四季のかな書道   品切れ
  
  大石三世子 著  定価(本体2,000円+税)
  B5判  100頁(口絵 カラー28頁) ISBN978-4-8195-0221-4

  作品のすぐ横に図版と説明を加えた初歩的な頁から、高度な作品を
  書きたい上級者向けの頁まで丁寧にまとめた一冊。
 「かな」の学習を始めたい方はもちろん、すでに学習が進んでいる方に
 は基本の再確認として。また、四季折々の俳句や和歌をみやびな古典
 の世界と現代的センスで書き上げた作品は、お手本として皆様の作品
 創作の参考に活用できます。


  *主な内容
   かなの歴史 かな学習の準備 筆慣らし・ひらがなの単体 連綿・放ち書きと連綿
   変体仮名を使う・使わない 臨書から作品へ 行の長短・行の高低 散らし書きの
   パターン 文字の大小・細太・疎密 集団の大小 余白の広狭の変化 紙質に合わ
   せて書く 模様に合わせて書く 筆による違い 短冊・扇面・扇子 半懐紙・懐紙・色
   紙 紙の上下の見分け方 掲載作品の読み・解釈 変体仮名一覧表  

 


     



   

          

           本書はなるべく優しく読みやすく書きました。
           かな書で私が大切にしていますことは

           連綿     かな書は連綿が生命
                   続けて書くこと、文字と文字の間隔、連綿線の変化
           放ち書き  一字一字を離してん書く、大小が大切
           変体仮名  かな書に変化がつけやすく、美しさを最大限に表現できる
                   変体仮名は欠かせません
           散布     いろいろ参考に書きましたが、かな書もリズムがとても重要
           墨継ぎ    紙面を明るく(渇筆) 力強く(潤筆)
           墨色     絵画を見るように奥行きが必要
                   誤字があってはいけません 一冊かな字典を用意する

           また、口絵に母の作品を掲載させていただきました。母はいつも誰にも読みやすく
           品のある格調高い作品を心掛けるようにと言っておりました。三年前に他界した母が
           この本を見てなんと言ってくれるでしょうか。

           2004年4月1日                            大石三世子