ギターを始めて読書録を書けなくなった
    2007年02月11日


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 通勤の行き帰りに本を読んでいてもそれをまとめる気がしなくなった。ギター関係の本も増えたが、オックスフォード大英辞典を作った変わり者の話、秘密結社を取り上げる陰謀史観の分析、論理や数学にかかわる雑学、そして譜面の読み方から作曲の仕方なども読んできた。紹介したい本もあるけれど誤解されかねないので避けている本も増えた。

 タイトルだけでビックリされかねないのが伊藤俊治さんの『裸体の森へ』(ちくま文庫、1989年)だし、おもしろいけれどまとめきれない見城尚志さんと佐藤茂さんの『ピタゴラスの定理でわかる相対性理論』(技術評論社、2006年)もある。

 数式を使わないで記号論理のエッセンスを小気味よく紹介している野矢茂樹さんの『入門! 論理学』(中公新書、2006年)やゲーデルの不完全性定理を集合や論理を巧みに使って解説する野崎昭弘さんの『不完全性定理』(ちくま学術文庫、2006年)、あるいは文化と数学の関わりを平明に紹介された遠山啓さんの『文化としての数学』(光文社文庫、2006年)や矢野健太郎さんの『数学物語』(角川文庫、昭和36年)もいずれは触れたい内容だ。

 音楽では、内外の歴史を踏まえた幅広い内容に驚かされた北中正和さんの『ギターは日本の歌をどう変えたか』(平凡社新書、2002年)、大正時代の映画から始めて音楽とタイアップの結びつきを論じる速水健朗さんの『タイアップの歌謡史』(洋泉社、2007年)もおもしろい。そして、島森路子さんの『広告のヒロインたち』(岩波新書、1998年)も懐かしい写真が多い。

 何かに夢中になると読書録が書けないのはギターに限らない。やればやるほどわからないことが増えて調べることが増すのも皮肉である。音楽に関わる本はホームページの「ギターに挑戦」へ組み込んでいるので立ち寄っていただければ幸いです。このコーナーはギターの技術論でなく、楽器をいじる中で家族とどんなやりとりをし、何に戸惑ったかの進行中の記録です。

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