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2003年夏の北海道ツーリング

毎年のように出かけ,なんだか帰省の様相を示す北海道ツーリング.
特に観光するでもなくふらふらとマイナーな道を走ります.
今年はプロローグの本州編,盛岡で友人と会いました.
その後,例年に無くいろいろなことがあり・・・

8月7日,出発
いつの道からだんだん遠くへをコンセプトにルート選び.
いつもの大子町あたりからR349を分け入っていく.
さらに分け入りR288からR299へ,阿武隈山中の道を楽しむ.
その後桑折からR4に合流,今日の宿は白石の鎌先温泉.
古い温泉の新しい宿の一室がYH.鉄分の多い温泉を堪能.
(写真はこの日のではありません,ご容赦を)
ツーリングの荷物の積み方
8月8日盛岡へ
盛岡の友人に会いに盛岡へ.山形からR13,R107湯田から県道1号で雫石経由.途中の沢内村でロボット発見
とりあえず盛岡に着き,ちょっと苦労して見つけた大正館という宿に入る.
友人は仕事が長引き,私は宿で待機.TVで台風情報を見ながら,明日仙台から乗る予定のフェリー会社に電話すると欠航を決めたそうな.だいぶ前に予約したのに.八戸も同様に欠航,ずいぶん早々に決めるものだ.欠航のときは予約も全部消滅するとのこと.なんだかなあ.
友人は大残業で10時近くにやっと合流.食道園という盛岡でも名の通った焼肉屋へ.カルビ焼きを卵で食べる(すき焼きの様)のが珍しい.盛岡なので冷麺もいただく.
久しぶりでバイクや市長選挙など,いろいろ話して12時ごろ解散.
タイヤロボ
8月9日 台風襲来
夜半から結構な雨音.安いトタン屋根(失礼)で相当な雨量に感じる.
結局,フェリー欠航の善後策として八戸でキャンセル待ちをすることに決断. 便数があるので乗れる確率が高そうなのが理由.
昨日渡し忘れた白石温麺を友人宅まで届けた後八戸まで160kmほど雨中走行.
だいぶ擦り減ったリヤタイヤでわだちの出来たカーブが怖い.
八戸フェリー埠頭に13時ごろ着,明日のキャンセル待ち券をもらい,やることもなくビジネスホテルに宿をとり,この日は走行終了.
近所のスーパーで晩御飯とビールを買いビジホの部屋でぼちぼち過ごす.
八戸線のキハ40と48
8月10日いざ渡道
翌朝は台風一過の晴天.ところが北海道はかなりの被害とTVが報じている.
フェリー埠頭で今日の状況を確認,13:00苫小牧行きから運行再開.あとはキャンセル待ちが出るかどうか.
近所に走りに行くには半端で天気も良いのでTシャツと短パン,ゾウリに着替えて埠頭をふらふら.
12:00ごろからキャンセル待ちの呼び出し開始.オートバイの2番の紙を持ってドキドキ.1番のおじさんと一緒に待つ.自分を含め6番まで乗船.
船中をキャンセル待ち組みのおじさん,CBR100Fの人と3人で過ごす.
船内は混雑で2等室は座る場所もない.食堂,甲板,フロ,廊下,食堂で時間をやり過ごす.
苫小牧着22:00,下船が22:30.フェリー埠頭で夜明かしを考えたが結局今夜もビジホ,コンビニでビール購入.出張みたいな旅行だ.
下船前の車両甲板
8月11日 ちょっと波乱が
北海道最初の朝は重苦しい霧雨.苫小牧っていつも天気が悪い気がする.
ビジホをうだうだ後にしてファミレスでモーニングでうだうだ.
やっと出かけると,昨日仙台を出たフェリーから降りたやる気満々のライダー達に巻き込まれる.こっちはぼちぼち.
と思ったら,前方の車の集団の直後でGLがスリップ!,GLなので傾いた状態で縁石に向かって滑ってく.ライダーが離れないのでかなり心配.
直後にいたオートバイということで,自分のバイクをちょっと離して止めてGLの人に近づく.かなり痛そうなので別の人が救急車を呼び,自分は傾いたGLを起こす.重い!
GLは今日着いたばかりなのに,移動すら不可能な損傷.その後警察も来て,GLの連れの女性ライダーと検分につきあう.
GLの人は肩の打撲で済んだということで,連れの女性が病院に迎えに行く.自分はそれを見送ってから出発.
ぬれた路面の峠を擦り減ったタイヤで恐る恐る越えて新得のサホロYHへ.

