若狭・丹後・山陰旅行


6月25日 天橋立

 何故か天橋立がずっと九州にあるものだと思っていた。たぶん天草四郎と混同していたせいだろう。(どんな混同なんだ??)それが京都だと知ったのはつい最近のことだった。その時は‘京都って海に面していたっけ?’とちょっと意外な感じがした。よく若者に島根県の位置とかを訪ねてその全く見当違いの解答を笑いものにする番組があるが、僕もそんなに彼らと変わらないような気もしてくる。

 とにかく天橋立に向かって出発した。昨日の夜はかなり強い雨が降ったようで、車にはいっぱいの水滴がついていたが、朝には止んでいた。豊岡からは比較的近い。まずは何処か高い位置から見ようと思い、一字観公園というところに行った。道に迷ってちょっと大変だったが何とか辿りつくことができた。しかし、雨上がりのため靄がかかっていて、今1つよく見えない。それでは何処か近くに車を止めて散策してみようと思い、宮津市の府中方面に向かった。そうすると前は気づかなかったのだけど、ドライブインとかおみやげ物屋駐車場が以外といっぱいある。そのひとつに車を入れ、徒歩で天橋立に向かった。

 今日が平日のせいか、天橋立付近はひっそりとしていた。反対側は駅があり、おみやげ物屋が並んでいたりしていかにも観光地という雰囲気だけど、こっち側はごく普通の民家が建ち並んでいて、とてもいい感じだ。天橋立から連なる砂浜も人影はなく、ここが有名な観光地なのかと思わせるほど静かだ。

 天橋立は歩けるようになっているばかりか、125cc以下のバイクも通行できる。僕は松林で囲まれた土の中道を歩くことにした。標識を見ると反対側までいっても3kmくらいなので往復6kmくらいになる。

 松林に囲まれた道はほとんど陽が落ちて来ず、所々に木漏れ陽があるくらいで、海を渡る風も松林によって調整されてちょうどいいくらいの微風になり、涼しい。途中で松林の消毒が行なわれていたので、この道から外れて松林を抜け、海に面した砂浜に出て、そこを歩いたけど、薄曇といっても6月の陽は結構強く、足元も砂浜のため歩きづらいため汗がじんわりと出て来る。ただ、風が強く吹いているのでそれが心地いい。

 松林の消毒が行なわれている場所を過ぎ、僕はまた松林に囲まれた道に戻った。やはり、歩くのならこっちの方がはるかに気持ちいいし、歩きやすい。反対側に近づくと、こっちに向かって歩いている人とぼつぼつとすれ違い始めた。もうすぐ終点のようだ。橋を渡り、近くにあったベンチで一休みしてからまた来た道を戻った。

 途中でまた消毒の作業に出くわしたので、そこからはずっと海沿いの砂浜を歩いた。こんどは風が向かい風になってさらに歩きづらくなってしまったが、慣れるとそれはそれで気持ちいいものだ。砂浜の方には休憩用のベンチが所々に置かれていた。松の枝がビーチパラソルの役目をしてくれているところで海を見ながら休憩した。

 ほんとに静かだった。この場所にずっといたくなってしまう。旅行にいったとき、動きたくなくなってしまう場所に出会えるというのは幸せなことだ。ひとり旅だとそういう場所に出会ったとき、自分の気のすむまでいつまでもそこにいられるのでいい。僕はしばらくその木陰のベンチに座って海をぼんやりと見ていた。

 車に戻って時間を見るともうお昼近かった。この辺りで食事をとろうかとも思ったけど、だいたいがおみやげ物屋さん併設の食堂だし、ちょっと走ればうまいところもあるだろうと思い、出発した。あとは若狭街道を琵琶湖に出るまでずっと走りつづけるだけだ。

 お昼を過ぎたため、お腹が減って仕方ない。しばらく走ると良さそうな店があったので駐車場に車を入れてみると、活魚の店だった。う〜ん、ちょっと高そうだ。帰りのことを考えると1000円以上のものは止めておいた方がいいだろう。また走っていると喫茶店っぽい店があったので入ると火曜日が定休日になっていた。いつになったら飯にありつけるのだろう?と思って運転しているとラーメン屋があった。あまりラーメンは食べたい気分ではなかったが、背に腹は変えられない。しょう油ラーメン550円を食べて、ラーメン屋の前にある自動販売機でコーヒーを買って飲んだ。

 国道303号を琵琶湖の西岸にある今津まで走り、そこから琵琶湖の北側を周り、国道385号で関ヶ原に向かった。関ヶ原インターから乗れば高速代も9000円以下に抑えられるし、何とか家まで辿りつけそうだ。もう、5時を過ぎているし高速のSAで今夜は寝ることになりそうだと思った。

 関ヶ原インターから名神高速にのった。そういえば今日は阪神-広島戦が大阪ドームで行なわれる。ラジオでも聴こうと思いチューニングするともう中日圏になってしまっているようだ。それでも、諦めず養老SAに入り、根気強く探すとABCラジオが入った。しばらくこのインターでラジオを聴いていた。

 東京に向かって走っているとだんだんとABCの野球中継が聴きづらくなっていった。今日は井川投手の先発だし、阪神が有利に試合をすすめているので最後まで聞きたいと思い、美合SAに入り、ここで試合終了まで聴くことにした。時間が経つにしたがって、外国の放送が混線するようになって聴きづらくなったが、井川投手の完封勝利をしっかりと聴いてから東京に向けて走り始めた。

 高速にのる前は何処かのSAで一泊しないとだめかな?と思っていたが、関ヶ原から東京までは400kmない。ということはそんなに無理をしなくても6時間くらいで着いてしまう。高速にのったのが6時くらいだったから、12時には家に着ける。途中で野球中継に聞き入っていたりしたが、それでも2時前に着けそうだ。夜の高速はほとんどがトラックだった。それ以外の車を探すのが大変なくらいだ。これは平日というせいもあるのだろう。適当に休憩を取りながら食事を途中2回とり、1時ちょっと前に東京インターに着いた。お金も何とか2000円くらい残った。

 高速から一般道に下りると今度はタクシーの洪水だった。夜遅くまで働いている人はいっぱいいる。家に着いたのは1時20分だった。



おわり

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