41 レパートリーが増えてきた

ギターに挑戦


 連休を利用して「なごり雪」を繰り返して弾くうちに指の動きも滑らかになってきた。妻には相変わらず騒音に響くようで煙たがれている。それでも、「むかしやっていたから弾けるんだね」と息子がつぶやき、おだて上手な娘が「まともになったじゃない。次は何をやるの」と挑発する。

 そんなわけでレパートリーは、「お前だけが」、「ささやかなこの人生」、「海岸通」、「終わりのない唄」、「はずれくじ」、「なごり雪」の6つに広がった。一番の愛唱歌だった「男は明日はくためだけの靴を磨く」は移調してもリズムが合わずどうしても弾けないのが口惜しい。

 今日は譜面集を眺めて「あの唄はもう唄わないのですか」と「北国列車」を弾いてみた。苦手なコードは適当にすり替えて何とか弾けた。調子にのって歌い出すと、「苦しそうじゃない。やめといたら」と息子がつぶやき、「ああ、あの唄ね。作った伊勢さんだって歌えないキーだもんね」と娘が言い出す。

 むかしは楽器の演奏ができないからボーカルを担当した。その当時に出せた声が出せないのが歯がゆくもどかしい。すべてがタバコのせいとは言えないものの影響はあるだろう。それとともに演奏をしながら歌うのもけっこう疲れる。苦手なコードが出てくると歌うことより指先に気が向くからだろう。

 昨日はMIDIのキーボードを探しに楽器店に出向いた。ギターコードのしくみや音楽理論の本に目移りするのは演奏下手のごまかしかもしれない。ギターをいじっているうちにコード進行のパターンが見えてきた。サイモンとガーファンクルの譜面集が3冊あったが買うのはやめた。いずれ弾きたいApril Come She Will「四月になれば彼女は」は1冊しか出ていなかった。まだまだ先のレパートリーである。(2007/02/12)