*2009年4月のワタクシ。
すごく久しぶりに世田谷美術館へ行った。
『平泉〜みちのくの浄土〜展』を見るためと、ついでに砧公園の桜で花見がしたかったから。
等々力からバスに乗って(歩いても時間変わらないんだけど…)美術館へ。
途中の桜並木がすでに素晴らしく、早くもお花見気分。
昔、このお隣の世田谷区民プールに通っていたので、このあたりは懐かしい所。
美術館に直行して、まずは企画展を見る。
平泉は、かなり昔一度訪れた事があるものの、なんだかやたらと雨に降られて寒かった記憶しかない。
今回展覧会で快適な環境で見たら、なかなかキンキラキンで私好み(笑)。
と、言うか、平安時代作とかのモノがキンピカなのに驚いてしまった。
どうやら文化遺産というよりも、現役で信仰の対象物のようで、ちゃんとお手入れ(塗装直しも含めて)がなされているようだ。
…違ってたらご免なさい。
以前は地下に簡易なカフェがあったんだけど、行ってみたら自販機コーナーになってしまっていた。
なーんだ、あそこけっこう気楽でいい場所だったのに、噴水のある半地下の中庭にオープン席があって。
仕方無いので公園の売店で、結局自販機でお茶を飲む。
桜満開の砧公園を抜けて反対側から二子玉川行きのバスに乗るコースがいいなと思っていたんだけど、同行者の賛同を得られなかったので携帯写真だけ撮って、来た道を戻る。
今度は一人で来よう。
劇団☆新感線『蜻蛉峠』行って来ました。
赤坂ACTシアターというのは初めて行ったけど、都会なんでキョロキョロしてしまった(笑)
時代劇という事で、着物で行く。
黒地に赤ラメでクジャクの羽柄って言うと凄いけど、う〜ん、演歌歌手みたい?ウールだし、意外と地味なんだけど。
寒いかなと思って道中着を重ねて行ったら汗かいた。もう春だものね。
ちょっと早めに着いたので、駅の近くの日枝神社にお参りしてから行く。
高台から街並みが見下ろせて、気持ち良かった。
で、芝居。
うわぁあ〜〜〜〜ん!!!
痛い話だった。
去年春の『IZO』も悲しい話だったけど、こんな風に突き放される事は無かった。
脚本はクドカンだから、笑いの小技は心得ているし、テンポもいいし分かりやすい、でも、でも。
その分かりやすい先に冴え冴えと見える景色の虚ろさに、呆然。
クドカンさんは世代的には私より若いが、似たようなモノを見て嗜好して来た人、という印象を持っていた。
でもやはり、その受け止め方の違いは、世代的なものが大きいのか。(と、個人差ではなく年齢のせいにしたいくらいの隔たりを感じた。)
何ともうすら寒い、あまりにも救いの無い世界。それを悪夢そのままに形にして見せる、いのうえさんの演出。
どうやってアンコールに切り替えていいのか途方に暮れてしまった。
心がパサパサして、やり切れなさが残る。
堤さんのおみ足は、噂通りキレイでした♪
立回りはモチロン、素晴らしい。白の着流しが良く似合って素敵。
高岡早紀さんはとても綺麗な人、だけど、ちょっと線が細いというか、無難にやってる感じで印象は薄いかも。
でも、薄幸なイメージは似合ってたと思うので、あの役はあれでいいのかな?とも思うけど。
勝地涼&木村了の若手客演コンビも、摩訶不思議な役所を違和感無く好演。て言うか若くてキレイで元気いっぱいで、いいな〜。
楽屋で二人とも見かけたけど、素顔もやっぱりとってもキレイで可愛かった♪
でも、でも………。めそめそ。
“葉山限定師匠”S氏のお誘いを受けて、逗子のショップのツアーで伊豆大島へ一泊二日のダイビングに行った。
昔々行った時は、やたら遠いな、と思ったけど、高速船で久里浜から1時間。近い!ビックリ。
お天気も良く、海の色が深い青。期待に胸は膨らむ…。
午前10時過ぎに着いて早々、ボートでドリフト。『ゴードー亀根』。
全く知らない場所だしドライだし、いきなりドリフトでドキドキ。あまりに凪なのでビーチじゃもったいないと急遽ボートになったらしい。
海の中は、ふやけたソウメンみたいなプランクトンが浮遊してて、思ったより透明度は悪かった(でも12〜3m)けど、早速カメに会えてラッキー!
