あらすじ: 2003年/2時間1分/ドイツ |
東ベルリンの若者アレックスの母親が心臓発作で倒れる。彼女が昏睡状態の間に、ベルリンの壁が崩壊。アレックスは奇跡的に意識を取り戻した母親にショックを与えまいとウソをつき、激変した現実をおおい隠そうとする。
本国ドイツで数々の映画賞を受賞した大ヒット作で、愛する母親の命を守ろうとする青年の奮闘に感動。 |
感想: (泣ける度:☆☆☆☆) |
東京では恵比寿のみの公開のようで、恵比寿ガーデンシネマのフカフカの椅子で見てきました。なかなかおすすめの映画館です。
この映画は題名から想像されるような共産主義を描いた歴史映画というわけではまったくないです。テーマはずばり家族愛で、感動させる場面も多いです。もちろん笑えるシーンもありますが、コメディー映画ではなく、やっぱり家族愛の映画なんです。
とはいっても、ベルリンの壁が崩壊するときの東ドイツが描かれるわけで、正直勉強になりました(笑)。当時のドイツってあんな感じだったんだなあと興味深く見てました。当時のドイツの状況とかを詳しく知っていると、より楽しめたかもしれません。。資本主義は社会主義より優れていると言われるけれど、もちろん悪い面もあるわけで、アレックス(主人公)が嘘をつきながら理想の社会主義を思い描いていくのも一理あって考えさせられます。
それにしてもアレックスは本当に母親思いです。。母親を驚かせないためにそこまでするかっていうくらい嘘をつき続けます。そろそろ本当のこといいなよって思うんですけど、やめません(笑)。心打たれるものがあります。
でも本当にそれが母親にとっていいことかは疑問です。やっぱり真実を話すべきだったんじゃないかなあという気もします。最後には結局新しい「ドイツ統一の歴史」ができあがってしまいます。真実を知らずに死んでいった母親は幸せだったのでしょうか。
というわけで最後にちょっと心残りもあるわけですが、僕は個人的にすごく気に入った映画でした。ストーリー、音楽ともに素晴らしいできだと感じました。あとアレックスの彼女がいい感じでした(笑)。ちなみに全編ドイツ語です(当たり前か)。
こういう映画はもっと大規模で公開すればいいのに、と思ったりもしたけど、ひっそり楽しむのもいいかもしれません。 |
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