3ページ目/全3ページ
未来流の身体から漂う濃厚な花の蜜のような香と言い、白く滑らかな弟の身体と言い、
熱く蠢く尻の感触と言い、今まで体験した事の無いセックスだった。
実際に、麗二の男根も、今までとは考えられない大きさまで成長していたのだ。
それが、未来流の狭い粘膜の中を、無理やり押し開くように突き進んでいる。
麗二は未来流の尻が裂けるのではないかと心配だったが、注挿を止めるなんて出来そうもなかった。
そんな麗二から、精を全て吸い込もうと、必死な様子で腰を振る未来流が、麗二は可愛らしくて
仕方なかった。
「あ、イク! もうイクよ。もう出ちゃう! 」
たまらずに、叫び声を上げる未来流に、麗二も腰を振り動かしながら答えた。
「俺もだ、未来流! 良いか? 奥に出すぞ。未来流! 」
そう言って奥深くまで腰を激しく突き込むと、麗二の男根はさらに一回り大きく膨らんだ。
それで、柔らかい腸襞をグリグリと強く圧迫され、未来流は我慢できず、ペニスから
白い液を吹き上げた。それは、自分と麗二の腹部に飛び散り、トロトロとシーツへと流れていった。
同時に、未来流は、兄の亀頭が爆発するように開き、熱い汁が腸壁の奥へ吹きかかるのも感じた。
「ひっ! うあああ〜! 」
細い悲鳴をあげながら、身体を痙攣させている未来流の中を、麗二から溢れた大量の精子が
満たしている。
麗二は身体を震わせながら、ゆっくりと砲身を抜き差しし、さらに熱い液体を未来流の体内へ
擦りつけた。
まるで自分の身体の一部を弟へ分け与えるように。
野生の獣が自分の所有物へ、雄の匂いを擦りつけるように。
未来流は、その熱い感触を体内深くで味わうように、何度も細かく腰を振るわせた。
波のような快楽が通りすぎるまで、二人はしっかりと固く抱き合った。
しばらくして、目尻に涙を浮かべた未来流は、麗二に頬ずりし、息を乱しながらこう言った。
「ボク、ボク。セックスがこんなに凄いなんて! こんなに素敵だなんて。今まで知らなかった! 」
麗二は笑った。
「だから、言ってるだろ〜が。俺は百戦錬磨なんだって!
兄貴をなめるなよ。この、クソ餓鬼! 」
自慢そうにそんな事を言う兄に、未来流は声を出して笑っていた。
獣化を解くには、《 セックスが特効薬 》と知っている麗二は、若い頃に同じような経験を
しているに違い無かったからだ。
まだ、《 野生の未来流 》のままだったが、すっかり敵意も、凶暴な様子も無くしていた。
二人は熱の冷めぬまま、さらに深く抱き合い、何度も求め合っていた。
第7話 了

2ページ目へ戻る
小説マップへ戻る
|
|