35 MIDIのキーボードを探す

ギターに挑戦

 作成ソフトを使って楽譜を入力していたら娘が「鍵盤で入力したほうが早いでしょ」と言い出す。痛いところを突かれてギクッとした。行く行くはパソコンで音楽作りをしようと算段しているのがバレたと怯えた。それでなくても先日は妻から、「せっかく買ったキーボードをまったく弾いていない」と非難されたばかりである。

 楽器の演奏ができなくても作曲や編集ができることを先日娘にもらした。ウインドーズパソコンに標準装備されているMIDI音源を使えばできる。そのためには、専用の鍵盤キーボード、接続ケーブルそして音楽編集ソフトが必要だ。最低でも4〜5万円の出費を覚悟しなければなるまい。

 試しにインターネットでMIDI入力用のキーボードを物色した。メーカーが限られているから品数も少なく最低1万円以上する。シンセサイザーに至っては10万円以上する。これでは普及しないわけである。それだけ出費しても得るものが少ない冒険は誰もが尻込みするはずだ。

 できるという可能性と金を出して実行することとの間には大きな溝がある。大きな書店のパソコンコーナーにMIDI関連の本を見かけないのも貧乏人には実現しにくいからだろう。また、CDやDVD、あるいはプレーヤーやスピーカーに金をかけるのとは違う不確実性が伴うからだろう。(2007/02/06)

【追記】

 MIDIは、ミディと読み、Musical Insturument Digital Interfaceの略語です。音楽機器のデジタルインターフェース、つまり楽器とパソコンを接続させる仕組みです。似たような用語にDTMもありますがこちらは「音楽製作」と訳されています

 ただし、iPodなど持ち歩ける容量が増えたレコーダーの普及とともに音質などでMIDI音源の人気は低下し、楽器メーカーのローランドも撤退しています。シンセサイザーの解説書にしても昔より目立たなくなっています。凝れば凝るほど無駄な出費が増すのはパソコン関連機器にはつきものなのでわたしはすすめません。

 掲載した写真はカシオのMIDI(GZ−5)です。鍵盤は小さいものの外部音源なしに音が出せて持ち歩ける便利物です。