トルコの旅



             2005・8/2(火)〜13(土)

Vol.2

                

世界遺産 4 ギョレメ国立公園とカッパドキア奇岩風景 1985年登録
カイマクル地下都市 蟻の巣のように地下へ延びる都市。アラブ人から逃れたキリスト教徒が住んだ。カイマクルは地下8階まで見学でき、礼拝堂・学校の教室・寝室・厨房などがあり、共同生活が営まれていた。ウチヒサル 「尖った砦」という巨大な一枚岩の城塞。岩の表面には数多くの穴があき、鳩の家と呼ばれている。住民は鳩の糞を集め、ブドウ畑の肥料としていた。
気球に乗ってカッパドキアを見下ろす 早朝5時、朝焼けに染まるカッパドキアの奇岩群れを熱気球に乗り、眺めた。1時間30分のコースでフライト後はシャンパンパーティーが催された。カッパドキア・バルーンズのパイロットはなかなか腕も良かったし、スタッフには山川豊似のお兄さんもいて、和やかな雰囲気。値段は高いが、体験の価値ありだ。
ギョレメ屋外博物館 ギョレメ谷には30もの洞窟教会があり、その内部には鮮やかなフレスコ学校の教室・寝室・ろ見ることが出来る。12〜13世紀にかけて作られ、中まで光が入らなかったことが保存状態のよさにつながった。
洞窟ホテル(ユナック・エヴレリ) 今回の旅の楽しみの一つに洞窟ホテルに2日間滞在することだった。もちろんテレビはなく、CDプレーヤーがあるだけだった。しかし調度品もすばらしく、テラスからはユルギップの街が一望できた。またすぐ隣には「TRUSAN」ワイナリーがあり、カッパドキアの奇岩をかたどったボトルのワインが売られていた。
アンカラ トルコの首都。人口約337万人。初代大統領アタテュルクが1923年、首都に定めた。アタテュルク廟やアナトリア出土のヒッタイト遺跡の眠るアナトリア文明博物館などがある。ガイドのユスフ・デミルさんの家もここにある。

トゥズ湖 アンカラに向かう途中に塩湖トゥズ湖がある。
世界遺産 5 サフランボルの宿場町 1994年登録 
サフランボル 黒海に続く道の途中にある宿場町。サフランの群生していた所から名付けられた。100〜200年前に建てられた土壁に木の窓枠が並んだ独特の家屋は、景観保全のため新しい建物を造ることは禁止されている。フドゥルルックの丘からは街全体が眺められる。宿泊したハウズル・コナックはサロンの真ん中にプールがあった。ここのライスプディングは絶品だった。まだ日本人の訪れは少なく、みんな優しく、愛嬌があった。
                   旅程表にはないトルコの旅

 東洋と西洋の文化が交差する国、トルコ。イスタンブール・カッパドキア・トロイ・・・・・エキゾチックな響きに誘われて、今年はトルコに出かけることにした。カッパドキアで洞窟ホテルに2泊することと、インターネットで見た絵葉書のような町サフランボルを訪ねるという希望を満たしてくれる「トルコグランド12日間」(近畿日本ツーリスト)に参加した。幸いなことに参加人数6名。
 希望は叶えられ、期待通りの旅であったが、今回はそれ以上のおまけ付きであった。まず、カッパドキアの洞窟ホテルは、TVはなく(CDプレーヤーはあった)、星を眺めながらテラスで家内とワインを傾ける、まるで夢心地のような2日間であった。日本の解散総選挙など知る由もなかった。そして日本を出発するまで悩んでいた「気球ツアー」を現地で申し込んだ。値段は少々高いが、日の出とともに熱気球に乗り、1時間半、カッパドキアの大地を空から眺める、まるで鳥のような気分を味わうことができた。是非ともお勧めである。それから、パムッカレに向かう途次、休憩してチャイを飲んでいると、何人かいたおじさん達の一人が「うちへ来ないか」と我々を誘ってくれ、急遽「お宅拝見ツアー」となったのだ。フセインという名前のおじさんで、どこやらの国の人とは違って、本当に気さくな人柄だった。そしてとどめは、アンカラで昼食をすませた後、ガイドのユスフさんが「孫の顔を見たいのと、洗濯物を置いてくるついでに、うちに寄ってくれますか」ということになり、我々をお宅に招いてくださったのだ。トルコ人の心の温かさに浸ることができた。
 今回はコンヤで宿泊予定の「ヒルトンホテル」が、従業員のストライキで4ツ星の「ダンダラ」ホテルに変更になった。しかし、そのお陰というか、フリーの時間を利用して近くの巨大マーケットを探索することもできた。そしてホテルに戻ると、折しも結婚式の披露宴の真っ最中。興味本位でのぞいてみると、「一緒に踊ろう、みんなで祝ってくれ」と言わんばかりに、手を引っ張られ、踊りの輪に入らされ、見よう見まねで踊り、写真を撮り、楽しいひとときを過ごせた。
 トルコは移動の時間が長い。途中立ち寄ったサービスエリアでは、ユスフさんが大きなすいかを抱えて、「スイカパーティーをやろうろ」と見事な包丁さばきですいかを切り分けてくれた。みずみずしくて甘いすいかだった・・・・・。
数え上げるときりがないが、ハプニング続きの日程表にない旅は、今回のトルコの旅を今までにない思い出深いものにしてくれた。こういう旅に出会えるから、また次の旅を期待してしまうのかもしれない。