北海道旅行記 2002 その10


8月11日 北海道最終日

 終に北海道の最終日を向かえた。最後の日くらい晴天を期待していたけど、それはかなわずホテルの窓から見上げる空はどんよりと曇っていて今にも雨が降り出しそうだ。どういうルートで苫小牧に向かうかを考えた。千歳から南下するルート、支笏糊に抜けて行くルート。ただ、この天気の悪さでは最短のルートを通った方がいいと思い、支笏糊畔を抜けて苫小牧に直行するルートを走ることにした。

 それにしても天気が悪い。札幌市内でちょっと道に迷いながらもどうにか支笏糊につながる国道435号に出ることができた。しかし、支笏糊方面は空も暗く、雨が降っているような気がしてしかたない。気温も低くて寒くて仕方ない。路面は湿っているが、雨はどうにか大丈夫そうだ。

 支笏糊にはジェットバイクがいっぱい走っていた。そういえば今日は日曜日だった。旅行に出ると曜日の感覚がなくなってしまう。天気がよければもっと多くの人出があるのだろう。あまりの寒さにトイレに行きたくなってしまい、道路標識を見ると旅行村というのがあったので休憩に寄ることにした。

 支笏糊旅行村は宿泊施設があるようでその泊まり客の車が数台駐車場に止まっていた。休憩に立ち寄ったらしいバイクも2〜3台あった。僕は駐車場のわきにあるトイレに寄って用をたした後、敷地内にある遊歩道を歩いてみた。途中に支笏糊を見渡せる展望台があったが木々に覆われていて肝心の湖を見ることはほとんどできなかった。

 支笏糊を過ぎてしまうともう寄りたい場所はなくなってしまった。地図で何処かいい場所はないか探してみた。そうすると高丘森林公園というのが国道沿いにある。あまり面白そうな場所じゃないがちょっと寄ってみることにしよう。だけど、知らない間にこの公園を行き過ぎてしまったようで、緑ヶ丘公園という地図にも載っていない公園の表示が現われた。公園には変わりないし、このままフェリー埠頭に直行しても早い時間に着き過ぎてしまうので寄ってみることにした。

 緑ヶ丘公園はごく普通の公園だったが、展望台があったのでそれに登ってみることにした。その展望台からは苫小牧市内を一望にすることができるのだが、その苫小牧市内自体があまり魅力がないのでどうしようもない。かえってここは暗くなってから登った方がまだ夜景が見られていいのかもしれない。ただし、苫小牧の夜景が函館や札幌と比べてどうなのかということはわからないが。

 展望台から降りてから、公園の中を散策したが人工的なものばかりで何も見るべきものがなかった。これはもう早めにフェリー埠頭にで着いてゆっくりと旅の疲れを癒した方がいいのではないかという気がしてきた。時間は早いがフェリー埠頭に向かうことにした。ちょうどお昼時だったので何処かで昼食をとろうと思ったが、フェリー埠頭周辺では見つからなかったため、また元に戻ったりして、国道沿いにある中華屋さんに入った。

 女性4〜5人だけで切り盛りしている店で店員に活気があり、感じがいい店だった。僕は今日の夕食のことを考えてできるだけたくさん食べようと思い、チャーハンとギョウザを注文した。お勘定を払うとサービス券をくれたが、有効期限が書いてなかった。たぶん使うことはないと思ったが、前の客が無愛想にそのサービス券をつき返していたので、僕は気持ちよくもらうことにしたのだ。来年、また北海道に来ることができたらこの店に寄ってみようと思った。

 フェリーの中の夕食はバイキングの1600円しかないので、コンビニエンスストアで夕食用のおにぎり3個を買った。しめて360円の夕食だ。今回の旅行でおいしいものをいっぱい食べたから、フェリーの中での夕食はこれくらいでいいだろうと思った。


8月12日 帰りのフェリー

 昨日の夜、フェリーは大揺れだった。この旅行の間ずっと悩まされていた東北北部に停滞している低気圧に最後の最後まで悩まされることになってしまった。出航の時、船長からこの停滞している低気圧のためにかなり揺れるとのアナウンスがあったが、その通りになってしまった。それにしてもかなりの揺れで甲板に載せてあるバイクが倒れるんじゃないかと思うほどの揺れだった。

 その揺れのせいでまだ暗い時間に目が覚めてしまい時計を見たらまだ3時をちょっと過ぎたところだった。もう一寝入りしようと思い、目を閉じたら何とか眠ることができて起きたら7時だった。その時はもう低気圧の勢力範囲を抜けたようで揺れは完全におさまっていた。トイレで用を済まして、顔を洗ってから外の甲板に出たら所々に大きな水溜りができていた。昨夜は相当量の雨が甲板をたたいていたのだろう。

 フェリーは夕食だけでなく、朝食も1000円と高いので自動販売機で缶コーヒーを買ってそれだけで済ました。体はそんなにだるくなくて旅の疲れは感じなかったが、もう少し寝ていようと思いベッドに入ったらまた寝てしまった。バイクツーリングの疲れが溜まっていたのかもしれない。起きて時計をみたら10時だった。

 さっぱりしたかったのでサウナにでも入ろうと思い、大浴場に行った。午前中の時間帯なので中はかなり空いていて快適だった。サウナはやっぱり気持ちいい。いい汗をたっぷりとかいて風呂から出たらちょうどお昼だった。

 昼食は最上階のレストランで800円のビーフカレーをとった。何故かランチが一番安い。朝食と夕食ももうちょっと考えてほしいものだ。昼食をとり終えると大洗まであと1時間だ。ベッドに戻り荷物をまとめて、甲板に出て着岸を待った。風は生暖かいがそれほど暑いというほどではなかった。幸にして曇り気味だったのがよかった。どうもフェリーは完全に着岸するまでは車両甲板に降りられないようになってしまったようだ。それなら僕ものんびりとアナウンスがあるまで、この甲板でのんびりしていようと思った。大洗の海岸には海水浴に来ている人々とカラフルなビーチパラソルがいっぱい見えた。北海道のあまりの寒さで感覚がおかしくなっていたが、今はやはり真夏なのだ。

 大洗港にフェリーが着岸したのは1時30分くらいだったが、バイクは下りる時は最後になってしまうため、家に向かって走り出せたのは2時くらいになってしまった。

 帰りは行きと全く同じコースをトレースしていった。道路も月曜日のためかそんなに混んでなく順調に走ることができた。

 家に着いたのは5時ちょっと過ぎだった。大洗から3時間くらいで家まで着いてしまったことになる。これだけ順調に走れるのも珍しい。今年はケガも病気もせず、寒さと雨には悩まされたが無事にツーリングを終えることができた。旅を何事もなく終えられるのは自分だけの力ではない。感謝します。

終わり

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