1ページ目/全5ページ 第九話 〜未来流の秘密・後編〜 男は、未来流の口淫の心地良さに酔っていた。 施設にこの子供がやってきてから、男はろくに眠れていない。 毎晩、西洋の人形のような美しい顔や、風呂場で盗み見た細くしなやかな白い身体を 思い浮かべては、自室で自慰にふけってばかりいた。 今晩は、満月だった。 亜人である男には、とても耐えられなかった。発情期がついにやってきたのだ。 トイレで子供を偶然見かけた時、衝動的に男は掴みかかっていた。 電灯も点けていない薄暗いトイレの個室に、少年を無理やり押し込めると、今まで 溜まっていた欲望を全て吐き出した。 先ほどまでは、嫌がって泣きわめいていたが、観念した様子で大人しくしている。 それどころか、自分から、男根を咥え嬉しそうに嘗め、手で砲身を上手に扱いているのだ。 「とんでもね〜餓鬼だなぁ。お前は。まだ十がそこらだろ? 」 男は苦笑いすると、腕を伸ばし、尻穴へとまた指を沈めた。 指一本の挿入でもキツイほど狭いが、熱く蠢く襞の感触は、男が想像していたよりも はるかに素晴らしかった。生き物のように男の指へ吸いつき、中へ引き込もうとしている。 性を搾り取ろうと、小さな口を開けて待ち構えている。 男は、その狭い穴に自分のモノを突きこむ事を想像して、涎を垂らした。 「なんて嫌らしい尻をしてやがる! この淫乱め! 」 しばらく、男が夢中になって尻を弄りまわしていると、少年はこんな事を聞いてきた。 「ねぇ? オジサン。ボクのソコにオチンチンを入れたいの? でも、そこはお尻の穴でしょ? 」 咥えていたモノから顔を上げ、不思議そうに首をかしげて聞いてくる未来流の表情は、 とても子供とは思えないほど艶があり淫陶だった。 その唾液を滴らせている赤い唇からは、二本の小さな牙が覗いている。そして、大きな瞳は 鋭い金色の光を放っている。まるで、月がそこにもあるように、キラキラと美しく輝いていた。 「やっぱり坊主は亜人か。それも狼かよ? 珍しいなぁ。」 男はたくさんの亜人を知っていたが、その中でも人狼は貴重な種族だった。親族結婚が多く、 多種族をほとんど受け入れないので、男は当然、彼らと性交渉など持った事は無かった。 そんな相手である事に、ますます男は興奮を覚えた。 「ああ、入れたいなぁ。坊主の可愛らしい尻の穴に入れたいんだよ。俺の太いチンポコを 奥まで入れたら、さっきよりもずっと気持ち良いぞ。今は満月だからなぁ、俺のモンも 普段よりもデカイ。きっと、入れたら病みつきになるぞ〜坊主。」 「ウフフ、そうなの? 何だか、素敵だねぇ。」 可笑しそうに笑うと、人狼の少年はまた口淫を再開した。 男はしばらくして、不思議な事に気がついた。辺りに花のような香が立ちこめているのだ。 それを嗅いでいるうちに、男のモノは一気に膨れ上がった。男が、突然起こった身体の変化に 驚いているうちに、勝手に白濁液を吹き上げていた。 「うわっ!出る! 」 男は放出の快感で震えながら、何度も腰を動かしていた。 長い射精だった。 未来流は、喉の奥で熱い飛沫を受け止めながら、グルグルと低い唸り声を上げていた。 人狼の、本能が目覚めようとしていた。 ![]() ![]() 小説マップへ戻る 2ページ目へ進む |