≪冬の月、20日(月)≫
急ぎの依頼がなくなった。これで私も、自分の将来のことをゆっくり考えることができるぞ。自分の将来、つまりは結婚のことだ。
もっとも以前から考えていたことではあるので、花嫁候補はある程度絞ってはいるのだが。
正直な話、誰でもいい・・・とは言えないが、甲乙つけがたい人が何人もいるのは確かだ。幸い女の子たちは、みんな私に好意を持ってくれている。おそらくは、望んだ相手と結婚することができるだろう。
でも誰を望む? 誰と結婚すれば一番幸せになれる? 誰を選べば後悔しない? 誰を選べば後悔させない?
難しい問題だ。
・・・でも、それが答えなのかもしれない。結婚相手に悩むほど幸せな人生をくれた人、それを考えれば1人しかいないじゃないか。腹黒くておせっかいだけど、私にとっては幸運の女神である彼女しかいないじゃないか。
モンスターハーフである私を、最も自然に受け入れてくれる人。私の夢を自分の幸せにできる人。
私は明日、常春の地の花畑で、そんな彼女に結婚を申し込む。
≪冬の月、21日(火)≫
善は急げ。昔の人はこう言った。そこで私は目を覚ますとまっすぐに花屋へ向かい、起きたばかりの彼女を誘う。モニカちゃんじゃないよ!
でもまだ牧場仕事をしていないので、彼女を連れてひと仕事。今さらだけど、私の日常を見てほしかったこともある。そして花畑へ・・・の前に、お風呂に入って汗と汚れを落としておこう。
時間があまりにも早すぎて、風呂屋がまだ開いていなかった。
10時に入浴。しかし女の子と一緒に風呂屋へ行くなんて、なんだか恋人か夫婦みたいだ。これからプロポーズするんだけどさ。
そして今度こそ花畑へ。
以前にも一緒に来た場所だ。そしてはじめてデートをした場所だ。もっともその時には、デートという意識はなかったのだが・・・。
私がこの町に来てもうすぐ2年。記憶喪失で住む場所もなかった私がここまでこれたのは、この町の人たちのおかげだ。そしてもちろん彼女のおかげだ。
彼女に記憶喪失で辛くはないかと聞かれた。以前にも聞かれたことだ。その時には「僕にはこの町がありますから」と答えた。でも今は違う。
私「僕にはシアさんがいますから。」
(今だ・・・・・・、婚約指輪を渡すなら今だ・・・・・・!)
・・・で、婚約指輪を2つ持っているんだけど、どっちを渡そうか?
右にするか、左にするか・・・えーい、こんな時こそサイコロだ!
5が出て奇数だったから左に決めた!
私「僕と・・・・・・、結婚してください!」
シア「・・・・・・はい。」
そして私たちは抱き合った。これ以上ないほど遠回りしてきた私たちだけど、これで良かったんだよね?
・・・で、余った最後の婚約指輪、どうしようか?
≪冬の月、22日(水)≫
私はシアと婚約した。そして今日、私たちは結婚する。
ところが、うれしい気分を吹き飛ばすような出来事が起こった。シア、行方不明。
成田離婚ならぬ、結婚式場前離婚ですか!? っていうかそれって婚約破棄!?
私は慌てて町中を駆け回った。あまりにも時間が早すぎて寝ていた人も多かったが、それでも私は叩き起こして情報を集めた。その結果、湖の小島にある遺跡にシアらしき人影が向かったという結論にたどり着いた。
しかし遺跡に行ってみたが、扉はびくともしない。こんな遺跡に、本当にシアは入ったのだろうか?
だが可能性が他に思い当たらないのだから、行ってみるしかない。私はマージョリーさんとオンドルファさんの協力を得て扉の封印を破り、その中に突入した。しかし扉を開ける鍵が、シアレンスの樹を咲かせるのと同じ「人と有角人との協力」だったとは・・・。
ともかく、遺跡の内部に侵入することができたのだ。後はしらみつぶしに捜すのみ!
シアどこだー! 帰ってきてくれよー!
途中に立ちふさがるのは強力なモンスターと面倒な仕掛け。しかしグリモアいじめで超強化され、グリモアのうろこを全身にまとった私にとって、ザコモンスターなど敵ではない。面倒な仕掛けも1つ目でパターンを見破って、必要そうなアイテムを全種類用意してから再突撃だ。
そして・・・最奥部にシアはいた。その後ろに黒幕も。黒幕はこの世界をすべる四竜の1体である水竜神、アクナビート。その竜の話では、私のような中途半端な存在が人間と結婚しては、彼女が不幸になる。だから彼女を操ってここに呼び出し、私のことを忘れるまで保護しようと・・・。
・・・・・・その話は、もう私たちの間では解決した問題だ。いや、私たちが一生をかけて解決していくべき問題なのだ。だからこそ私は、シアと結婚することを決意したのだ。私たちの問題に口を挟まないでほしい。これからシアを返してもらう。
アクナビート、覚悟!
