぱりすばらしい。

【参考】

 個々のバンドは取り上げませんが、雑誌に組まれた特集を参考までに付け加えます。80年代は音楽から離れていたので参考までに付け加えています。

☆60〜80年代の概説

1 総特集、日本の「フォーク」と「ロック」の伝説(ランティエ2005年10月号/角川春樹事務所)
 グループサウンズ、つま恋コンサート、URCレーベル、アメリカ村などが取り上げられています。この雑誌の内容はホームページの「音楽ざっかん」に掲載しています。

☆70年代

2 セブンティーズ 1970年代のこと。懐かし、新鮮ストーリー(CARTOPMOOK、交通タイムス社、2005年12月)
 この雑誌は音楽だけでなくクルマやアイドルまで取り上げた幅広いものです。この中に「アルファミュージック栄光の軌跡」という特集と4曲入りCDがついています。一昨日加須に出向いて手にいれました。ガロの「学生街の喫茶店」、シーナ&ロケッツの「YOU MAY DREAM」、YMOの「ライディーン」それに赤い鳥の「翼をください」はよく聴きました。

☆ 80年代

3 J-Rock80's 80年代、日本のロック(日経エンタメント、日経BP社、2007年3月)
 BOФWY、TM NETWORK、ザ・ブルーハーツ、プリンセスプリンセス、吉川晃司のほかに多数のバンドが登場しています。女性のロックバンドが多数登場したのも80年代の特徴でしょうか(2007/03/05)