北海道旅行記 2001 その13


室蘭出航

 6時過ぎに室蘭フェリー埠頭に着いた。もう何台かのバイクが駐車場に止まっている。まだ乗船手続きには早かったので、まず夕食をとることにした。フェリー埠頭の3階にあるレストランに入った。北海道最期の食事だから少々の贅沢をしてもいいだろう。ステーキ丼というのを注文した。窓の外にはフェリーがいくつか見える。僕が乗るフェリーはまだ入港していないようだ。夕食をとり、1階の出航手続きのカウンターに行った。まだ手続きは始まったいなかったが、列に並んだ。祝津展望台であった茨城のファミリーも列の前の方に並んでいる。後は長い間旅をしてきたバイク族が多いような気がするが、以前に比べるとかなり人数は減っているような気がする。

 出航手続きを済ました後は2階のおみやげ売り場で家と会社へのおみやげを買いにいった。バイクなのでそんなにたくさんは買えない。会社のアルバイトへのおみやげは入浴剤とクッキーに家へのおみやげは入浴剤ともちとお酒にした。釧路だったら和商で生鮮食品とか果物を直送にしてもらうこともできるが、ここではそんなにいいものもないような気がする。室蘭は以外と小さな街なのだ。おみやげを買ってしまうともう出航まですることはない。まだそれ程人も多くなかったので2階の待合室のベンチで長々と横になった。

 10時ちょっと前から乗船が始まった。僕は乗船が開始されていることにしばらく気づかなかったためやや遅くなってしまった。フェリーに乗り込むとすぐに風呂に向った。まだ入っている人はすくなく、サウナは僕が最初だったようだ。ゆっくり入り疲れを癒した。いつもだと出航の時は甲板に出ていることが多いのだが、今回はそのまま寝てしまった。去年は白鳥大橋の下を通過するところを見たが、今年は熟睡だった。寒い日が連日続き、予想以上に体がまいっているのかもしれない。

 行きのフェリーでもそうだったが、帰りのフェリーでもほとんど寝ていた。食事時だけ起き食べた後はまた2等寝台のベッドに戻り寝た。疲れが一気に出てきたようでいくらでも眠れる。午後6時30分にフェリーは大洗港に着岸した。着岸する時はずっと甲板の上でその様子を見ていた。空気は北海道に比べるとかなり湿り気があり生暖かい感じだが、いつも帰ってくると感じる熱気はなかった。関東の方もそんなに暑くはなかったようだ。

 北海道に行く前は猛暑で会社ではエアコンが頻繁に壊れたりしたが、この1周間でその猛暑もおさまってしまったようだった。着岸してからバイクはフェリーから下船する順番が一番最期になってしまいたぶん7時近かったのではないかと思う。行きは国道6号線を使ったが帰りは国道51号線で途中から東関東自動車道で帰る予定だった。国道51号線自体がほとんど高速のような感じで走ることができた。

 大栄から東関東自動車道に乗った。やはり僕のバイク、セローは高速には向いていないと実感する。ほとんど余裕のない走りになってしまう。このバイクには都会的な道路より山奥の林道があっている。高速にある温度表示計には21℃と表示されている。これでは暑くないはずだ。途中高速のサービスエリアでイカ天うどんを食べた。これが夕食となった。家に着いたのは9時30分。道が空いていたおかげだ。


終わり

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