イサキとタカベの大群。イシダイ、イシガキダイ。
やっぱり最後浮いてしまうんで四苦八苦。「エアー消費悪い」とお叱りを受けた。そんな事言ったって〜(泣)。
昼食後、同じ亀根で今度はドリフト無しで。
大島のショップ兼民宿の店長でもある気のいい船長がガイドしてくれる。
普通は深海にいるというオキノスジエビの穴があるというので行って、見る。
正直甲殻類の良さはイマイチ分からない(笑)。
シラコダイ、メジナ、ニザダイ、大好きなミナミハコフグの子。でかいハリセンボンみたいなイシガキフグ!(70cm)
またカメに遭遇!…と、思ったら、左ヒレが全然動かない。
釣り糸がからんでしまってるんだそうだ。
そう言えば、先日覗いたマリンダイビングフェアの写真展で特賞だか撮っていた写真は、カメが水中で釣り糸のからんだ釣り針を飲んでしまって絶命している顔を真正面から撮ったものだった。
可哀相、と思うと同時に、自分の事が不安になる。
今のところナイフは持っていないけれど、必要な時が来るかもしれない。
…でも、私のような粗忽者が刃物携帯するのは、かえって危険が多いかも、悩ましい問題だ。
機材を干して、公共温泉に行って極楽入浴。
帰り道で寄った公園に、首から上のゴジラ像があって、皆で記念撮影をした。
大島は実はゴジラの生まれ故郷なんだそうだ(映画では別の名の架空の島という事なってるらしい)。三原山の火口から生まれたんだと。
宴会の買い出しをして宿に戻り、店長手作りの豪華な夕食。
これがもうハンパない豪華さで、量も品数もすごい!しかも美味しい!!
実は今回のメインイベントは、この後のナイトダイビング初体験なので、あまりお腹いっぱいにしてはいけない、いけないんだけど、だけど……、すごい食べちゃった。
一休みして20時過ぎにナイトダイビング開始。
あまり深く考えていなかったけど、現場の『秋の浜』ビーチに行ってみたら本当にまっ暗で、そうかこんな中ライトだけを頼りに潜るのだな、と内心ビビる。
しかも、ガイド役のイントラR氏の説明を聞いてたら、夜行性の口の尖った魚が灯り目掛けて突進して来るのでマスクに刺さるとかコワイ話も聞かされて、ますますビビる。
そして、初めて来た見た事も無い堤防からジャイアントエントリーで真っ黒い海に入れとな。ひょえ〜。
かなり緊張したが、入ってみると海の静けさに心拍数も落ち着いた。意外とライトの灯りが届くモンだなと一安心。
魚の寝込みを襲って遊ぶ。普段は絶対触らせてくれないのに、寝ぼけ眼のブダイやヒメジに触れた。ブダイの寝顔は間抜けでめっちゃカワイイ!
反対に夜行性のでかいイセエビがうろうろ。クワガタそっくりのヒメセミエビは手に乗せても逃げない。
前言撤回、甲殻類、面白い♪
ミズガイは貝殻からヒラヒラの身を思い切りはみ出させて、キレイだった。
ライトを消して夜光虫を見る。
西表島で港で陸上から見た事はあったけど、潜っては初めて。
動くと光るといういので皆で手をハタハタやると、本当だ!キラキラ。
面白くて、足までバタバタ動かして全身光らせていたら、S氏に『夜光虫踊り』と命名された(笑)。水中で吹き出していたんだそうだ。
帰ってお風呂を使わせてもらい、軽く宴会。
夕食が豪華だったし、皆けっこう疲れも出て、早々と就寝。
それでいいのよ、潜りに来た時は。
2日目は、ボートの予定だったのに波が高くなってしまったからと、ビーチに変更。
1本目『王の浜』曇って寒い。
今日もかわいいイシガキフグ、テングダイのペア、アメフラシの交尾!春だねぇ?
2本目は昨夜と同じ『秋の浜』。当然ながら全然様子が違う。
ハナダイいっぱい。ワニゴチ、トウシマコケギンポ(かわいい〜!)5〜6匹。
本当は大物期待して行ったんだけど、それはかなわず、ちょっと残念。
サメだのマグロだの群れなしているそうな。1m級のクエとか。会いたい〜!
でも充分楽しめた、そしてまた来たい!と思う、意外にアクセスいいし、ご飯も美味しいし(←そっちか!)