体も装備も鍛えまくっている私には、アクナビートといえど敵ではない! ヤツは最後に無駄な抵抗をしてきたが、回復アイテムを大量に持っているから問題なしだ。・・・っていうかこの泡攻撃、いくらくらっても気絶しないんじゃ・・・。
猛烈な泡を吐き出すアクナビートに何とか近づき、私は最後の一撃をくらわせる。
シア、遅くなってごめん!
シア「私の心のどこかに不安な気持ちがあったから・・・・・・。だから、だからっ! ヨシヒトさんに・・・・・・悲しい思いをさせちゃった・・・・・・。」
もういいんだ。不安があるのは当たり前なんだから。でもそれを幸せに変えていくのが、夫婦の務めってやつじゃないのか? 結婚はゴールじゃない。新たなるスタートなんだ。すべてはこれからなんだ。だから、さあ帰ろう。
私を試すために手加減して戦っていたというアクナビートは、こう言った。自分もシアレンスの花を咲かせたかったのだと。なぜなら花が咲かないと、この地は枯れ果ててしまうから。そのために鍵となる存在であるハーフの私から記憶を奪い、この町に住まわせ、私とシアの愛を試したのだと。
そして最後にこう言った。「故郷と残された記憶を取り戻したくはないか?」・・・と。
答ははっきりしている。これまでに取り戻した記憶から、かつての私が一人の人間として扱われていなかったことは良く分かる。そんな場所など故郷ではない。私は私を受け入れてくれた、この町で生きていく。今の私が私の全てであって構わない。だから、余計な過去は捨てるのだ。
ただ一つだけ、両親のことは気になるが…。
新婚旅行に、両親を捜してあてのない旅をするというのは色々と無理がある。それよりも、このまま牧場を発展させていくほうがいいのではないかと思う。なにせ人とモンスターの共存など世界的にも珍しいことだろうから、発展すればうわさが広まるはずだ。私の両親と、私の牧場。いつかどこかの旅人を通して、つながる日が来るだろう。
そして結婚式の日。
シアレンスの樹の家から、私とシアは外に出る。ずっと誤解していたのだが、私がここに来た時に咲いていたと思ったシアレンスの花は、実は葉っぱだったのだな。
シアレンスの樹に花が咲くとき、幸せが訪れるという。でもそれはきっと逆だったのだ。町が幸せな時にのみ咲く、シアレンスの花。その花が今日、満開となった。
私は今日という日を忘れない。それはきっと、町のみんなも同じ気持ちだったことだろう。
私たちは町を回ってみんなから祝福を受けながら、最後に花畑へと向かった。
そこで私とシアは、永遠の愛を誓うのだった。永遠に生きられるこの町で、永遠の愛を。
≪おまけデータ特別版≫
|
先月まで |
現在 |
レベル |
94 |
103 |
HP |
3851 |
4491 |
RP |
1571 |
1626 |
筋力 |
300 |
336 |
体力 |
438 |
488 |
知力 |
316 |
384 |
|
先月まで |
今月 |
現在 |
出荷達成率 |
所持金 |
1067112 |
561366 |
1628478 |
|
総出荷額 |
3980973 |
739028 |
4720001 |
57% |
作物 |
626154 |
63748 |
689902 |
75% |
薬品 |
83365 |
1250 |
84615 |
91% |
装備品 |
604053 |
38968 |
643021 |
28% |
装飾品 |
126863 |
49486 |
176349 |
55% |
食品 |
1797132 |
459923 |
2257055 |
63% |
水産品 |
94858 |
4293 |
99151 |
85% |
収集品 |
643648 |
118440 |
762088 |
90% |
プレイ日記執筆率100%(232日/232日)
クリア時の装備
【右手】ソウルイーター(グリモアのうろこ×8,ヌッシーのうろこ×1)
【盾】エレメンタルシールド(グリモアのうろこ×9)
【足】ゴーストブーツ(グリモアのうろこ×9)
【頭】羽根付き帽子(グリモアのうろこ×9)
【アクセサリ】幸せの指輪(グリモアのうろこ×9)
ミニゲーム最高記録
【豆まき大会】7888ポイント
【モコモコ感謝祭】7180ポイント
【大食い大会】8050ポイント
【せまるカブ祭り】8550ポイント
【カブ合戦】5720ポイント
【スキル】 |
片手剣 |
79 |
両手剣 |
10 |
槍 |
9 |
斧、ハンマー |
16 |
双剣 |
9 |
拳 |
34 |
ファイアー |
27 |
ウォーター |
33 |
アース |
35 |
ウィンド |
40 |
ライト |
12 |
ダーク |
5 |
ラブ |
48 |
農耕 |
50 |
伐採 |
49 |
採掘 |
32 |
釣り |
56 |
料理 |
61 |
鍛冶 |
65 |
調合 |
55 |
細工 |
63 |
探索 |
17 |
歩行 |
76 |
睡眠成長 |
75 |
食事成長 |
30 |
防御 |
68 |
毒抵抗 |
14 |
封印抵抗 |
9 |
マヒ抵抗 |
24 |
睡眠抵抗 |
23 |
疲労抵抗 |
3 |
カゼ抵抗 |
3 |
気絶抵抗 |
0 |
|