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   目の前には、赤い髪の男の巨大なペニスが汁を垂らしながら、生き物のように揺れていた。

   男は、先ほど指と舌を未来流の尻から離し、自分の巨根へ唾液を揺りたくっていた。

   いよいよ、その棍棒で自分を犯すつもりなのだ。

   さらに未来流の尻の間では、スキンヘッドの男が自分のペニスを激しく擦りつけている。

   尻の溝で擬似セックスに耽りながら、未来流のペニスを弄りまわしている。

   未来流も気持ち良くてたまらなかった。

   ペニスも乳首も尻も身体中がとろけてしまいそうだ。

   腰を振りながら、男達の言う事を何でも聞いていた。

   赤い髪の男に命じられる通りに、その長いペニスに自分から唇を寄せて舌をからませた。

    それから、口の中に入れ、頬をすぼめてむさぼり吸った。


   生まれて初めてのフェラチオだった。

   尿道から溢れる紫の液体を舌で嘗めとり、唾液に混ぜて飲み込んだ。男達にそうするように

    言われたからだ。


   命じられるまま、いやらしい言葉も言った。奴隷にして欲しいと自分から腰を振って頼んだ。

   自分で足を大きく開き、尻穴を二人の前で露出して見せた。入り口を二本の指で開いて、

    男のペニスに手を添えて誘導までしていた。


   もう大男は、未来流を押さえこんではいなかった。

   赤い髪の男の巨大なイチモツが、未来流の尻穴へ押し入る直前に。

    その襞を押し開くピリピリとした痛みに、ほんの少し未来流は思考が動いた。


   その時、思い浮かんだのは、今朝、自分を慰めてくれた麗二の姿だった。

   麗二に会いたかった。

   もし、自分を抱き締めているのが、麗二だったらどんなに良かっただろう。

   「麗二、麗二! 」

   未来流は、つぶやくように兄の名を呼んだ。

   それから、未来流の意識は、まるで泥にうずもれていくよう酩酊していった。

   もう、何もかもわからなかった。

   真っ暗な穴の底へと静かに落ちてゆくように、未来流はまともな思考を全て失った。

   身体と心に深い痛みを感じながら、未来流は閉じた目尻から涙を溢れさせていた。

   最後に心に浮かんでいたのは、大好きな麗二の姿だった。





                                            第3話 了




                                   
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