43 リズムがあってこそ音楽


ギターに挑戦

 ギターを弾いても最近は妻が黙っている。短気な亭主に逆らってもムダと諦めたのだろうか。小指が痛くて先日はギターを弾くのを止めたら娘や息子がどうしたと言い出す。力を抜いてコードを押さえ、かなりずさんなリズムでかき鳴らしたら「ようやく音楽らしくなった」とおだてる。

 ギターコードを正確に押さえることばかり気にしていてリズムのことをすっかり忘れていた。右手をジャンジャンと振り降ろすだけでは確かに何の曲かもわからない。正確に振り降ろすためにメトロノームまで買い込んだが、強弱をつけて弾かないと音楽にならないようだ。

 拍子というのに強弱があることもすっかり忘れていた。

  2拍子が強・弱、
  3拍子が強・弱・弱、
  4拍子が強・弱・中強・弱

というのをすっかり忘れて8ビートや16ビートをどうやって弾くかに気をとられていた。同じコードの進行でもリズムのつけかたで聞こえかたが違う。

  ジャン、ジャカ、ジャカ、ジャンでやったり、
  ジャン、ジャン、ジャン、ジャカにしたり

その日の気分で変えている。それもおもしろい。リズムに応じて面倒なコードをはしょっても家族にはそのほうがまともに聞こえるというのも狐につままれたようである。家族は耳栓をはめているのだろうか(2007/03/01)


【追記】

 リズムについてはまた後述します。ポップスではビートというものが音楽たらしめるというようです。