北海道旅行記 2001 その1


出発

 東京―釧路間のフェリーが休航になってしまってから、北海道に行くには一番近くても大洗港まで行かなくてはいけなくなってしまった。有明埠頭から出るフェリーだと家から埠頭まで30分で着いてしまうから仕事を終えた後で、夕飯を食べてから一休みして出発できたが、大洗ではそうはいかない。ただ、今年で2年目なので去年よりは感覚が掴めてきた。大洗出航も23時50分なので去年は3時くらいに家を出た。普通なら余裕で間に合う時間だが、道に迷ったうえお祭りや花火大会と重なって大渋滞にまき込まれてしまった。特に大洗の花火大会は道路にも見物人が溢れ、一時はもう出航に間に合わないのではないかと思った程だった。結局、何とか9時過ぎくらいに着いて事なきを得たが今年はもうそんな思いはしたくない。さらに余裕を持って1時30分に家を出た。これだけ早ければお祭りがあっても、花火大会があっても大丈夫だろう。

 ところが早速、都内で道に迷ってしまった。どうして都内の道はこんなにわかりづらいのだろう。今まで何回も4号や6号は走っているのに全然覚えられない。何処を走っているのかわからなくなって地図を見た。今いる通りは新大橋通り、ということはちょっと走ると三ツ目通りっていうのがあるからこれを左折すれば自動的に6号に出ることができる。上手いこと迷ったなという感じだ。しかし、これからは地図を見ずに走れるようにならないといけない。去年も確か苦労した。

 6号に乗ってしまえばあとはもうしばらくは安心だ。この道をひたすら水戸まで北上すればいい。途中で夕食用のおにぎり3コをコンビニで買った。前回の反省から大洗は明るいうちに着いていた方がいいと思ったのだ。6号をはずれると辺りはかなりの田舎道になってしまうため、街灯もあまりなく道に迷う可能性が強くなる。去年は最後には大洗のビーチで行なわれている花火大会の花火を頼りに大洗港の方向を見極めた。大洗港に着いたのは6時30分。かなり早く着いた。バイクはまだ2〜3台しか来ていない。時間が早いせいもあるだろうが、バイクで旅行する人の数も減っているのだろう。

 乗船手続きまでにはまだかなりの時間があるので2Fの待合室でコンビニで買ったおにぎり3コの夕食をとった。フェリーターミナルも去年と違い改装されていた。ここは苫小牧行きと室蘭行きがあるが両方がいっしょの場所になっていた。レストランもあるようだからこれからはここで夕食ををとってもいいかもしれない。そのうち乗船手続きが始まったのでそれを終え、あとは乗船までウトウトした。

 乗船時間は9時30分くらいからとのことだったが、なかなか始まらなかった。隣にバイクを止めていた人と話したが彼は北海道に4日間しかいられないということだった。それでほとんど1周してしまうという。バイクも大型だから可能なのだろうが、それで楽しい旅行ができるかな?と思った。ただ走っているだけのような気がしたが、その人の前では「すごいですねぇ〜」と感心したように見せかけた。社会人はどうしても少ない休みの遣り繰りだから予定を立てるのが難しいかもしれない。

 乗船は10時30分くらいから始まった。いつになっても乗船する時は緊張する。フェリー内は下が鉄板のうえ結構でこぼこがあるからドキドキする。こけた人を見たことはないが、前にうちの会社に勤めていた女性のアルバイトの人がこけてミラーが壊れた話していた。今回は下の階に下りることになってしまったのでさらに緊張した。まあいつものように無難に乗船することができたけど…。(つづく)


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