犯人は、そこに二つの手がかりを残していきました。 被害者は24歳独身男性。事件当日酒を飲んでいたため詳しいことは覚えておらず。外傷は下半身に裂傷がありましたが、軽症らしく2〜3日安静にしていれば回復するとのことです。他に目立った怪我などはないものの、本人は事件の記憶がないため非常に困惑している様子でした。 室内には特に目立った痕跡はなく、荒らされた形跡はありません。 被害者は特殊な職業上用心深くならざるをえない立場にあることから、親しい人間しか現場に入ることは出来なかった。それらの点から推測するに……。 ――つまり犯人は、被害者とごく親しい、もしくは身内による犯行と考えられます。 >>続く |