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☆心に残って感動する映画 ★最新映画レビュー2004年
最新映画レビュー:2004年4月
4/28:「コールド・マウンテン」を公開2日目に見てきました。かなりタイトなスケジュールでしたが(笑)。
(今月の1本目は、公開はずっと前だったんですけど、「グッバイ、レーニン!」を見てきました。
今月から解剖が始まるので忙しくて見れないおそれもあるんですけど、「アップルシード」は今月中に見ておきたい…。
「キャシャーン」とか「コールド・マウンテン」は来月になるかもです。)
2004年4月レビュー一覧
コールド・マウンテン  評価:☆☆☆☆★ / おすすめ度:☆☆☆☆★
あらすじ:  2003年/2時間35分/アメリカ
南北戦争末期。戦場で瀕死の重傷を負い、奇跡的に回復したインマン(ジュード・ロウ)。彼は、一度だけキスを交わした恋人エイダ(ニコール・キッドマン)への愛を支えに脱走兵となり、故郷を目指す。一方、父と生活の手段を失ったエイダも、窮地に立たされていた。
アカデミー賞監督アンソニー・ミンゲラが、ニコール・キッドマン&ジュード・ロウを主演に迎えて贈る純愛ドラマ。戦争に引き裂かれながらも、一途な愛を貫いた男女の姿を描く。
感想: (泣ける度:☆☆☆★)
まずジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、そしてレニー・ゼルウィガーと、キャストの文句なしの豪華さが目を引く。そして監督は「イングリッシュ・ペイシェント」の巨匠アンソニー・ミンゲラ。期待大で見に行ってきました。
この映画は久しぶりに映画らしい良質な素晴らしい映画です。ストーリーはだいたい予想通りの切ない感じだったりしますが、主演の2人に加えて3人目のキャラクターのルビー(レニー・ゼルウィガー)が出てくる分(←見ている間に早く出てこないかなあと待ってました(笑))、ストーリーに深みがあります。丁寧に作られたプロットにのった良いラストじゃないかなあと感じました。
文句なしのストーリーに加えて、3人の演技も安心して見ていられました。レニーは最初出てきたときかなりびびりました。「逞しい大地の女」らしく、ホントに雰囲気が違って…。アカデミー賞は今までのイメージを捨てて新しい1面を出した女優さんに有利なのか(笑)。いや、かわいくて(?)素晴らしい演技でした。シカゴのときより良かったと思います。主演の2人の演技はまあ普通です。。あとナタリー・ポートマンがジュード・ロウとの絡みでちょっと出てましたが、これも好演でした。けっこう雰囲気変わってましたね。
あと音楽が素晴らしかった。ガブリエル・ヤレドのスコアは印象的で、また映画中の2曲もアカデミー賞にノミネートされました。コールド・マウンテンのサントラは特におすすめ。詳しくはこちらへ→→アカデミー賞サントラ2004年
さて、話戻って、この映画の時代背景は、南北戦争です。戦争の悲惨さ、脱走兵、さらには一般市民に対するあまりにむごい仕打ちetcも描かれます。特に脱走兵をかくまった家族への仕打ちがここまでひどいものとは思いませんでした。というわけで必然的に内容はおも〜くなります。そしてラストも…。でも単なるバッドエンドで終わらないところにこの映画のよさがある気も。
上映時間の長さはそんなには気になりませんが、内容が内容なだけに、気合を入れて見に行った方がいいかも。そうしたら絶対満足できる映画なはず。久しぶりに骨太かつ極めて良質のラブストーリを味わうことができる貴重な映画です!

グッバイ、レーニン!  評価:☆☆☆☆★ / おすすめ度:☆☆☆☆★
あらすじ:  2003年/2時間1分/ドイツ
東ベルリンの若者アレックスの母親が心臓発作で倒れる。彼女が昏睡状態の間に、ベルリンの壁が崩壊。アレックスは奇跡的に意識を取り戻した母親にショックを与えまいとウソをつき、激変した現実をおおい隠そうとする。
本国ドイツで数々の映画賞を受賞した大ヒット作で、愛する母親の命を守ろうとする青年の奮闘に感動。
感想: (泣ける度:☆☆☆☆)
東京では恵比寿のみの公開のようで、恵比寿ガーデンシネマのフカフカの椅子で見てきました。なかなかおすすめの映画館です。
この映画は題名から想像されるような共産主義を描いた歴史映画というわけではまったくないです。テーマはずばり家族愛で、感動させる場面も多いです。もちろん笑えるシーンもありますが、コメディー映画ではなく、やっぱり家族愛の映画なんです。
とはいっても、ベルリンの壁が崩壊するときの東ドイツが描かれるわけで、正直勉強になりました(笑)。当時のドイツってあんな感じだったんだなあと興味深く見てました。当時のドイツの状況とかを詳しく知っていると、より楽しめたかもしれません。。資本主義は社会主義より優れていると言われるけれど、もちろん悪い面もあるわけで、アレックス(主人公)が嘘をつきながら理想の社会主義を思い描いていくのも一理あって考えさせられます。
それにしてもアレックスは本当に母親思いです。。母親を驚かせないためにそこまでするかっていうくらい嘘をつき続けます。そろそろ本当のこといいなよって思うんですけど、やめません(笑)。心打たれるものがあります。
でも本当にそれが母親にとっていいことかは疑問です。やっぱり真実を話すべきだったんじゃないかなあという気もします。最後には結局新しい「ドイツ統一の歴史」ができあがってしまいます。真実を知らずに死んでいった母親は幸せだったのでしょうか。
というわけで最後にちょっと心残りもあるわけですが、僕は個人的にすごく気に入った映画でした。ストーリー、音楽ともに素晴らしいできだと感じました。あとアレックスの彼女がいい感じでした(笑)。ちなみに全編ドイツ語です(当たり前か)。
こういう映画はもっと大規模で公開すればいいのに、と思ったりもしたけど、ひっそり楽しむのもいいかもしれません。 
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