9 メトロノームが必要のようだ
ギターに挑戦
教則本についているDVDを見ているときはなんとなくリズムに乗れるもののいつまでたってもタンタンタンタンばかりじゃ芸がない。やっぱりリズムボックスやメトロノームがいるのだろうか。8ビートや16ビートでかっこよくギターを弾きたいがそこに至る道のりは遠い。
電子チューナーについているメトロノームも操作が今ひとつわからない。自動モードで1/4、2/4、1/4、4/4、3/8、6/8の表示しか出ないから16ビートはどうなるのだろう。やっぱりDVDで確かめて身につけるしかないのだろうか。
「やっぱりゼンマイ式のメトロノームを買うしかないか」と口にすると妻の目が吊り上がる。勝手にギターを買い込み、本やDVDを増やしてきたから堪忍袋(かんにんふくろ)が切れかかっている。ちょっと間口を広げたからあるものでしのぐしかない。(2006/12/29)
【相談相手になる店が消えていく】
楽器に手を出して思うのは販売店を探すのが面倒なことだ。名前は楽器店でも、置いてあるのはCDやDVDばかりで楽器が見当たらない。電話帳をめくってもピアノの修理や音楽教室が多い。インターネットで店内や商品を紹介しているのは大手チェーンを除けば皆無に近い。これはパソコンが普及したあとの無線ショップと変わらない。店内の無線機が姿を消して、名前だけが残るようなものだ。
15〜20年前は街角に楽器店があった。飾ってある商品は少なくても、注文をしたり相談する場であった。常連客もたむろし、互いの使い勝手を交換していた。音楽教室も兼ねていて、煙たい感じもしたが物を売るだけの店ではなかった。それは無線ショップも同様で慣れてしまえば良き相談相手であった。インターネットの普及は、価格破壊という流通経路の再編成だけでなく、サロン的雰囲気や地域のコミュニケーションを破壊したのだろう。
カメラ店が電化製品の大量販売を行なう時代だから名前で何を扱っているかも不明だ。それを見越して意味不明なカタカナ会社も増えた。これなら時代の変化に対応して扱う品目も自由に変えられる。あとは従業員を減らし、固定費を少なくすることだろう。ここらは経営者の考えることなのでこれ以上立ち入らない。
数年前はにぎやかに宣伝していたテレビ通販が静かになった。情報流失に伴う自粛のせいだろうか。ライバルのネット販売やオークションに苦戦しているのかもしれない。それはともあれ、身近な場所に販売店がないのは不便である。値段の差より、相談相手のいない不安がつきまとう。カタログを読んでもわからないときや使い勝手をホンネで知りたいときの相手がいないの不安がある。どれもこれもが良いものだときらびやかなカタログや親切めいた甘い言葉で売り付けられるのが消費者なのだろうか。
(2007/02/13)