翌朝の記念写真
8月12日 台風のつめ跡
今日から本格的にツーリング始動の感じ.
新得〜然別〜足寄〜弟子屈〜藻琴山〜藻琴〜オホーツク沿いの北浜.
途中芽登川の小さな橋のところで見た大雨のあと.木は倒れてるし,普段水の無い部分に生えてくる草は氾濫した水でなでつけられた様に倒れてる.
このあたりもかなり降ったようであちこちで路面に土砂が流れた跡などを見かけた.
屈斜路湖の絶景が楽しめる藻琴山は霧の中,屈斜路湖も何も見えない.この日は原生花園YH.
台風で暴れた川の痕跡
8月13日 道道めぐり
昨日は藻琴山で何も見えなかったので,今日は 美幌峠へ. 天気さえ良ければ何度行っても絶景が楽しめる.観光客だらけだが北海道に行くなら是非おすすめのポイントです.
その後弟子屈から東へ進路をとり,計根別,矢臼別演習場付近,上尾幌,塘路などと国道を避けて道道を進行.国道には無い,観光地とは別世界の素顔の北海道を見ることが出来る.看板類も無く,ツーリングライダーとすれ違うことも極少.
塘路からは国道を走る.雨がぽつぽつと降り出し,自分の進行方向にはしっかり雨雲.弟子屈までの区間で夕立に会うが,弟子屈では晴れている.移動とともに気象の変化も実感できる.
この日は屈斜路原野YH(YGH)へ.食事が豪華である.
今日のサイドストーリー
道道脇の牧草地に鹿の群れ
8月14日 なじみの宿へ
宿を出て屈斜路湖3大ヴューポイントの津別峠へ.下界は晴れているのに全く霧の中.またしても何も見えず.
峠を下り,津別,北見,遠軽,社名淵,鴻之舞,滝上,岩尾別,士別,幌加内,とマイナーな道を選び走り続ける.
幌加内から霧立峠(R239)を経て苫前までの70kmは快適なコーナーが続くお気に入りコース.だけど擦り減ったリヤタイヤはプロファイルも変わるほど偏磨耗,わだちとあわせて接地点がふらふら動く様でグリップ感が無く不安で,ペースが上がらない.(もともとたいしたペースではないが)
苫前を過ぎると羽幌へ.北海道に来るたびお世話になる宿,吉里吉里へ到着.もう10年以上の付き合い.電話をかけて名を名乗るだけでちゃんと覚えていてくれる.喫茶店兼宿で,しゃれた喫茶店部分が食事とその後のくつろぎスペース.食事は品数豊富でとってもおいしい.
鴻之舞のちょっと先
8月15日 道北ひとり旅(もともと一人だが演歌風に?)
吉里吉里さんに連泊を決め込み,荷物も身軽に道北を探索する.
日本海側の国道からサロベツ原野の道道は人気コースでライダー,自転車などツーリストが多い.お互いに手を上げてあいさつ.ばっちりピースサインの人もいる.
人気コースをそこそこ切り上げてまたもマイナーな道に入り込むがガソリン不足に気づきスタンドを探す.しかし道北のマイナーコースにお盆休みが合わさり,やっと見つけたスタンドも閉まってる.仕方なく豊富まで出て給油.
豊富のコンビニで休んでいると白バイが2台入ってきた.彼らもコンビニで昼食を調達らしい.古いVFR750と新しいVFR800の2台.800の白バイ隊の人と少しお話できた.何でも旭川から稚内まで取り締まりしながら2泊3日とかで行くそうな.
吉里吉里に戻り夕日をみて,またも素敵な夕御飯.
日本海に吸い込まれそう
8月16日 道内最終日
今晩はフェリーに乗る.今度は天気も問題なさそう.
ここ吉里吉里ではオートバイや泊まった人たちを写真に残している.自分の写真もだいぶある.今回も写真をとってもらい,他の人たちを見送って自分も宿のマスターと奥様に見送られて出発.宿の前の国道を見えなくなるまで手を振って見送ってくれる.
あとは淡々と霧立峠などを越えて深川,芦別,夕張,そして苫小牧に到着.お盆休みの終わる土曜日とあってフェリー埠頭は混雑.こんなにいっぱいバイクを載せるのは見たことが無いというくらいバイクが多い.なんとかツーリングクラブみたいなおっさん達がうるさい排気音でフェリーに乗り込む.いつも集団行動なんだろうなあ.
苫小牧から仙台のフェリーの船会社は客商売としてもちゃんとしていて,2等室もちゃんと毛布で席を作って整理してくれる.一人で乗って風呂から帰ったら自分の場所がなくなるようなことも無い.自分はぜいたくして2等寝台.夕食バイキングとビールで満腹,食後あっという間に寝てしまった.今年の北海道も終了かあ.
吉里吉里の記念写真
8月17日 本州は寒い
仙台到着は朝10時ごろ.こちらは霧雨.これから南下して4号線をひたすら走る.だんだん雨粒が大きくなる.そのうち雨がやむつもりでカッパを着なかったので,劣化した防水ゴアテックスジャケットは雨がしみこむ.まあ家に着くまでだからいいか,でも結構つめたいなあ.
やっぱり磨り減って右側ばかり偏磨耗したタイヤでちょっとのコーナーが怖い.こりゃだめだの気持で近所の用品屋でニュータイヤを注文してついに家に到着.いやあ無事に帰って来れました.新聞も山積みになってなくて一安心.


道内最後の写真

後日談
往復のフェリーチケット.
行きのフェリーが台風でキャンセルになったので
料金が割引されている復路分だけを使ってきました.
残った往路・・・正規料金を後日代理店で払い戻してもらいました.
よって,片道だけを往復割引の適用された復路料金で乗ったことになります.
これってどうなるのでしょう?その後何かあったら報告します.

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