山中が桜で、もう3〜4日早かったら、素晴らしい眺めだったかなと、それもちょっと残念だった。
帰りは3時に船に乗って、明るいうちに我が家へ到着。
水を吸った機材は物凄く重くて、狭くて急なアパートの階段を一段一段持ち上げて運んでいたら、階段の下の塀から若いお兄さんが覗いてモジモジしている。
目が合うと「あ、どうぞ、どうぞ」…お隣さんの向こう隣の住人でした(初めて会った)。
何事かと思っただろうな。折り畳めば人の死体くらい入りそうだもんなぁ。
長野剛さんの絵を見に池袋の東武デパートへ行った。
『東武春の絵画市 2009 』展覧会と言うより絵画展示即売会。
ちょっとコワイので、あまり近寄った事のない世界だったけど、全然大丈夫でした。
あちら(売り手)も御商売なので、買いそうにない、と言うか買えそうにない相手にかまう余裕は無いのだな(笑)。十万、百万単位ですから
会場は広く、内外の画家の作品がズラリ。でも、取りあえず脇目もふらず長野剛コーナーへまっしぐら。
長野さんの絵はオリジナルの美人画が8点。うつくしい〜〜〜〜。
バカみたいに、他に言葉が無いです。
神話風の衣装に身を包み、憂いを帯びた表情の美女たち。
しばし見入って、少し心がキレイになった気分。
何点かは売約済みの札が掛かっていて、と、いう事は、これで見納めかも?ちょっと残念、と言うかうらやましい〜!買った人。
長野さんの描く女性は女目線で観てもとても魅力的だけど、男性もたまらなくセクシーなので、オリジナルでも男性も描いて欲しいな。
長野さんの絵を堪能してから、一通り会場を見学する。
中にはルドンやマティスなんかの絵もあったりしてビックリ、ついつい値段に目が行ってしまう(笑)。
押し売りされる雰囲気ではないと分かって来たので、だんだん気が大きくなって、目に付いた絵の技法などを聞いてみたりして、なかなか楽しい時を過ごせた。
ずっと見て回って、急にヘタクソ素人っぽい絵に突き当たって、なんじゃこりゃとサインを見たら『八○○紀』とあった、ナ〜ルホド。
…いえ、歌は好きなのよ、お綺麗だし、人柄も良さそうだしさ。
夕方はAさんのお誘いで、下北沢で芝居見物。
下北沢、昔はよく遊びに行った場所なので、懐かしい、案外変わっていないので嬉しい。
硬いベンチ座席、狭い通路、手が届きそうな舞台。
劇団☆新感線も最初はそんなだったな、と思い出す。(ちょっと懐かしいです)
和裁の関係でお誘いを受けて、浅草で散歩&飲み会に参加。
あいにくの雨模様、というよりざんざん降りで、雷門前で待ち合わせがうまくいかず右往左往。
着物姿で雨はきつい。せっかくの仲店通りも風情というには降り過ぎ状態。
やっと出会えたT氏とYさんカップルと共に散歩はソコソコに飲み会会場へ向かう。
この会は年齢層が高くて気楽といえば気楽。
着物は「着て行く所がない」という人が多いけど、こういった集まりはありがたいね。
浅草、天気のいい日に散策したいです。
1月に崩壊し、2月に入院、退院したMacの調子がどうも良くない。
対策を伝授してもらうため、Macの達人H氏に会いに銀座へ行き、ついでにランチをご一緒した。
二人とも嫌煙家なので、お店選びも簡単、なハズなんだけど、ランチタイムに煙の無いお店を探すのはひと苦労だ。
何軒かまわって、沖縄料理屋に入り、ボリュームたっぷりでおいしい沖縄ソバ&タコライス定食を食べた。
H氏はMacだけでなく、旅が好きで、音楽が好きで、いろんな話を聞けた。
H氏のお昼休みが終わるので解散後、あま〜りにも!良いお天気なので、フラフラと銀座の街を散歩した。
雲ひとつ無い空の下、そろそろ花粉も治まって心地良い春の風。
なんと今日は祝祭日。今の生活だと忘れちゃう。
歩行者天国をウロウロし、キムラヤでアンパンを買い、宝石屋で夢のように美しいインカローズを手に取って見せてもらう。
なんだかむちゃくちゃ幸せな気分になってしまった。
途中、人だかりを覗いて見ると、道路に絵が描いてある。近付いて見れば、なんとチューリップの花びらを敷き詰めて絵を描いているの!!!
ん、ま〜っ、バチ当たり!
と、思ったけど、実は球根を育てるために花は早めに刈り取ってしまわないといけないんだそうで、いわば廃物利用のイベントらしい。
辺りは花の香りが漂い、チューリップの(赤白黄色と言うけれど)黄色やピンクや紫は明るい日差しに輝いて、とてもキレイ。
すぐ手前には、これまた素晴らしいチューリップの花束が飾られていて、一人で写真を撮ってたら見知らぬ人達にシャッターを頼まれる。
おばさま方の話では、もうちょっと早く来ていればチューリップの花を配ってくれてたんだとか。あら残念。
シャッターのお礼に飴をいただいて、なめながら歩く。
Macに問題は残るけれど、本当に気持のいい良い一日だった。